『人が意見に反対するときは、だいたいその伝え方が気に食わないときである。』
───ニーチェ
はじめに
どうも、ミニドラです。
さて、突然ですが、皆さんは会話はお好きでしょうか。
私はどちらかというと嫌いです。
一対一で相対して友人と話す、時には女性を口説く、複数人で集まって盛り上がる、または議論を交わしたり、もしくはインターネットを通じて誰かと交流したりすることも含めれば、人生のうち、目が覚めて起きている時間のほとんどは「会話」によって占められていると言っても過言ではありません。
そこで、このnoteを手に取った方が役立った、助かったと思えるようなコンテンツは何かということを考えた時に、「会話」を一つのテーマとして扱う事に決めました。
私自身は「会話」が全く好きではなく、どちらかというと嫌いな部類の人間であり、他人の自然体でこなす会話能力と、それが出来ない自分の能力の低さに思い悩み苦しんできた過去の経験から得た独自の視点を主に以下の方向けにまとめます。
- 会話が苦手、嫌いである (いわゆる内向的、陰キャ、コミュ障の部類の方
- 会話自体は出来るが、非常にストレスを感じることが多く苦しんでいる方
- どちらかというと会話は得意だが、より効果的な手法を知りたい方
このnoteでは「会話は相手の気持ちを汲み取りましょう」「表情を読むことで相手の感情を察しましょう」「コールドリーディングに繋がる質問をしましょう」といったような、一般的な会話における手法としてよく取り上げられるものは扱いません。
もっと抽象度の高い観点から、「会話が苦痛な人が楽をする方法」「会話が得意じゃないのに得意そうだと印象付ける方法」「目的に応じて、道具のように会話のカタマリを投げるだけの方法」といった、あなた自身のパフォーマンスを変えるためのやり方だけをまとめました。
恋愛、就活、ビジネス、果ては家族の団らんまで、複数人での会話の回し方を知ることは、それらを有利に運ぶだけでなく、自身の苦手意識を克服することで他人との理想的な関係性の構築にも一役買うと私は考えます。
最近の筆者の立ち回り(一例)
- ストで逆3案件を相方合流するまで2時間キープし、トークを回しつつ和んで導線設計し、コンビでスト値7↑案件とバリカタ案件の即達成
- 初地方遠征で初合流のプレイヤーと即席コンビでグループトークから疑似合コンで和んで、美女二人組のコンビ即達成
めちゃめちゃ面白いユーモアスキル
必要ありません。私は話がそこまで面白くないです。いくつかエピソードトークは持っていますが、レパートリーも少ないし、誰でもそれぐらいはあると思います。
コールやゲームで自ら場を盛り上げ、他人を痛快にいじるスキル
シンプルにそんなことしたら火傷します。嫌われます。そのうち身につくかもしれませんが、最初はそんなことする必要ないです。
コールドリーディングや心理学的なアプローチ
大人数の会話でいちいちそんなこと意識してたら気負いします。しんどいだけです。いかに楽をするかを考える視点で会話を成立させたいと私は考えます。
”武器”ではなく”防具”としての会話スキル
この世に存在する9割以上の会話は無意味な雑談であり、またその雑談が人生の殆どの時間を占めているのにも関わらず、会話が好きではないというのはかなり致命的に辛いことは私自身、身をもって体感しております。
しかし世に存在するいわゆる「会話テク」的なスキルは、基本的には「より良い会話」「より良い関係性」「より良いコミュニケーション」を目的としたものが多く、正直に言って他人なんかどうでもよくて、自分の達成したい目的が最小のコストで解決するためのものとは言えないケースが多く散見されます。いわゆる、「良い人になれ」というふわふわとした感情面でのアプローチか、「心理学的なスキルを応用せよ」というハウツーに留まっているというのが私の所感です。
そこで、このnoteでは正直に言って、表向き世間では批判されるような思考方法・やり方も含めた上で、Noteだからこそ出せる「自分が楽をするための会話」のやり方を、可能な限り新規性を持ってまとめることにいたしました。
会話嫌いな奴ほど、グループトークは学べ
はっきり言いますが、私は大人数でワイワイ飲んだり騒いだりするのが嫌いです。
にも拘わらず、学生時代はサークルの飲み会、社会人になったら接待、起業して先駆者に会いに行く時も、趣味の集まりでも、合コンでも、話せない奴、空気が読めない奴、盛り上げられない奴はいつだって損をすることをまざまざと感じさせられました。
いや、本質的には根っからの会話好きや宴会好き、大人数でワイワイするのが大好きという人は実は少数派なんじゃないか、みんな実は我慢して参加しているんじゃないかとインターネットの本音で語らう場を見て、つくづく感じていました。
会話嫌いな私が克服する為にやってきた道のり
前書きが長くなってきていますが、この章も過去にリリースしたNote同様、読み飛ばしてOKです。あくまで無料部分の読み物としてお楽しみください。
幼少期~思春期時代
一番最初に「あ、自分は会話が苦手だ」と自覚したのは、小学校でのことでした。どこの学校でもそうですが、お昼になるとクラスの男子は外にサッカーをしに行ったりする為に飛び出す中、私はいつも教室で自由帳にお絵かきをしているか、青い鳥文庫の小説を読んでいるようないわゆる根暗な少年でした。というか、クラスの子たちが会話している内容が理解出来なかったり、「なんのためにこんな会話を…?」とぐるぐる考えてしまったり、「俺は何を話そう…」と考えているうちにその会話自体が終わっていたり、とにかく疎外感に苛まれる事が多かったです。それでいて他人との距離感を掴む事の出来ない自分は、かろうじて小学生特有の「なんでも許される関係性」みたいなものに甘えて生きることが出来ていました。
中学に進学した後も、コミュ力が崩壊している自分は、別の記事でも書いた通り、大してクラスの人気者でもないくせに他人との距離感を無視した告白ローラーや根暗な性格が祟り、はっきり言って「理解しあえる友人」のような存在はできず、かと言ってクラスのオタクグループにも属さない、ちょっと頭のおかしい危険な奴というポジションにすっぽりと収まりながら粛々とした学生生活を送っていました。
転機が訪れたのは高校生の時で、身長も伸び、とにかく友達がいないので家でインターネットをしたり読書をしたり、たまたま趣味で始めた筋トレをきっかけに少しずつ見た目が垢抜けて、透明人間のような存在から、「よく見るとダサくはない奴」のポジションに昇格し、人と交流したり遊ぶ場に出られるようになりました。
「〇〇とXX付き合ってるらしいよ~」
「最近、〇〇が流行ってるから行こうよ」
「この〇〇ヤバくないー?」
ああ、自分は全くこの話題に興味が持てない…。そして、そんな話題に心底楽しそうに馴染める他人が心の底から羨ましい。せめて、外面だけは良くして過ごそうと決め、多大なストレスを感じながらも「コミュニケーション」と書かれた本を読み漁り、おおよそそこに書かれていることを実践した結果、少なくとも周りの人間や女性からは「話しやすい人」という印象を持たれる程度には、「会話」という行為を再現できるようになっていました。
当時は、書店で並んでいた『バカの壁』や発売されたばかりの『君に友達は必要ない』など、とりあえずタイトル買いで様々な本を手に取りましたが、この2冊は今でも印象に残っています。 (このNoteでは特に取り扱いませんが、当時読んだ書籍に関する質問をいただくので無料部分にて紹介いたします)
大学~社会人時代
今思い返すと、この18歳から20代前半ほど、自分の人生にとって辛く暗い、また思い悩み試行錯誤した期間は無かったなと改めて実感します。
当時、陽キャと陰キャという言葉はなく、どちらかというと「リア充」と「キョロ充」と「ぼっち」というカテゴライズが通例で、リア充は彼女や友人関係に恵まれていて、キョロ充はいわゆる「彼女がいたりはしないが、見た目や行動はややイケてる風の奴の模倣」というようなイメージがありました。当然ながら、私の性格上「このキョロ充だと思われたくない…!(この発想が既にキョロちゃんに近いのだが)」と、徹底的に「リア充」の模倣、そして彼らと行動を共にし、つぶさに観察することでその思考と行動を再現することに尽力しました。
まず飲み会。大人数でのコミュニケーション、いじり、ユーモア、エピソードトーク、価値観の共有、これらの要素がアルコールの力を借りて、どんな人間でも半強制的に心の壁を一定開放し、なんだか仲良くなれたっぽい雰囲気になるイベント。
その中でもとりわけ合コン。コール、ゲーム、下ネタ、私の大嫌いな要素が詰まったクソも面白くない時間をどうやったら楽しくやり過ごすか、こいつらはSEXがしたいだけなのに何を回りくどいことをやっているんだ?という疑問がぐるぐる回り続けて気付いたら、つまらない戦闘を済ませて薄っぺらいストーリー部分を読むような売れない和製RPGみたいな流れで最終的にはSEX。しかし、どうやらこれが楽しくて仕方ない人も大勢いるらしいイベント。
余談ですが、とにかく沢山効率的にSEXをする為に、最終的にはバーテンでアルバイトをしながら、そのアルバイト先の真向かいにアパートを借りて、タダ酒で女性を仕上げて、自宅に搬送するというコストperセックスが最も高いやり方に辿り着いたのはこの時期でした。
そして遂に訪れたのが、今はコロナ禍の影響(おかげ)ですっかり下火となった、「会社の接待」という日本史上、最も理解に苦しむクソイベント。この課題のクリアが自分にとって最も難解かつ、私なりの沢山の試行錯誤がありました。昭和の飲み会の文献や映像を確認し、「どうやらキャバクラでヒールで酒を飲むとウケるらしい」という下らない事から、「明らかにいじってはいけない人をいじり倒し、普通にブチギレられる」等、一通りの失敗経験を経て、最終的に辿り着いたスタイルが今の自分のやり方になりました。
このNoteで提供するフレームワーク
- 会話のパターン化と構造化による理解の促進
- ケース別の目的達成に向けた最も”安全なルート”の開拓方法
- イレギュラー時に”詰まない”ための便利な小技
このNoteのコンテンツがあなたにとってお役立てできれば幸いです。