例祭及び「流鏑馬(やぶさめ)神事」が行われました。
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2024年9月7日(土)いわき市 飯野八幡宮において、例祭及び「流鏑馬(やぶさめ)神事」が行われました。
騎士:鈴木 義直 氏流鏑馬は、中世武家社会に興った武芸の一種で、馬に乗って走りながら、矢で三箇所に立てた的を射るもので、神社で行う場合は年占的意味合いがあります。
当宮所蔵の古文書によれば、貞和2(1346)年にこの神事が行われた事が記されており、以来連綿と継承されて、江戸時代には、平藩より一騎、神社氏子より一騎が奉納されていたが現在は二騎とも氏子の中から奉仕されていたそうです。
流鏑馬の回数は奇数とされており、状況により、七、九、十一回程行われ、空走りの際に縁起物の扇子や生姜を参拝者に授け、これを競って受けようとする風習がある。神社前の市道は元々流鏑馬の馬場であり、ここで古式勇壮な流鏑馬神事が行われます。
馬場では空駆け、生姜撒き、扇子撒き、的矢の順で行われる。的は杉板七枚組で方二尺五寸の大きさ、金曜日に作っておいたものを、馬場の三ヵ所に立てます。飯野八幡宮の祭礼は別名「生姜祭り」ともいわれています。
言い伝えによれば、源頼義公が前九年の役に出征のおり、ひどい暑気あたりにかかられ、地方の農民が献じた生姜を食され、その病を治癒されたと言われています。生姜は漢方で健胃薬とされており、親の根生姜も子の新生姜も育つとの縁起で、参拝者はこの生姜を買い求め、福を受けるという風習になったものと思われます。
流鏑馬神事は福島県の重要無形民俗文化財に指定されており、同神社前の市道で行うのは5年ぶりでした。