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Sonnet 5 から 5.5 へ移る前に:400 を返す5つの変更と、置き換えたあとにまた落ちる組み合わせを自分のコードで探す

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Claude Sonnet 5 を Messages API から呼んでいるコードを、Sonnet 5.5 へ移そうとしている方に向けて書きます。Anthropic は 2026年9月28日に Claude Sonnet 5.5 を公開しました(日付は Claude Platform のリリースノート の項目)。モデル ID は claude-sonnet-5-5 です。価格は Sonnet 5 と同じで、入力が100万トークンあたり $2、出力が $10、キャッシュ読み取りが $0.20 です(発表ページ)。

筆者は先に Opus 5 から Opus 5.5 への移行の点検表をまとめており、同じ点検を Sonnet 5.5 について行う必要がありました。本稿は、公式の What's new・移行ガイド・発表ページ(いずれも2026-09-29に取得)を照合してまとめた判断資料です。筆者は Sonnet 5.5 の API を実際に呼んで確かめてはいません。 「公式の記述」と「筆者の整理」は分けて書きます。

対象外:Claude Managed Agents の利用者です。移行ガイドは、モデル名の変更以外は不要だとしています。Sonnet 4.6 以前から移る方は、移行ガイドの該当する節も読む必要があります(本稿は Sonnet 5 からの移行だけを扱います)。

破壊的変更は5つ。条件に当たれば 400 になる

What's new は「Five breaking changes affect code already running on Claude Sonnet 5」と書いています。当たるかどうかは、自分のコードがそれを使っているかと、下に書いた条件で決まります。

  1. thinking を切る指定("disabled"):400 になります。代わりに between_tools という新しい値を送ります
  2. tool_choice の any と tool:400 になります。トークン数を数えるエンドポイントも同じ扱いです
  3. thinking ブロックが、それを作ったモデルと会話に紐づく:400 になるのは、2026年8月31日 00:00(UTC)以降に作られたアカウントで、Claude API・Amazon Bedrock・Google Cloud から呼び、会話の途中の system・tools・過去のメッセージを書き換えてから再送したときです(公式が既定で検査すると書いているのはこの3つです)
  4. computer use の旧ツール computer_20251124:Claude API と Google Cloud では 400 になります。Amazon Bedrock では受け付けられます
  5. advisor tool の組み合わせ:Sonnet 5.5 を実行役にして、Opus 4.8・Opus 4.7・Sonnet 5 を advisor に指定すると 400 になります

もう1つ、エラーを出さずに変わるものがあります(続きの点検表では6番目に扱います)。ツール呼び出しの合間にモデルが書く文のうち、1〜2文より長いものが、text ではなく thinking ブロックで返るようになりました(短い一言は text のままです)。thinking を既定の adaptive のまま使う場合、既定の表示設定ではその中身は空です(thinking を between_tools にした場合は中身が入りますが、やはり text ではなく thinking ブロックで返ります)。What's new はこれを、ツール呼び出しの合間に「goes quiet」、つまり何も表示されなくなると書いています。

あわせて、会話の途中でモデルを切り替える経路(難しい質問だけ上位のモデルへ回す、失敗したら別のモデルで再試行するなど)にも注意が要ります。What's new によると、Sonnet 5.5 が書いた thinking ブロックは他のどのモデルも読めず、切り替えたあとのターンは、それまでの推論なしでエラーを出さずに走ります(点検表では3番目の紐づけの項目で扱います)。

Sonnet 5 から Sonnet 5.5 へ移すときに起きることを、公式の What's new と移行ガイドから筆者が整理した図です。上段の右の箱は置き換え先で、置き換えたあとにも条件があります(本文の点検表)。たとえば「auto + strict」は、Amazon Bedrock では strict が使えないので auto だけにします。「追記だけで進める」ができないときは drop_block などの別の直し方があります(本文3)。advisor は、移行ガイドによると Opus 4.6 と Sonnet 4.6 も 400 になります(有料部5)。図は本文の全項目を代わりにはしません。会話の書き換えで 400 になるのは、2026年8月31日以降に作られたアカウントで、Claude API・Amazon Bedrock・Google Cloud から呼んだときです。computer_20251124 が 400 になるのは Claude API と Google Cloud で、Amazon Bedrock では受け付けられます。ツールの合間の文が空の thinking ブロックで返るのは、adaptive thinking で既定の表示設定のときです。エラーにならずに変わるものには、図の下段の1つのほかに、Sonnet 5.5 の会話を別のモデルへ切り替えたときに推論が引き継がれない件があります(本文)。

置き換えただけでは、また 400 になることがある

置き換え先の値にも条件があります。いちばん当たりやすいのは thinking です。公式のチェックリストも「high effort 以下で」と1行で書いていますが、文字列を置換する作業では見落としやすい条件です。

移行ガイドの before / after の例では、Sonnet 5 のコードは thinking を "disabled"、effort を "xhigh" にしています。Sonnet 5.5 の after では、thinking が "between_tools" に変わるだけでなく、effort も "high" に下がっています。 between_tools は low・medium・high でしか受け付けられず、xhigh か max と組み合わせると 400 になるためです。"disabled" を検索して "between_tools" に置換するだけでは、effort を高くしているコードは落ちたままになります。

点検表から1項目だけ見せます

続きの点検表は、上の1〜5と、エラーを出さずに変わる6番目の、6項目それぞれを「コードで探す文字列(または場所) → 当たったらどう直すか → 直したあとに確かめること」の形で並べています。そのうち tool_choice の1項目をここで見せます。

  • 探す文字列:tool_choice、"any"、"type": "tool"。トークン数を数えるエンドポイントを呼ぶ箇所も見る
  • 当たったら:{"type": "auto"} に変え、ツールに "strict": True を付ける。どの場面でツールを使うかをプロンプトに書く
  • 直したあとに確かめること:Amazon Bedrock で呼んでいないか、strict にするツールの数が上限を超えていないか(続きで条件と直し方を書きます)

関連する記事

Opus 5 から Opus 5.5 への移行を、同じ「探す文字列と直し方」の形でまとめた記事です。Sonnet 5.5 で作った会話を Opus 5.5 へ上げて続ける構成を考えている方は、あわせて読むと両側の変更がそろいます。

参考になったら、記事下部のライクとXの共有ボタンから応援してもらえるとうれしいです。

続きで読めるのは、上の見本と同じ形の点検表の全6項目、公式の移行ガイドの before / after(thinking と tool_choice)の抜粋、Amazon Bedrock で strict が使えない場合の直し方、computer use を toolset へ移すときのループ側の変更と確かめ方、Sonnet 5.5 の会話を Opus 5.5 など別のモデルへ切り替えたときに推論が黙って落ちる件の確かめ方と判断、effort の決め直し方、そして点検の順番を示す判断図と見落としやすい補足(HTTP 200 で返る拒否、Claude Code の移行コマンド、短いプロンプトのキャッシュ)です。では、6項目それぞれで自分のコードのどこを探し、直したあと何を確かめれば、もう一度 400 を受けたり、推論を黙って失ったりせずに済むのか。


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