はじめに
こんにちは。今日は、私が最近最も熱中している学問分野、「行動経済学」について深掘りしていきたいと思います。
最近、多くのビジネスリーダーや起業家の間で注目を集めているこの学問。一体、何が人々をこれほどまでに魅了しているのでしょうか?私自身、この学問と出会ってから、人間の意思決定のメカニズムが劇的に変わりました。
行動経済学とは何か
行動経済学は、単なる経済学の一分野ではありません。人間の心理、認知、感情が、いかに意思決定に影響を与えるかを科学的に解明する、驚くべき学問なのです。
従来の経済学は、人間を完全に合理的な存在と仮定していました。しかし、行動経済学は、その前提を根本から覆します。私たち人間は、実際にはきわめて非合理的な判断を日常的に行っているのです。
非合理な意思決定のメカニズム
行動経済学によれば、私たちの非合理な意思決定は、主に3つの要因によって引き起こされます:
- 認知の癖
- 状況による影響
- 感情の作用
認知の癖:情報処理の落とし穴
私たちの脳は、受け取った情報をありのままに処理できません。常に情報を歪めて解釈する癖があるのです。
例えば、次の問題を考えてみましょう:
野球のバットとボールが合わせて100円で売っています。バットはボールよりも1万円高いです。それぞれいくらでしょうか?
多くの人が直感的に「バット1万円、ボール100円」と答えますが、正解は「バット9,950円、ボール50円」なのです。
この問題が示すように、私たちは直感的な判断に頼りすぎると、簡単な計算でさえ間違えてしまうのです。