はじめに
私はもうすぐ1歳になる子の母親です。
出産前、出産後によく耳にする教育
モンテッソーリ教育
教科書通りにはいかない子育て。
私は子どもが生まれてくる前、子育てについてまだ始まってもいないのに考えすぎて疲れてしまった時期がありました。
そんなときにたまたまSNSで見かけたモンテッソーリ教育の話。
子どもが生まれた今、興味を持つ分野のひとつです。
私自身が幼いころ、私には人より長けている部分がありました。
それは 音楽 です。
リズム感や音感、ピアノを弾く能力など、当時の講師に音大を進められるほどだったそうです。
ですが私は今高卒で、あんなに楽しかったピアノも歌ももう当時のようにこなすことができません。
大好きだった音楽から気持ちがだんだんと離れてしまった原因は、事情により変わることとなった後任の講師が原因でした。
前任の講師は簡単に言うと 音を奏でる 先生でした。
一方で後任の講師は 音を楽しむ 先生でした。
何が違うの?と思うかもしれませんが、ただ楽譜通りに思いのまま弾くピアノは正直、雑音になりかねません。
音に感情をのせるピアノは聴き心地がよいものです。
子どもはいいことも悪いことも即吸収してしまいます。
大人になった今もう一度やり直したいと思ってもあの頃のように手は柔らかく動いてはくれないし、なにかを学ぶにも当時の何倍も時間がかかります。
当時のようにできないのは自分のせいではなく、当たり前だということ。
そして子どもの能力は幼いころからあって、それは大人の作る環境によって左右されてくると学生時代に気付きました。
そして母になった今、わたしは娘の能力や個性を見逃したくないなと思うようになりました。
しかしながら申し訳ないほど、私は学ぶことがとても苦手で何かを継続させるのが困難な性格です。
本来であれば、子どものために自分が変わらなくては と思う部分でしょうが、頑張りすぎて続かなかったら意味がないですよね。
じゃあ、教育のいいとこどりをしてゆるく楽しく成長のサポートをしようと思い立ちいろんなことを調べるようになりました。
そこで出会ったのが シュタイナー教育 です。
モンテッソーリ教育のことはいろいろなSNSでたくさんの人が書いているので、きっと詳しく話さなくてもわかることでしょう。
今回はこの シュタイナー教育 の魅力や教育内容などを説明しながら、実際私が日常で取り入れているゆるい教育を紹介していこうと思います。
私が教育に対して思うこと
大前提としてまず私が皆さんにお伝えしたいことは
これをやったからといって個性が伸びるのか
これをやったからといって理想の子の姿に近づけるのか
なんてそんなこと私にはわからないです。
SNS上でモンテッソーリ教育を取り入れている人たちの子が、大きな会社の社長になったとかそんな結果もまだわからないですし。
私が教育をなぜ家庭で取り入れるのか、その理由はひとつです。
私には知識がないから です。
モンテッソーリ教育もシュタイナー教育も過去の人たちがいろんな研究を重ねて得た結果や実例なので、知識がゼロのまま子育てをするよりも、誰かの知識を取り入れて向き合えば何かにつながるかもしれない と思うからです。
実際まだ1歳に満たない子どもの母親ですので、皆さんと一緒にこれからを共有していけたらいいな と思います。
シュタイナー教育とは
シュタイナー教育とは 子どもがもつ能力を最大限に生かせるよう、個性の尊重する教育 のことをいいます。
ドイツの哲学者ルドルフ・シュタイナーが1919年に創立した 自由ヴァルドルフ学校 で取り入れられました。
日本でも数は少ないですが、幼稚園から高校まで取り入れている学校もあります。
シュタイナー教育では 頭 身体 心 のバランスを大切にしており、成長周期を7周期 3段階にしてあらわされています。
第一周期(0-7歳) 身体の発達
ここでは主に身体を使った教育を取り入れ、身体作りに重きをおいています。
のびのび動き、想像力を大切に
第二周期(8-14歳) 頭の発達
ここでは芸術に触れ、感情の成長を重視。
心をたくさん動かし、学びの世界へ
第三の発達(15-21歳) 心の発達
思春期にあたるこの時期は物事を論理的に考え、自らの意志で行動することが大切です。
この3つの段階を踏まえ大切に接していくことで、自立性が育まれていくといわれています。
意志と感情と思考の調和で自由な力の発揮をできるそうです。
シュタイナー教育の主な学び
では一体、シュタイナー教育を取り入れている学校では実際にどんな学習内容でこの教育を進めているのか、ですよね。
7歳までの幼児教育(小学校1年生にあたる年はまだ幼児の延長とシュタイナーはとらえています)では感情や思考に刺激を与えないように温かい環境を整えることを大切にしているため、重要視する部分は 生活リズム です。
実際、学園などではクラス編成も年齢別ではなく縦割りのクラスとなるため、年齢に差が生じます。
シュタイナー教育を取り入れる学校には 小中高一貫校 も。
12年間のカリキュラムと発達段階に合わせた教育をうまくMIXしながら取り組んでいるようです。
授業内容には エポック授業(時間割表で動くわけではなく、主な教科を毎日100分 2,3週ほど連続学習をする集中的学習) オイリュトミー (音楽と言葉で表現する身体芸術のカリキュラム) フォルメン(線を用いた芸術活動) などが取り入れられます。
教科書も生徒自身が作り上げていくことが大切とし、テストなどの数字で学力が判断されることなどは行いません。
絵の具を使ってみたり、音楽を聴いてみたり、本を読んでみたり、芸術や自然に触れながら成長していく内容がほとんどの印象です。
シュタイナー教育のメリット・デメリット
ここまで読んでいると、私は正直 モンテッソーリ教育 との大きな差を感じることができず、世の中にはたくさんの教育であふれているのに注目される教育はひとつなんだろうと疑問が残りました。