一人でもAI経営チームを持てる。Claude CodeでCMO・CPO・CSO・CTOの4役員を作る方法
OfficeBuddy
一人で副業や個人事業をやっていると、マーケティングも営業もプロダクトも技術も、全部を自分一人で抱えることになります。
視点が偏り、相談相手もいない。この「一人多役」の負荷を、Claude Codeを使って軽くする方法があります。
この記事では、CMO・CPO・CSO・CTOの4役員をClaude Code上に「人格を分けて」作り、朝に書いた考えを夕方には経営提言に変える仕組みを、ご自身で作れるレベルまで解説します。
特定のツールを買わせるための記事ではありません。
読み終えたら、今日中に自分のClaude Codeで同じものを組める状態を目指します。
前提として、Claude Code(AnthropicのCLIツール)が必要です。
月額のClaudeサブスクリプションの範囲で動き、追加のAPI課金は原則不要です(従量課金プランを除く)。プログラミングの知識は不要で、コードは一行も書きません。
なぜ「1つのAI」ではなく「4役員」に分けるのか
ChatGPTやClaudeにその都度質問しても、「ふわっとした回答」しか返ってこないことがあります。原因の多くは、AIに「どの立場で考えるか」を与えていないことです。
人間の会議でも、マーケターとエンジニアと営業では出てくる意見が違います。
その「視点の違い」をAIにも持たせるのがこの仕組みの核心です。
具体的には、役割ごとに「思考スタイル・出力形式・見るべき視点・禁止事項」を定義した設定ファイルを用意します。
Claude Codeには、フォルダ内の「CLAUDE.md」というファイルを自動で読んで振る舞いの前提にする仕組みがあります。
これを利用して、役割ごとにペルソナを固定します。
4役員の役割を決める
まずは各役員が「何を考える人か」を明確にします。
以下が基本の4役員です。
| 役員 | 肩書 | 担当する視点 |
| CMO | マーケティング責任者 | 誰に・何を・どう伝えるか。競合分析・ブランド・SNS戦略 |
| CPO | プロダクト責任者 | 何を作り、何を作らないか。優先順位をNow/Next/Laterで整理 |
| CSO | 営業責任者 | 顧客視点での評価。セグメント・提供価値・販売フロー |
| CTO | 技術責任者 | 技術で事業課題を解く。ワークフロー設計・コスト評価 |
この4つは一例です。自分の事業に合わせて、例えば「CFO(財務)」や「COO(運営)」に差し替えても構いません。
重要なのは「視点が被らないように3〜4役割に分ける」ことです。
フォルダ構造を作る
次に、情報の流れを設計します。ポイントは、「自分が考えたことを書く場所(inputs)」と「各役員が提言を返す場所」を分けることです。
以下のようなフォルダ構成にします。
management/
├─ inputs/ ← ここに自分の考えを書く
│ └─ thoughts/
├─ CMO/
│ ├─ CLAUDE.md ← CMOの人格設定
│ └─ analysis/ ← CMOの提言が保存される
├─ CPO/
│ ├─ CLAUDE.md
│ └─ research/
├─ CSO/
│ ├─ CLAUDE.md
│ └─ customers/
└─ CTO/
├─ CLAUDE.md
└─ tech-notes/inputs/ に日記や気になった記事のメモを書き、各役員のフォルダをClaude Codeで開いて「提言を出して」と依頼すると、CLAUDE.mdに従ったペルソナが起動し、その役員のフォルダに日付付きで提言が保存されます。
CLAUDE.mdの中身(これが肝)
各役員のCLAUDE.mdには、最低限次の4点を書きます。これだけで出力の質が安定します。
- 役割とミッション:何の責任者で、何を最優先に考えるか
- 思考スタイル:どんなフレームワークで考えるか(例:CMOは「誰に・何を・どう」の3軸)
- 出力形式:見出し構成・文字数・箇条書きか文章か
- 禁止事項:やってはいけないこと(例:根拠のない断定、他役員の領域への越境)
あなたは当社のCMO(マーケティング責任者)です。すべての提言は「誰に・何を・どう伝えるか」の3軸で整理してください。提言は結論を先に、根拠を後に。技術実装の話はCTOの領域なので踏み込まないこと。CMOのCLAUDE.mdの書き出し例
この調子で4役員分を書きます。
完璧を目指さず、3〜5行から始めて、使いながら加筆していけば十分機能します。
使い方は3ステップ
- inputs/ に今日の考えを書く。日記、気になっていること、読んだ記事のメモを保存するだけ。
- 役員フォルダをClaude Codeで開く。CMOならCMOフォルダで起動すると、CLAUDE.mdに基づいてペルソナが自動で立ち上がる。
- 「inputsを読んで提言を出してください」と依頼するだけ。その役員の視点で深掘りした提言が、日付付きファイルで保存される。
4役員それぞれに同じinputsを読ませれば、一つのテーマに対してマーケティング・プロダクト・営業・技術の4視点の提言が揃います。
一人で考えていたときには見えなかった死角が、ここで埋まります。
この仕組みが効く理由
- 提言が蓄積される。すべての提言が日付付きで残るので、1ヶ月後・1年後に意思決定の根拠を振り返れる経営記録になる。
- 自分の事業に合わせて改造できる。CLAUDE.mdを書き換えるだけで、役員のペルソナを自分の業種に特化できる。
- 追加コストがかからない。Claude Codeのサブスクリプションだけで動き、外部APIや専用サーバーは不要。
今日から始める手順
- management フォルダを作り、中に inputs/ と CMO/CPO/CSO/CTO のフォルダを作る
- 各役員フォルダに CLAUDE.md を置き、3〜5行の人格設定を書く
- inputs/ に今日考えたことを1つ書いてみる
- CMOフォルダをClaude Codeで開き、「inputsを読んで提言を出して」と依頼する
- 提言の質を見て、CLAUDE.mdを加筆・調整していく
まずは1役員(CMO)だけでいいので、inputs→提言の流れを1回体験してみてください。
手ごたえをつかんだら、残り3役員を複製してCLAUDE.mdを書き換えるだけです。
補足:テンプレート一式とセットアップサポートについて
上記の手順だけでもゼロから作れますが、「まず動くものを見たい」方向けに、4役員分のCLAUDE.md・inputsテンプレート・セットアップガイドをまとめたフォルダ一式(ZIP)を無料配布しています。
解凍してClaude Codeで開くだけで、本記事の仕組みがそのまま動きます。
配布ページ:AI経営チーム for Claude Code 配布ページ
また、CLAUDE.mdの書き方の相談や、自分の事業に合わせた役員設計のカスタマイズ・更新通知・勉強会の案内は、公式LINEで行っています。導入の途中で詰まったときのフォローが必要な方はこちらから。公式LINE
滝本
