社会人ともなれば、誰もが一度は足を踏み入れたことのあるキャバクラ。お店によって在籍する女性のレベルは様々ですが、高級店と呼ばれる一部の店舗では、そこらの芸能人やグラビアにも劣らぬ容姿の女性が隣に座り、ときに友人のように、ときに恋人のようにもてなしてくれます。
気に入った女性がいれば連絡先を交換し、場内指名を入れたり、次回来店時に指名をしに会いに行ったり、もしくはプライベートで会おうと段取りをすると思います。
次第には、いつかは抱きたいと考えるのは男の性です。
多くの男性客は、いつかはこの子と関係を持ちたい、と夢見ながら、彼女たちを指名し続け、お金をつぎ込み、深みにはまっていきます。
そうやって目当てのキャバ嬢を抱くことができるのはほんの一握りの男のみ、というのが残酷な現実です。
多くの男性客は、サンクコストバイアス(すでにお金や時間を支払ってしまったという理由だけで損な取引に手を出し続ける心理的傾向のこと)に陥り、キャバ嬢にとってはいいカモとして見られ、お金を毟り取られ続けます。
ところが一方で、自分には股を開かない鉄壁だと思われるキャバ嬢を、いとも簡単に射止めて、関係を持つことができる男たちがいます。
芸能人やモデル、スポーツ選手や羽振りのいい経営者であればともかく、容姿も極端に優れているわけではない、普通のサラリーマンが、高級店のキャバ嬢と関係を持っている、という事実を知ったら、あなたはどう思いますか?
小顔で細身のスタイル、綺麗なバストを持ち、すらりと伸びた脚も美しい、甘い香りを漂せるキャバ嬢が、今この瞬間にも、どこかの誰かに確実に抱かれているのです。
本書は、新宿で十年以上スカウトをし続けたスカウトマンが、キャバ嬢たちへの様々な取材や、スカウト時代の自己の経験、客としてキャバクラで遊んでいるライフワークから、いかにして「キャバ嬢と関係を持つ事ができるか」を探求した一冊となっています。
とくに、キャバ嬢のみをスカウトし続け、毎日のようにキャバ嬢と接していた経験は、キャバ嬢を口説く上で大きなアドバンテージとなりました。尚且つ、見たくも知りたくもないキャバ嬢の裏側を覗くこととなったスカウトマンという職業の私だからこそ、彼女たちを抱くためにはどうすればいいのか、その点において誰よりも精通していると自負しています。
本書を読んで頂くことで、キャバ嬢の実態や生態を知り、目当てのキャバ嬢と関係を結ぶことができた、新しく知り合った可愛いキャバ嬢を抱けた、など、読者の皆様にとって夜の遊びが有意義のあるものになれれば、幸いです。
それでは本編をご覧ください。
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第一章 キャバ嬢と関係を持つには?
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あなたはキャバ嬢にこんな質問をしていませんか?
「○○ちゃんって彼氏いるの?」
彼女たちは口を揃えて「彼氏はいない」と答えます。当たり前の話です。キャバクラという空間の中で擬似恋愛をすることがキャバ嬢の仕事で、そもそも、会いに行けるアイドルの原型みたいな職業だからです。
ご承知の方もいらっしゃると思いますが、「彼氏がいない」というのは八割方は嘘です。彼氏以外にセックスフレンドを含めると、確実に八割のキャバ嬢に男がいます。
前提として、ここでは指名がとれるレベルのキャバ嬢に限定しましょう(ヘルプ要員や、ほぼ出勤してない学生のキャバ嬢、指名が全く入らないキャバ嬢は男がいない確率が上がります。もちろん、それだけ容姿のレベルも下がります)。
なぜキャバ嬢の八割に男がいると言い切れるのか、それは私が紹介した、もしくは仕事で出会った一定レベルのキャバ嬢たちは、ホストや従業員、スカウトマン、暴力団関係者、詐欺や闇金の職に就く輩、会社経営者、芸能人、スポーツ選手などなど、様々な職種で女の扱いに長けている男たちの彼女や、セックスフレンドであることがほとんどだったからです。
だから、男がいるキャバ嬢はセックスできないのか? そんなことはありません。
普段からセックスをしている彼女たちだからこそ、セックスを狙いにいける確率が高いのです。セックスが身近にあるため、セックスを意識しやすい環境にいるということです。
彼女たちは昼間に働いているOLたちとは全く異なります。見た目だけではなく、価値観、性格、生活環境など、すべてが異なるのです。
彼女たちは夜の職業という、正常な思考を持っていれば抵抗があろう仕事に就いており、働く時間帯や生活リズムも不規則で、ほぼ毎日アルコールを摂取していて、ほぼ毎日下世話な話に触れて、その上、先ほど挙げた職業の男らに口説かれ続けています。
つまり、昼職のOLとは全く異なる生活圏で暮らしているため、とても正常な思考を「安定して」保っているとはいえません。
日々、不安定になることが多いのです。
キャバ嬢を口説く上で間違えておられる男性諸君が多いのは、そんな彼女たちを普通の一般女性と同じように口説こうとするためです。
普通の一般女性だと考えてキャバ嬢を口説く男性は、どのような口説き方をするでしょうか?
自分の話をする、もしくは彼女たちの話を聞いてお酒を飲ませ、優しく接して店外で食事をとる約束をとりつける、もしくは同伴やアフターの約束をするといった行為が、一般的な「口説き」に相当します。
だいたいの男性はこれらの「口説き」をもってして彼女たちに交際を迫り、関係を深めようと画策します。
そのような行為は恐ろしい結果を生み出すのです。即ち、キャバ嬢たちにとってただのいいお客さんとなり、交際やセックスを意識させられつつも、時間とお金をむしりとられるという、無限の負のループに陥るということです。
(もちろんたまたま彼女たちのタイプのイケメンだったとか、何らかの有名人、芸能人だったから上手くいったという例外はあります。)
この無限ループの落とし穴に一度落ちてしまうと、そこから這い上がれるチャンスはほとんどありません。キャバ嬢に「客」であることを意識づけてしまうと、「客とヤるなんて考えられない!」という認識を持たれてしまうからです。
ではそんなキャバ嬢を普通ではない方法で口説くにはどうしたらいいのでしょうか?
その上で一番大事なものは、彼女たちの不意をつく、彼女たちの思考を「不安定」なものにするということに尽きます。