タラバガニの身がちょっと残ると、嬉しいのに少し罪悪感…でもね、ここからが“第二ラウンド”。私は「贅沢な残り」を最後までおいしく使い切るのが、元日の静かな楽しみになりました。実際にやっている“気持ちと段取り”を、体験談としてまとめます。
まずやること(5分でOK)
- 仕分け ・大きな塊:そのまま“主役使い”へ。 ・ほぐし身:混ぜる系・とろみ系へ。 ・殻:ぜっっったい捨てない。後で旨み爆発の出汁にします。
- 水分ケア ・キッチンペーパーで余分な水を軽く押さえる(冷蔵・冷凍で味がボケにくい)。 ・冷蔵は密閉容器+ペーパーを1枚敷く。目安は2日以内。
- 冷凍は“小分け・急冷” ・味が移りやすいので、ラップ→フリーザー袋の二重。 ・1食分ずつ平らに薄くして急速冷凍(1か月目安)。 ・解凍は“冷蔵庫”で自然解凍。再冷凍はNG。
当日〜翌朝に“ごちそうの余韻”で食べ切る
(火を通しすぎない=プリッと感キープが合言葉)
・バター醤油ごはん(60秒レシピ) 温かいごはんに身を散らし、バター少し+醤油をひと回し。青ねぎ&白ごま。フライパン不要、香りで幸せになるやつ。
・かに玉(ふわとろ) 溶き卵2個に身をたっぷり、塩ひとつまみ。サッと焼いて甘酢あん(だし・醤油・砂糖・酢・片栗粉少々)を回しかけ。火入れは最短で。
・かにの味噌汁/潮汁 だしを温め、最後に身を入れて10〜20秒で火を止める。三つ葉か柚子皮で香りをのせると、年始の空気に合う。
・かにアボカド和え(箸休め) レモン+塩+オリーブオイルで軽く和えるだけ。黒こしょう少し、七味も合う。
・かにマヨトースト パンに薄くマヨ→身→追いマヨちょい、トースターでカリッと。仕上げにパセリ。
余った殻は“黄金ストック”に
- オーブン(またはトースター)で殻を軽く焼く(5〜8分)。香りが立って生臭みが飛ぶ。
- 水+酒少々+生姜薄切り+長ねぎの青い部分を入れて30〜40分弱火でコトコト。
- ざる&ペーパーで濾して完成。 → リゾット、雑炊、クリームスープ、パエリアのだし、味噌汁のベースまで万能。私は小さめ製氷皿で冷凍して“旨みキューブ”にしています。
もう一段“ごちそう化”するアレンジ
・かにクリームコロッケ(作り置き向き) ホワイトソースに身を混ぜて冷やし固め、成形までしてから冷凍。揚げる直前に衣をつけると失敗しにくい。
・かにグラタン/ドリア ソースに身を入れてさっと混ぜるだけ。焼きすぎると身が硬くなるので表面に色がついたらOK。
・かにの炊き込みご飯 殻だし+薄口醤油+みりんで炊き、最後に身を混ぜ込む(炊き込み段階では入れないのがコツ)。冷凍耐性も高い。
・かにビスク“もどき” 殻だし+牛乳(または生クリーム少量)+トマトペースト少し。バターで玉ねぎを甘く炒めて合わせると、急にレストラン感。
風味を落とさないマイルール
・“60秒ルール”:身を温めるのは最短。最後に入れてすぐ火を止める。 ・強い香りは控えめ:にんにく・スパイスは少量から。主役はあくまでタラバ。 ・塩は控えて“だしで伸ばす”:塩分で甲殻の甘みが隠れやすいから。
衛生メモ(ここだけはシビアに)
・解凍した身は当日〜翌日で食べ切る。再冷凍しない。 ・生寄りで食べるより、残りは基本“加熱して”使い切る。 ・においが強い、糸を引くなどの異常は無理せず廃棄。
正直、残り物をどうするかで“お正月の満足度”が変わる気がします。タラバは一口でもごちそう。だからこそ、殻までおいしく使い切れた日の達成感ってすごい。来年の自分に向けて「殻は焼いてだし取り、小分け急冷、加熱は最短」をメモしておくと、またニヤニヤできますよ。おいしく、賢く、最後の一口まで。
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