はじめに
金銭を最も効率良く、投下するコストを最小限にリターンを最大化させるにはどうすれば良いのでしょう?下記の画像を見てみましょう。
引用元:https://hbol.jp/191060/
この統計は重複や不足も考えられ、完全に正確であるとは言えません。しかし概ね正しいと思われます。資本主義のシステムとは、名前の通り"資本"が第一とされる主義、なのです。つまり金が王様なのです。
世界トップクラスの経済学者ピケティが『21世紀の資本』という歴史に残る経済学の名著を書きました。内容は膨大な統計データの分析で、結論は下記です。
引用元:https://www.google.co.jp/amp/s/pixy10.org/archives/post-6714.html%3famp=1
端的に言えばいくら頑張って労働しても、大企業に勤めていても、医者や弁護士のような高度専門職に就いていても、株式投資の資産増加速度にはまるで追いつかないということです。
資本主義社会では株式投資は避けて通れません。株無くしては金持ちの世界は見えてこないのです。
ところで、皆さんの今の資産額はいくらでしょうか?下の画像は日本人の年代別の資産額の平均値と中央値です。
金銭関係の統計における平均値は資産家や高所得層に引っ張られて歪みがちです。より実態を表しているのは中央値でしょう。皆さんの資産額は自分の年齢帯の中央値と比較してどうでしょうか?まず普通にサラリーマンをしていても金持ちにはなれません。何か違うことをせねばならないのです。
何度も執拗に言います。重要なことだからです。資本主義では、株式投資は避けられません。株式投資で利益をあげるスキルは、必ず身に付けねばならないのです。
自己紹介
2018年10月よりSolemonというアカウント名で発信をしています。大学時代の専攻は哲学で、大学在学中と哲学、株式投資に多くの時間を費やしました。僕の専攻からもわかるように、株式投資は数字を多く利用するものの、必ずしも理系である必要も大学時代に専攻として理数系の分野の体系的な勉強をしている必要もありません。必要なのは基礎的な算数です。
概要
本tipsは僕の出している株式投資関連tipsの第三弾です。第一弾はデイトレード、第二弾は低位株待ち伏せ投資です。この第三弾では長期投資向けのファンダメンタルズ分析について解説します。タイミングやテクニカルな要因が多い短期売買ではなく、これぞ株式投資である!と言える王道の手法です。よく誤解されがちですが、長期投資なので短期売買とは異なりパソコンに張り付く必要とたくさんのモニターも必要ありません。スマホ一つで十分です。そのため昼間は仕事をしているサラリーマンでも全く問題なくできます。
本tipsでは、まず長期投資のためのファンダメンタルズ分析に重要な基礎事項について解説していきます。それに加えて、長期投資をするにあたって見ておくべきマクロ経済について解説します。株式投資をやる上で必ずしも経済学を体系的に学ぶ必要はありません。経済の一部、例えば中央銀行の政策などを理解していれば十分です。経済学の中から、特に株に使う知識のみに絞って解説します。それから企業価値の概念から、本質的に株式投資とはどういった行為であるのかを解説していきます。
それから定量的、企業のファンダメンタルズ分析における数字での評価基準、投資基準において何を見ればいいのか、何を見なくてもいいのか、またその仕組みについて解説します。その後、定性的な経営学の知識、例えばマイケルポーターのファイブフォース分析、参入障壁、競争優位性についての概念等々について解説していきます。そしてまた株式投資を行う上では株主還元について正確に理解せねばなりません。投資した資金がどのように投資家の利益となって返ってくることでリターンとなるのか、テクニカルな指標、実際に投資する前に確認すべき需給の判断のための指標、株価の底値と天井の簡単に見分けるための指標も説明します。本論の最後に実際の投資行動プロセスについて解説します。最後に結論として、特段注視すべき点についておさらいします。
- はじめに
- 定量分析(ROIC, ROE, WACCなど)
- 定性分析(競争優位性, 参入障壁, ビジネスモデル)
- 株式投資に必要なマクロ経済知識
- 株主還元(配当と自社株買い)
- 需給読み・相場の底と天井
- ポートフォリオマネジメント(売買ルール)
- 決算短信の簡単な読み方
- 参考書籍・推奨図書