第1章
●「お金を増やしたい」その気持ちは、普通です― 私だけ取り残されている気がした ―
- なぜ人は投資や副業を探すのか
- 将来のお金への不安
- SNSで見かける「成功ストーリー」結論から言います。「お金を増やしたい」と思う気持ちは、決して特別なものではありません。
むしろ、今の時代ではとても自然な感情です。投資詐欺に関する話になると、よくこんな言葉を目にします。
「欲をかいたから騙された」「簡単に儲かると思うから騙される」
でも私は、これは少し違うと思っています。
多くの人は、欲ではなく“不安”や“希望”から投資に興味を持つからです。なぜ人は「お金を増やしたい」と思うのか、理由はシンプルです。今の社会には、お金に関する不安がたくさんあるからです。例えばこんな不安です。老後資金は足りるのか物価が上がっている給料はなかなか増えない将来の生活が見えない
ニュースでもよく聞きますよね。
「老後2000万円問題」「物価高」「年金不安」
こういう話を何度も聞いていると、多くの人がこう思うようになります。
「何かしないといけないのでは?」
そして、そのときに目に入るのが、SNSに流れてくる投資や副業の情報です。
●SNSには「成功している人」がたくさんいる
スマホを開くと、こんな投稿を見かけたことはありませんか?
「投資で月100万円達成」「副業で人生変わりました」「スマホ1台で自由な生活」
最初は、「すごい人もいるんだな」くらいに思います。でも、それを何度も見ているうちに、少しずつ気持ちが変わっていきます。
「自分にもできるのでは?」「このままで大丈夫なのかな」「自分だけ遅れているのでは」
そんな感覚です。これは特別な心理ではありません。人間なら誰でも感じるものです。実際にあった初心者の失敗例
例えば、こんな話があります。
40代の会社員の男性です。彼は特別お金に困っていたわけではありません。
ただ、こんな不安がありました。
「このまま会社の給料だけで大丈夫かな」「子どもの教育費もあるし」「老後も心配だな」
そんなとき、SNSでこんな投稿を見つけます。
「初心者でもできる投資」「3ヶ月で資産2倍」「プロがサポート」
最初は半信半疑でした。でも投稿を見ているうちに、だんだんこう思い始めます。
「少額ならやってみてもいいかもしれない」
そしてDMでやり取りが始まり、LINEに誘導され、少しずつ信頼関係ができていきます。
最初はただ「お金の勉強をしたい」という気持ちだったのに、気づいたときには投資を始めていた。
こういうケースは、実は珍しくありません。
●もう一つの例:成功している人の話
逆に、うまくいった人もいます。
30代の女性で、最初は投資に興味がありませんでした。
でも将来のことを考えて、少しずつ勉強を始めました。
最初にやったのはSNSの情報を鵜呑みにしないこと。
- 投資の基本を本で学ぶ
- 少額から始める
- 「簡単に儲かる話」を疑う
この3つを徹底しました。
結果として、大きく儲かったわけではありませんが、コツコツ資産を増やしています。
ここで大事なのは、この女性も最初は同じ気持ちだったということです。
「将来のお金が不安」
その気持ちは、騙された人と何も変わりません。
違ったのは、情報との付き合い方でした。
●「騙される人」と「騙されない人」の違い
ここがとても重要なポイントです。投資詐欺の話になると、どうしてもこう思われがちです。
「騙される人は知識がない」「騙される人は欲張り」
でも実際はそう単純ではありません。むしろ多くの場合、
- 真面目な人
- 素直な人
- 人を信じやすい人
こういう人ほど、詐欺に巻き込まれることがあります。なぜなら、詐欺師はその心理をよく理解しているからです。彼らは
- 不安
- 希望
- 信頼
こうした感情を、とても上手に利用します。つまり、詐欺は「欲」を利用するものではなく「人の感情」を利用するものなのです。
●大事なことをもう一度言います
お金を増やしたい。将来の不安を減らしたい。
そう思うこと自体は、決して悪いことではありません。むしろ、多くの人が同じ気持ちを抱えています。問題なのはその気持ちを利用する人がいることです。そして詐欺師は、とても巧妙に信頼を作ります。
次の章では、その仕組みについて詳しく説明します。
実は投資詐欺の多くには、ある共通点があります。それは「欲」ではなく「希望」から始まるということです。そして詐欺師は、その希望を少しずつ大きくしながら信頼を作っていきます。
次の章では、
「詐欺は“欲”ではなく“希望”から始まる」この心理について、さらに深く解説していきます。
第2章
●詐欺は“欲”ではなく“希望”から始まる
「騙された人は欲張りではない」
結論から言います。投資詐欺に騙される人は、欲張りだから騙されるわけではありません。
むしろ多くの場合、その逆です。
「将来のために少しでもお金を増やしたい」「今の生活を少し良くしたい」「家族に安心を与えたい」
そんな前向きな気持ちや希望から、投資や副業に興味を持つ人がほとんどです。
そして詐欺師は、その希望をとても巧妙に利用します。つまり投資詐欺は、欲を刺激するというよりも、人の“希望”を少しずつ大きくしていく仕組みなのです。
●なぜ「希望」が入り口になるのか
理由はシンプルです。人は「怖い話」よりも「明るい未来」に引き寄せられるからです。
例えば、次の2つの言葉があったとします。
1つ目「この投資はリスクがあります」
2つ目「この投資は初心者でも安心して始められます」
多くの人が興味を持つのは、間違いなく2つ目です。人間は本能的に、希望のある情報を信じやすいのです。詐欺師は、この心理をよく理解しています。だから最初から「儲かります」とは言いません。まず最初に言うのは、こんな言葉です。
「初心者でもできますよ」「少額からで大丈夫です」「まずは勉強から始めましょう」
とても優しく聞こえますよね。そしてこの優しさが、少しずつ信頼を作っていきます。
●初心者がハマりやすい流れ
実際によくあるパターンを紹介します。
ある30代の女性の例です。彼女は特別お金に困っていたわけではありません。
ただ、こんな不安がありました。
「将来のために貯金だけで大丈夫かな」「周りは投資を始めているみたい」「自分も少し勉強した方がいいかも」
そんなとき、SNSである投稿を見つけます。
「投資初心者のための無料コミュニティ」「プロがサポートします」「まずは勉強から」
いきなり投資の話ではありません。あくまで「勉強」です。彼女は思いました。「勉強なら安全そう」そしてDMでやり取りが始まり、LINEに誘導されます。最初の会話は、投資とはほとんど関係ありません。
- 趣味の話
- 仕事の話
- 将来の話
普通の会話です。むしろ、感じのいい人だと思ったそうです。そして数日後、こんな話が出ます。
「実は投資の勉強をしていて…」「もし興味があれば紹介できます」
ここまで来ると、多くの人がこう思います。
「この人は信頼できそう」「少し話を聞くだけなら」
こうして、希望 → 信頼 → 興味という流れが完成します。
●成功例が心理を強くする
詐欺の世界でよく使われるのが、成功ストーリーです。
例えばこんな話です。
「最初は10万円から始めました」「今では毎月50万円の利益です」
人は成功した話を聞くと、こう思います。
「この人ができたなら、自分にもできるかも」
これはとても自然な心理です。実際、ビジネスの世界でも成功事例はよく使われます。問題は、その成功が本物かどうか分からないということです。SNSでは、
- 利益スクショ
- 高級車
- 豪華な生活
こうした投稿がよくあります。でもそれが本当に投資の成果なのかは、外からはほとんど分かりません。それでも人は、「本当かもしれない」と思ってしまいます。なぜなら、希望があるからです。
●希望が疑いを弱くする
ここがとても重要なポイントです。人は希望を持つと、疑う力が弱くなります。例えばこんな状況を想像してください。もし誰かが突然、「この投資で100%儲かります」と言ってきたら、多くの人は怪しいと思います。でも、「リスクはありますが、私の周りでは成功している人が多いです」と言われたらどうでしょう。少し現実的に聞こえますよね。そしてさらに、「もしよかったら少額から試してみてください」と言われたら、安心感が生まれます。こうして疑いは少しずつ薄れていきます。詐欺師はこの流れを、とても上手に作ります。
●「欲ではなく希望」という事実
ここまで読んでいただくと、気づくことがあると思います。投資詐欺の入り口は、決して欲だけではありません。むしろ多くの場合、
- 将来への不安
- 家族への思い
- 生活を良くしたい希望
こうした気持ちが出発点です。そして詐欺師は、その気持ちを否定しません。むしろこう言います。
「その考えは素晴らしいですね」「将来のために行動しているんですね」
こうして相手を肯定しながら、信頼関係を作っていきます。
●大事なことをもう一度
投資詐欺に騙される人は、決して特別な人ではありません。むしろ、
- 真面目な人
- 将来を考えている人
- 行動しようとしている人
そういう人ほど、ターゲットになりやすいのです。だからこそ、「自分は大丈夫」と思うことが一番危険です。詐欺は、誰の近くにも存在します。そしてその多くは、希望から始まります。
次の章では、詐欺師がどのように信頼を作り、人を信じさせていくのかを解説します。実はそこには、ある共通のパターンがあります。それが「詐欺には必ず“心理トリガー”がある」ということです。
次の章では、その仕組みを具体的に見ていきます。
第3章
●詐欺師はこうやって信じさせる
― 詐欺には必ず“7つの心理トリガー”がある ―
結論からお伝えします。投資詐欺は偶然ではなく、ほとんどの場合「心理の設計」で成り立っています。
つまり、詐欺師はただ適当に話しているわけではありません。相手の感情を少しずつ動かし、信頼を作り、最後に行動させるまでの流れを、ある程度“計算”しています。
そしてその過程には、ほぼ共通して現れる心理の仕掛けがあります。ここではそれを 「7つの心理トリガー」 と呼びます。
もしこの仕組みを知らないままだと、「気づいたときには信じてしまっていた」という状況になりやすいのです。
逆に言えば、この心理トリガーを知っておくだけで、詐欺に対する防御力は大きく上がります。
では、その7つの心理トリガーを順番に見ていきましょう。
●心理トリガー① 共通点のマジック
人は、自分と共通点のある相手に親近感を持ちやすい生き物です。
例えばこんな会話です。
「私も関西なんです」「私も犬が好きなんです」「私も昔会社員でした」
たったこれだけでも、人はこう感じます。
「この人、なんだか親近感がある」
実際、SNSの詐欺ではこの共通点トークがよく使われます。
ある男性の例です。彼は投資に興味を持ち始めたばかりでした。
SNSで知り合った人とやり取りをしていると、こんな会話になります。
「私も最初は投資が全然わからなかったんです」「会社員をしながら始めました」
その瞬間、彼はこう思いました。
「この人は自分と同じタイプだ」
ここで心理的な距離が一気に縮まります。
●心理トリガー② 信頼の演出
次に使われるのが 信頼の演出 です。
詐欺師はすぐに投資の話をしません。まずは普通の会話を続けます。
- 仕事の話
- 趣味の話
- 日常の話
数日、場合によっては数週間、ただの雑談が続くこともあります。
ある女性はこう話していました。
「最初は本当に普通の友達みたいな感じでした」
投資の話が出たのは、やり取りを始めてから1週間後だったそうです。この段階になると、相手はすでに「知り合い」から「信頼できる人」に変わっています。人は信頼している相手の言葉を、疑いにくくなるのです。
●心理トリガー③ 成功ストーリー
ここでよく出てくるのが、成功体験です。
例えばこんな話です。
「最初は10万円からでした」「今では毎月安定して利益が出ています」
この話を聞くと、多くの人はこう感じます。
「この人は本当にやっているのかもしれない」
ここで大事なのは、金額のリアルさです。もし最初から
「月1000万円稼げます」
と言われたら、多くの人は疑います。
でも
「最初は10万円」「月5万円くらい」
このくらいの数字だと、現実味があります。そしてその現実味が、信頼を強くしていきます。
●心理トリガー④ 希少性トラップ
次に登場するのが、限定感です。
例えばこんな言葉です。
「今は少人数だけでやっています」「この投資は紹介制なんです」「枠が限られているんです」
こう言われると、人はこう感じます。
「特別な情報なのかもしれない」
これは心理学で 希少性の原理 と呼ばれます。
人は、手に入りにくいものほど価値があると感じる傾向があります。詐欺師はこの心理をよく利用します。
●心理トリガー⑤ 仲間意識
次に出てくるのが コミュニティ です。
例えば、
「投資のグループがあります」「仲間と一緒に勉強しています」
こうした話が出てきます。
人は一人よりも、仲間がいる環境に安心感を持ちます。
ある男性はこう言っていました。
「グループに入ったとき、みんな利益報告をしていて安心しました」
でも後から分かったのは、そのグループの多くが サクラだった ということです。
●心理トリガー⑥ 権威バイアス
次に使われるのが 権威 です。
例えばこんな演出です。
- 投資歴10年
- 海外投資経験
- 専門家の紹介
こうした肩書きを見ると、人はこう思います。
「この人は詳しそうだ」
人は専門家の言葉を信じやすいという心理があります。これを 権威バイアス と言います。実際には、その肩書きが本物かどうか確認する人は少ないのです。
●心理トリガー⑦ 希望バイアス
最後のトリガーが、希望バイアスです。これはとても強い心理です。人は、自分にとって都合の良い情報を信じやすい傾向があります。
例えば、「リスクはありますが、成功している人も多いです」と言われたとき、人はどう考えるでしょうか。
多くの場合、「自分は成功する側かもしれない」と考えます。
この希望が、最後の判断を後押しします。
●この7つはセットで使われる
ここまで読んでいただくと分かると思いますが、この7つの心理トリガーは単独ではなく セットで使われることが多いです。
流れとしてはこうです。
共通点↓信頼↓成功ストーリー↓限定情報↓仲間↓専門家↓希望
この流れが完成すると、人はかなり信じやすい状態になります。
●大事なことをもう一度
投資詐欺は、偶然ではありません。
多くの場合、人の心理を利用した設計です。
そしてこの仕組みを知らないと、「気づいたときには信じていた」という状況になりやすいのです。
でも逆に言えば、この心理トリガーを知っていれば、「あ、これは危ないパターンかもしれない」と気づくことができます。
次の章では、実際のやり取りを例にしながら、
詐欺師の会話の中に、この心理トリガーがどう現れるのかを具体的に見ていきます。
そしてここで、実際のLINEのやり取りを公開します。
もしかすると、あなたも似たような会話を見たことがあるかもしれません。
第4章
●詐欺師とのLINEを公開します
「この会話、どこが危険かわかりますか?」投資詐欺は、LINEの会話の中に必ず“危険なサイン”が現れます。
ただし、そのサインはとても自然な形で現れます。だから多くの人は、その瞬間には気づきません。
むしろ会話をしている最中は、
「親切な人」「投資に詳しい人」「助けてくれる人」
そんな印象を持つことが多いのです。
でも、後から振り返ると同じパターンの言葉や流れが必ず出てきます。
この章では、実際によくあるLINEのやり取りを例にしながら、どこに危険なサインがあるのかを解説していきます。XからLINE登録したのが始まりです。
① 突然のDM

はじめまして、冨士ケ根 誠と申します。投資の戦略について学びたいとお考えですか?それとも、急騰銘柄の情報にご興味がありますか?
② 返信がなくても営業してくる

お忙しいところ、失礼いたします。本日、私と家城吉弘先生が共同で運営している投資学習グループにて「30%のリターンが見込まれる優良銘柄」の情報を共有しました。興味があればアシスタントの佐藤美咲を追加してください。(LINEリンク)
③ 勝手にグループへ招待

なかなか連絡が取れなかったのでこちらの判断でグループに招待しました。申し訳ありません。

返信遅くなり申し訳ありません。グループで勉強させて頂き、必要ならば佐藤さんのLINEを追加させて頂きます。よろしくお願いいたします。

佐藤美咲のLINEはこちらです。(LINEリンク)
④ その後も定期的にメッセージ

グループ内での学習の進捗はいかがでしょうか?家城先生が毎日シェアしてくださっている株式市場の情報や投資戦略などは理解できていますか?

こんにちは。最近「株式資産UPクラブ」学習グループの内容は確認されていますか?家城先生は業界でも実力派として知られています。質問があれば・多く聞く・多く学ぶ・多く実践するという習慣を身につけましょう。
