第1章 家計管理の基礎
「家計管理」と聞くと、家計簿をつけて節約する、という地味な作業を思い浮かべるかもしれません。しかし本章で扱う家計管理とは、節約術の話ではありません。「自分のお金が、今どういう状態にあるのかを正確に把握できているか」という、資産形成のすべての土台となる技術の話です。医師は、専門的な検査データを読み解いて患者の状態を把握することには長けていますが、同じ精度で「自分自身の家計」を把握できている医師は、決して多くありません。特に、初期研修医から専攻医、そして専門医取得後へとキャリアが進む中で収入構造が大きく変わり続ける医師は、一般的な会社員以上に、この「可視化」の技術が重要になります。
