AIで整理し、自分で「最初の1つ」を選ぶ90日実行システム
予約して。
朝ごはんを抜いて。
採血されて。
結果が届くのを待つ。
ここまでは、ちゃんとやります。
ところが。
結果が届いた瞬間から、人間はなぜか急に見なかったことにします。
「去年もこんな感じだったし」
「すぐ病院へ行けとは書いてなさそうだし」
「少し気をつければいいんだろうけど、何を変えればいいのか分からない」
そして結果票は、引き出しへ。
段取り柴から見ると、少し不思議です。
体を調べるところまでやったのに、その結果を使う工程だけ抜けています。
この記事でやるのは、その抜けた工程を埋めることです。
AIに病気を診断させる商品ではありません。
健康診断の結果を、
確認する → 整理する → 質問できる形にする → 自分で1つ選ぶ → 90日記録する
ところまで、順番に進めます。
90日後に約束できるのは「数値が改善すること」ではありません。
代わりに、次の状態を目指します。
- 自分の健診結果について、何が分かっていて何が分からないか説明できる
- 医師や健診機関へ何を確認したいか言える
- 自分で選んだ1アクションと90日分の記録が残る
- 続いた理由、続かなかった理由が分かる
- 次の健康診断が届いたとき、前回と比較する準備ができている
そのために使うのが、次の7つです。
- 健診結果ファーストチェックシート
- AI入力前プライバシーチェックシート
- 3年健診トレンド&わたし語シート
- 1アクション決定シート
- 90日1アクショントラッカー
- 3分診察準備シート
- 次回健診比較シート
では、結果票を手元に置いて始めます。
ステップ0 最初に「生活改善へ進んでよい状態か」を確認する
最初から数値を一つずつ眺めません。
まず、結果票を次の順番で見ます。
- 総合診断・総合判定
- 医師指示
- 受診・再検査・精密検査などの案内
- 各検査項目の判定
- 数値
結果票によっては、総合判定欄や医師指示欄がなかったり、別紙に書かれていたりします。
欄が空だからといって「問題なし」とは判断しません。
- 表面
- 裏面
- 2枚目以降
- 別紙
- 同封文書
まで確認します。
成果物① 健診結果ファーストチェックシート
【健診結果ファーストチェック】
□ 結果票一式をそろえた
□ 総合判定を確認した
□ 医師指示を確認した
□ 受診・再検査・精密検査等の案内を確認した
□ 各項目の判定を確認した
□ 数値を見る前に上記を確認した
総合判定:
____________________
医師指示:
____________________
受診・再検査・精密検査等:
□ 記載あり
□ 記載なし
□ 確認待ち
確認待ちの内容:
____________________
確認先:
____________________A・B・Cなどの記号だけで意味を決めない
健診機関によって、判定記号の意味や区分方法が同じとは限りません。
AIにも、
「Cだからこういう意味ですね」
と推測させません。
その健診票に書かれた判定説明を使います。
意味を確認できない場合は、
確認待ち
です。
確認待ち項目の扱い
まず、
- 結果票の裏面
- 判定区分の説明
- 別紙
- 同封文書
を確認します。
それでも分からなければ、
- 健診機関
- 結果票に書かれた問い合わせ先
- 勤務先の健康管理窓口など
- 医師
へ確認します。
確認待ちは「異常なし」でも「問題あり」でもありません。
まだ意味を確認できていない状態です。
確認済みの項目については、通常どおり後のステップへ進めます。
一方、確認待ちの項目は、意味を確認できるまで生活1アクションを選ぶ根拠には使いません。
医療対応と90日の生活1アクションは別の線で管理する
結果票に受診・再検査・精密検査等の案内がある場合は、その案内を優先して対応します。
「まず90日生活を変えてから様子を見る」と、本商品だけの判断で延期しません。
一方、医療機関へ相談したからといって、生活1アクションを自動終了する必要もありません。
医師から生活上の指示があれば、その指示を優先します。
つまり、
医療対応ルート
+
90日生活1アクションは別々に管理します。
必要なら両方を同時に進めます。
ここで医療側へ進んだとしても、「この商品が使えなかった」ということではありません。
まず専門家へつなぐところまで段取りできた。
それも正しい使い方です。
ステップ1 AIへ渡す前に、情報を小さくする
健康診断の結果には、健康情報だけでなく、本人を特定できる情報も載っています。
画像をそのままAIへ送る必要はありません。
最も単純な方法は、必要な項目だけ自分でシートへ書き写す方法です。
画像を使う場合も、先に不要情報を除きます。
成果物② AI入力前プライバシーチェックシート
【AI入力前プライバシーチェック】
□ 氏名を除いた
□ 生年月日を除いた
□ 社員番号を除いた
□ 受診番号を除いた
□ 保険証関連情報を除いた
□ バーコードを除いた
□ QRコードを除いた
□ 会社名を除いた
□ 部署名を除いた
□ 住所を除いた
□ 電話番号を除いた
□ メールアドレスを除いた
□ 今回必要のないページを除いた
画像を使う場合:
□ 加工した画像を保存した
□ 保存後の画像をもう一度開いた
□ 隠したはずの情報が見えていないことを確認した
□ 必要なページだけにした
利用するAIサービスについて:
□ データの取扱いや設定を自分で確認した
□ 勤務先等の情報取扱ルールがある場合はそちらを優先した原則は簡単です。
今回の整理に必要のない情報は、最初から渡さない。
画像をAIに読ませる場合の順序
いきなり、
「この健診結果を分析して」
とは頼みません。
最初は転記だけです。
この健康診断結果から、
・年度
・検査項目名
・数値
・単位
・基準範囲
・判定
・記載されている指示
だけを一覧にしてください。
まだ病名の推測、健康状態の評価、原因の推測、
生活改善の提案、受診要否の判断はしないでください。
空欄、読めない文字、意味が確認できない記号は
推測せず「確認待ち」としてください。AIが一覧を作ったら、原本と1項目ずつ照合します。
AIが読めることと、正しく読めることは別です。
118に見えた数字が、原本では116ということもあります。
原本照合が終わるまでは、AIが勝手に返した健康評価やアドバイスも採用しません。
使うのは、照合済みの事実だけです。
空欄にも意味を足さない
扱いを固定します。
数値あり → 記載結果
記号あり → 結果票の説明に従う
空欄 → 意味を推測しない
未実施 → 未実施
対象外の記載 → 対象外
読取不能 → 確認待ち「自分は対象外だろう」と思っただけでは対象外にしません。
本人もAIも、空白を都合よく埋めません。
ステップ2 健診結果を「わたし語」にする
結果票を見ても動けない理由の一つは、そこに書かれているのが数字と専門用語だからです。
ここでは、その数字を病名へ変えるのではなく、
自分で説明できる言葉
へ変えます。
ポイントは3つです。
- 結果票に書かれた事実
- まだ分からないこと
- 次に確認したいこと
原因を想像で埋めません。
たとえば、
「3回分の記載値を並べると上がっている」
ことは、条件が揃っていれば記録上の事実です。
しかし、
「お酒が原因だ」
「運動不足が原因だ」
とは、その結果票だけでは決めません。
成果物③ 3年健診トレンド&わたし語シート
最大10項目を扱えます。
横長になりすぎないよう、2つの表に分けます。
A-1|3年分の値を書き写す
| 検査項目 | 前々回 値 | 単位 | 前回 値 | 単位 | 今回 値 | 単位 | 原本照合 |
| 1 | |||||||
| 2 | |||||||
| 3 | |||||||
| 4 | |||||||
| 5 | |||||||
| 6 | |||||||
| 7 | |||||||
| 8 | |||||||
| 9 | |||||||
| 10 |
A-2|基準範囲と判定を確認する
| 検査項目 | 前々回 基準範囲 | 前回 基準範囲 | 今回 基準範囲 | 今回の判定・指示 | 比較条件 |
| 1 | 比較できそう/要確認 | ||||
| 2 | 比較できそう/要確認 | ||||
| 3 | 比較できそう/要確認 | ||||
| 4 | 比較できそう/要確認 | ||||
| 5 | 比較できそう/要確認 | ||||
| 6 | 比較できそう/要確認 | ||||
| 7 | 比較できそう/要確認 | ||||
| 8 | 比較できそう/要確認 | ||||
| 9 | 比較できそう/要確認 | ||||
| 10 | 比較できそう/要確認 |
各年度の基準範囲は、その年度の結果票の記載を使います。
今回の基準範囲を、過去へさかのぼって当てはめません。
次の場合は、単純比較せず「要確認」にします。
- 単位が違う
- 基準範囲が違う
- 健診機関が変わった
- 測定条件等が同じか分からない
- 同じものとして比較してよいか判断できない
「比較できない」と自分で医学的に結論づける必要もありません。
「同じものとして比べてよいか確認したい」
という質問へ変えれば十分です。
B|特に確認したい項目を最大3つ選ぶ
検査項目:
____________________
3回分の結果票から確認できること:
____________________
まだ分からないこと:
____________________
受診・再検査等の記載:
____________________
確認待ち:
□ なし
□ あり
確認先:
____________________
次に確認したいこと:
____________________C|「わたし語」に変える
型はこれだけです。
結果票に書かれた事実
+ まだ分からないこと
+ 次に確認したいこと
たとえば、
項目Aは前々回○、前回○、今回○でした。
結果票に記載された3回分の値を並べると上がっています。
ただし、同じ条件で比較してよいかは確認が必要です。
今回の結果票では判定○と書かれています。
これをどのように考えればよいかは自分では判断できないので、
まず確認すべきことを聞きたいです。これで十分です。
自分で診断できる文章にする必要はありません。
AIへ整理を頼む場合のプロンプト
以下は健康診断結果の原本と照合済みのデータです。
病名の診断をしないでください。
原因を断定しないでください。
受診の要否を判断しないでください。
緊急性を判断しないでください。
医療上の優先順位を判断しないでください。
3年分について、
1. データから直接確認できる事実
2. このデータだけでは分からないこと
3. 医師や健診機関へ確認したい質問候補
の3つに分けて整理してください。
結果票の判定・医師指示・受診等の案内は
記載内容をそのまま扱ってください。
判定記号の意味が確認できない場合は推測せず
「確認待ち」としてください。
単位や基準範囲が年度によって違う場合も、
勝手に比較せず「要確認」としてください。
不足情報を補完しないでください。
質問候補は、
「本人から医師・健診機関へ何を尋ねるか」
という質問文の形にしてください。【ミニ実演】会社の健診票が届いたら、こう整理する
ここでは、ステップ0〜ステップ2を1回だけ通します。
人物・数値・単位・基準範囲・判定記号・指示はすべて説明用の完全架空例です。
DSHという単位も、P・K・L・Mという判定記号も、実在の検査項目には対応しません。
自分の健診結果との数値比較には使えません。
架空のAさん
42歳、会社員。
今年も会社の健康診断結果が届きました。
以前なら、
「去年より悪そうだな」
で終わっていました。
今回は順番を変えます。
① 最初に数値だけを追わない
Aさんが最初に見たのは、
総合判定:Pです。
ただし、Pだけを見て意味を想像しません。
この架空結果票の説明欄には、
P=記載された確認事項を確認と書かれていました。
大事なのはPという文字ではなく、その結果票に書かれた説明です。
説明がなければ「確認待ち」にします。
② 不要情報を隠す
画像を使う前に、
- 氏名
- 生年月日
- 社員番号
- 受診番号
- 会社名
- 部署名
- バーコード
- QRコード
などを外しました。
③ AIには一覧化だけを頼む
AIが最初に読み取った項目Aの今回値は、
31 DSHでした。
しかし原本を見ると、
29 DSHです。
Aさんは29へ直しました。
AIが読んだ数字ではなく、原本で確認した数字を使います。
④ 3年分を並べる
| 検査項目 | 前々回 | 前回 | 今回 | 今回の基準範囲 | 判定 |
| 項目A | 17 DSH | 21 DSH | 29 DSH | 10〜25 DSH | K |
| 項目B | 58 DSH | 55 DSH | 61 DSH | 40〜70 DSH | L |
| 項目C | 42 DSH | 40 DSH | 44 DSH | 35〜50 DSH | M |
すべて原本照合済みとします。
このK・L・Mにも一般的な意味はありません。
この架空結果票に書かれた説明だけを使います。
⑤ 事実と想像を分ける
項目Aで確認できることは、
- 前々回17 DSH
- 前回21 DSH
- 今回29 DSH
- 記載値を並べると上がっている
- 今回の架空基準範囲は10〜25 DSH
- 今回の判定はK
- 原本照合済み
です。
一方、
「最近○○したから29になった」
は、この結果票だけでは確認できません。
原因は埋めません。
⑥ わたし語にする
項目Aは前々回17 DSH、前回21 DSH、今回29 DSHでした。
結果票に記載された3回分の値を並べると上がっています。
今回の架空結果票では基準範囲が10〜25 DSHで、
判定記号はKです。
この変化をどのように考えればよいかは
自分では判断できません。
まず何を確認すればよいか聞きたいです。以前は、
「Kだった。悪そうだ」
で止まっていました。
今は、
事実・分からないこと・質問
まで分かれています。
⑦ 空欄があっても埋めない
もし項目Cの前回欄が空欄なら、
前回:空欄・意味未確認です。
正常とは書きません。
⑧ 医療ルートと生活ルートを混ぜない
もしこの架空結果票に受診等の案内が書かれていたら、その対応を別に管理します。
生活改善を始めるからといって、医療側の対応を延期しません。
ここまででAさんは、
- 結果票を見る順番
- 判定記号を勝手に解釈しない方法
- AI読取後の原本照合
- 3年比較
- 事実と原因推測の分離
- 分からないことの整理
- 次に確認したいこと
までできました。
では次です。
生活の中で、何から始めるのか。
健康情報を10個集めても、明日の行動が10個になったら続きません。
ここから、最初の1つを選びます。
