今回はあおまさが出会った婚活女性からの発言について思うことを書きました。
「私、ぜいたく言わないんです。普通の男性でいいんです」
婚活を始めたばかりのある女性は、そう言ってニッコリ笑った。
その瞬間、私は
「あ、この人ヤバいかも」
と思った。
なぜなら――
その“普通の男性”の条件がこちら。
・年収1000万円以上
・旧帝大卒
・30代前半
・見た目は普通でOK(※ただし清潔感と爽やかさ必須)
・性格は誠実で優しくて、家事育児にも積極的
・浮気しない
・身長175cm以上
・ギャンブルしない
・お酒は嗜む程度
あのー、すみません。
それ、どこの伝説のポケモンですか?
もしくは、「理想の夫ランキング2025」TOP10の人を全部合成して作ったAI彼氏みたいなスペック。
しかも“見た目は普通でいい”って言ってるけど、あとから
「生理的に無理じゃない人で…」
って言い出すやつ。
はいはい、それ“普通”の皮を被ったイケメンです。
それなのに彼女は
「え?それくらい、どこにでもいそうじゃないですか?」と真顔で言ってくる。
そうだね。確かに“どこにでもいそう”かもしれない。
ただし、少女漫画か朝ドラの中にな。
上記の男性は婚活市場において上位何%かを調べたら
【1】年収1000万円以上の30代男性の割合
厚生労働省や国税庁のデータから推計すると:
30代男性全体の中で、年収1000万円以上は約3〜4%程度
(30代前半だと1〜2%、後半でも4〜5%ほど)
【2】旧帝大卒の割合
旧帝大(東大・京大・阪大・名大・東北大・九大・北大)卒業者は、日本の大学卒業者の中で約1〜2%程度。
さらに30代男性となると、同世代人口の約1%程度に絞られると見られます。
【3】両方を満たす層(旧帝大卒 & 年収1000万円以上の30代男性)
この2つの条件を同時に満たすのは、ごく一部です:
統計的に掛け合わせると(単純計算で):
30代男性の中で0.1〜0.3%程度
つまり、1000人に1人〜300人に1人程度という非常に限られた層です。
ここから身長175cm以上という条件を探すと
いや、もうおわかりいただいたと思うのでいいですよね笑。
伝説のポケモン並に稀有な存在であることを彼女に伝えると、結婚相談所に入ったばかりの彼女は
「結婚相談所って、理想の人を紹介してくれるところでしょ?」
と。
いや、ディズニーランドちゃうんよ。
シンデレラのガラスの靴探してるわけじゃないし、あなたのスペックが魔法で変わるわけでもない。
結婚相談所ってのは、
「現実の中で一番良いご縁」
を一緒に探すところ。
“幻想の王子様”を召喚する場所ではありません。
<幸せな結婚は「身の丈婚」から始まる>
理想を持つのは悪いことじゃないんです。誰だって「素敵な人と結ばれたい」と思うのは自然な感情。
でも、理想が“理想”の域を超えて“幻想”になった瞬間、婚活は沼化します。
婚活って、マッチングアプリでも相談所でも、結局は
「どこまで自分が身の丈をわかってるか」
で勝負が決まる。
「完璧な人」を探すより、
「自分と波長が合って、いっしょに頑張っていけそうな人」
を見つけるほうが、結果的に幸せになれる確率はグッと上がるんです。
普通の男性は、あなたの希望をすべて叶えてくれる人ではない
“普通”って、何も妥協じゃない。
“普通”って、ちゃんと相手と向き合って、支え合って、笑い合って生きていく中で、じわじわと「ありがたいなあ」と感じられるものなんです。
本当に結婚したいなら、まずは自分の“普通”が、世間の“普通”とズレていないかを見つめ直すこと。
そこから、婚活のスタートラインに立てる。そして理想に合わなくてもとりあえず男性と会ってみる。素敵だなと思える人に会えるかもしれないからまず動くこと。
「うん、普通の男性でいい」と言ったあの日の彼女。
あれから2年経った今も、彼女はまだ婚活を続けている。