現金な話だけど、多くの男は↑こういうの↑を夢見てると思う。

そして、AV監督が男優を兼任してると、これが日常になる。

これは、俺がサラリーマンからフリーのAV監督兼男優になって、人生「上がり」するまでの話だ。

自分の人生の整理がてら、書いてみたくなって筆を取った。読んでもらえると嬉しい。

※ noteが垢BANされたから、こっちで正式運用開始します。

Ⅰ.序

俺は何をしてもうまくいかない、平凡なサラリーマンだった。

窓際社員的な人が俺の勤めていた会社にも居て、もし俺が今でも同じ会社だったら、確実に同じ感じになるだろう。自分のことだから悲しいかな良く分かる。とにかく地頭が悪い。
会社では万年係長だった。係長とはいっても中小企業ではありがちの、名ばかりってやつだ。
うちの会社はある程度まで年次でポストが決まって、そして係長より先は実力主義と言われていた。つまり俺は実力で同期よりも劣っていたということになる。そしてそれは事実だった。
時折、社内のレイアウト変更があって、だんだん窓際に押し寄せられる。年次が下の者からは突き上げられ、上からは抑圧される状態。ちなみにこの「上」には当然同期で俺より出世した者も含まれる。

大手企業では「追い出し部屋」みたいな部署があるらしいけど、弊社(元)の場合はそういったものはなくて、単に同じ部署で雰囲気的に干されるだけ。
ただこれも理屈としては正しくて、要するに他部署で「ウチで引き取ります」って手が挙がらないってだけ。社員数が数百人規模の会社だとよくある話で、地雷は地雷で名が通っているから、そういうのは他部署からも徹底的に敬遠されることになる。かつての俺みたいね。
そんな俺みたいな無能への陰口は決まって、「ま、あいつ(俺ね)みたいなヤツでもうちだと係長まではなれるから(笑)」みたいなのだった。我ながら惨めな会社員生活だったと思う。

会社でこんな調子だったので、家庭でもあまり居心地よい生活とは言えなかった。
一応、結婚はした。子供もできた。無能なりに運は良いなといつも思う。
「子供から尊敬されるよう見られたい」と思い、良き父親を演じたつもりだった、だが、子供が寝てしまえば妻とは家庭内別居のような生活だった。
この妻(実際には元嫁)を擁護しておくと、家庭内でも俺の地頭の悪さが炸裂しており、彼女は悪くなかった。愛想を尽かされたのは妻の気持ちを汲んでやれなかったからだ。

第一子を授かり幸せな生活であったが、俺は育児を一切やらない人間であった。「子供から尊敬されたい」と思いながらコレ。あたおかだ。
子供にミルクをあげない、オムツを替えない、お風呂に入れないのは当たり前。子供が泣いていても抱っこをせずに妻に「泣いているぞ、なんとかしろよ!」とクレームめいたものを言ったりした。今で言うモラハラ旦那というやつだ。妻が大変なのは百も承知の上。目をそらし続けた。
しかし、子供のミルク代やオムツ代など出しているのは俺だろ?という男尊女卑の考えと育児をやりたくないという無駄なポリシーが俺をそうさせた。当時の自分をぶん殴ってやりたい気もする。いや、そもそも俺には子育ては難しかったのかもしれない。

俺も嫁も互いに疲弊しつつあり、そんな生活が約3年続き、そうして俺は俺なりの癒やしの場を見つけた。それは、妻以外とのセックスだ。何を隠そう、三度の飯よりセックスが大好きなのである。よりによって、というか、妻以外の女性に自分の癒やしを求めてしまった。

そしてこれが、転落への引き金だった。

Ⅱ.風俗狂い

この手の欲望を満たすために、ある程度の金が必要なのは言うまでもない。風俗で本番には金が相応の金いる。
幸か不幸か、万年係長ではあるものの、ある程度の金はあったのだ。

スタイルが良くて、話を聞いてくれて、優しく接してくれる俺好みの女がいるのは風俗であるし、風俗以外になかった(と思っていた)。だから、風俗嬢と仲良くなるために通う、何かしらのプレゼントを買って渡す。その子の笑顔が見たいから。そして、その子から「バレンシアガのカバンが欲しいなあ・・・」と言われれば喜んで買う。その子の笑顔があれば、この辛い人生もやっていけると思っていた。性欲に駆られた、断続的な恋。いま考えたら無能の極みだと思う。

金があるならソープランドに行けばよいが、なんとなく行く気にはならなかった。ソープランドは元々本番が含まれている訳で、本番禁止のデリヘルでするのが、1つのステータスであると自認していた。我ながら意味が分からない。
本番禁止の店で本番を「お願い」するために使う金はソープランド以上であるのは言うまでもない。俺が好きなのはデリヘル。デリヘルなら、何かしらのトラブルがあっても、ホテルから逃げられると勝手に勘違いしていた。これもゲスな発想だ。

こうやってお気に入りの風俗嬢を見つけては指名して何度も通い、仲良くなりプレゼントを渡して本番。妻以外の女とセックスをするためのルーティンであり、いつしかそのループから抜け出せない状態になっていた。

Ⅲ.元妻(の容姿)について、そして離婚

(長いのでこの章は読み飛ばしてもらって結構)

なぜ妻以外にセックスを求めるのかといえば、妻は端的に言ってブサイクだからだ。そんなのと結婚するなと思われるかもしれないが、俺は非常に短絡的な人間で、この女と付き合い始めた当時(出会いはマッチングアプリだ)、恋人がいることが嬉しくてたまらなかった。そして勢いで求婚してしまった。いまでも結婚なんてのは勢いだと思っているのだが、さすがに早急すぎたと思う。愚かな判断だった。

付き合っていた当初は、相手の顔が(多少)悪いことに対し、大した不安要素ではないと思っていたが、毎日顔を合わせるとなるとそうもいかない。
そもそも、大なり小なり価値観の違う人間が24時間も一緒に生活するわけで、うまくいく事もいかない事も沢山ある。そういう家庭内の不和が生まれたときに、セックスは実に良い方向に作用する(今なら分かる)。
ところが、ブサイクな相手とはセックスしたくない。相手が俺の容姿のことをどう思っていたかは分からないが(どうせろくでもないとは思うが)、俺は俺でどうしてもこの女とセックスする気にはなれなかった。
子供ができるまではまだ夢があったが、生まれてしまってからは単なる同居人にしか見えなかった。支離滅裂だが本当の感情だ。

そんな折、というのは風俗狂いをししつも迎えた結婚4年目、妻から「離婚して欲しい」と言われた。

正直待っていた。自分から言い出せなかったのは俺の心が弱いからだ。

もちろん拒む理由はない。
俺の背中におぶさっていた妻子とはオサラバして、一人生活を謳歌しよう。
そう意気込んだ。

しかし、金の問題があった。
妻と離婚してから、養育費を支払う訳で金が必要。財産分与もある。
ちなみに、この辺の費用についてむちゃくちゃ詳しくて読みやすい本がある。
離婚のことで友人に話したときに教えてくれた本だ。もっと早く知りたかった。いつも情弱な俺。泣ける。

とにかく、俺の場合は財産分与が200万円くらい、そして養育費が月7万弱、という感じだった。養育費のほうは今でも払ってる。納得はしているが、財産分与のほうはキツかった。
ただ、元妻はこれでも人間ができているようで、婚姻費用(調べてくれ、エグいから)については不問としてすぐに離婚してくれた。
やろうと思えば俺からいくらでも吸い取れるはずだったが、財産分与で許してもらえたことだけは救いだったし、感謝している。

Ⅳ.堕ちていく(ギャンブル)

今後10年以上の養育費は致し方ないとして、妻と離婚してからというもの、ことごとくお金にツキがなくなった。

自暴自棄になっていたと思う。望んだ離婚なのだが。
財産分与や養育費について何も知らなかった。
それが離婚を機に現実を突きつけられて、焦っていた。

とにかく金がない。貯金が目減りしていく。
財産分与も養育費もそうだったが、そもそも風俗狂いをやめられていなかったのだ。愚かすぎる。

この頃の俺はマジで運がなかった。これでもまだ会社員だった頃の話だが、俺自身も完全に狂っていた。ギャンブルにもはまっていたのだ。
Twitterでなんか大物っぽい人のマネをして競馬、競輪、競艇でひと山当てようと画策していたが、何もかもが裏目に出た。みじめったらしいので詳しくは書かないが、帰りの交通費をその日暮らしの人に頭を下げて借りる始末。堕落するところまで落ちてしまったなあと痛感した。ちなみにこのときまだ係長。

それでも、すぐに見切りをつけて、パチンコやスロットに挑戦。目当ての台で打ちたかったのだが、寸前の所で他人に取られてしまう。もちろん、その台はドル箱状態。当然俺の台は単発で当たるも継続せず、トントンですらななかった。
宝くじやロトでも同様。
さらにこの頃、飲み屋で知り合った占い師の言う通りに黄色い財布を買う、ラッキーアイテムである白蛇のキーホルダーを身につける、方角に気を使い始めたりした。キ◯ガイの所業だ。

そんなことをしても、あらゆる賭け事の結果は散々だった。全く当たらないし、当たる予兆も見当たらない。

Ⅴ.堕ちていく(副業)

ない頭で考えを巡らす。

単発的な稼ぎよりも、腰を据えて継続して稼げるものが良いのではと考え、副業に精を出そうと頑張るも、良い意味で諦めが早いせいか、すぐにやらなくなる。こういうところも自分のダメなところだと自認はしている。

初めてやったのはせどり。ブックオフに行き、売れそうな本をアマゾンで調査。薄利多売な感じが性に合わなかった。長時間のリサーチには心労がかさむくらいしんどくなった。これでも、月に5万円程度儲かったが、リサーチと出品や出荷の手間を考えると、時給1,000円を切っていたと思う。普通に係長(笑)やってるほうがマシだった。

次にやったのは何でも屋さん。ちょっと珍しい仕事なのだが、飲み屋で知り合ったおっさんから聞いた手法で、ジ◯ティとかで営業したり、人間関係のツテを辿って、いろいろな案件に対処する。
老夫婦の屋根裏のネズミ捕り(罠買った)、女の隣人トラブルの彼氏役での対応(警察呼ばれた)、単なる宴会での場所取り(AM5時集合)など、色々やってみた。
俺はこういうところで謎に人間関係広げられるんだよなぁとか自画自賛していたが、これもかなり薄利多売のビジネスで、なんでかって専門性がないからバイト同様の扱いを受けるんだよな。びっくりするぐらい値踏みされて、全く儲からなかった。3ヶ月頑張って、この期間の利益が2万5千円くらい。移動時間とか交渉とかの分が全く貰えないわけで、、、愚痴なのでこの辺でやめよう。

意外に順調だったのはクラウドソーシングで、例えば依頼者が「VPNのメリット及びデメリットと次世代の代替サービスについて 記事を1,000字で作成して欲しい」とあれば、その要望やニーズを把握し記事作成を行う訳だ。
割と知らない案件でも、調査した上で対応するのは意外に性にあっていた。
儲かるときは月に5万円位だが、依頼がないときもある。依頼がなければ、こちらからアプローチを掛けるのがセオリーだが面倒だし良い意味で諦める速さもあり、なかなか続かない。

本業をやりながらの副業はかなりキツかった。
その合間を縫って、風俗嬢の新規開拓に余念がなく、多少貯まっては使っての繰り返し。養育費があるわけで、じわりじわりと収支マイナスが俺を襲う。

そしてこの頃、嫁に黙って隠し持っていた300万円の定期預金が満期に近づいていた事もあり、以前からやろうやろうと思っていた株式投資に手を出した。
証券会社の営業マンはプロだから信じて大丈夫だろ、と謎理論を自分でも信じ込んでしまい、そいつが勧めてきた某IT系のベンチャー企業に300万円を突っ込んだ。しばらくは株価が微増で、これけっこう安定やんとか思っていた。愚かしい。
ほどなくして、ネットニュースでそのベンチャー企業の社内不正(パワハラ的なやつ)が発覚すると、株価は大暴落。「なんとか持ちこたえるんじゃないか」みたいな淡い期待を寄せていたが、やはりだめだった。最終的に、300万円投資してその8割が消えた。

こういうときに家族がいないと、誰にも相談できないんだな・・とか焼酎飲んでゲロ吐きながら色々と後悔したのを今でも憶えている。

Ⅵ.個撮AV

焦っていた。とにかくお金がない。

離婚して、身軽になったはずだった。

財産分与で資産が削られて、養育費がのしかかり、一人暮らしのための引っ越しなどさらに金がかかるなか、風俗狂いはやめられなかった。
手を出したギャンブルや副業は収支で言えば大幅なマイナスで、このまま行くとあと数ヶ月で資金がショートする・・・消費者金融とかに手を出すべきなのか?とかクソなこと考えてた。

なにか稼げるネタはないか。
なにか・・・

・・・と、あてもなくネットで調べている中で、何度かAV撮影が目についた。

いわゆる「個撮」というやつで、本当どうか分からないが、実際に配信している人たちを見たら「これなら俺でも撮れそう」「なんだか儲かってそう」まったく根拠のない期待が頭の中をよぎる。
成功した後だから言えることなんだけど、もう少し解釈をするとこんな感じだ。

1)「これなら俺でも撮れそう」これは本当。ただ女優集めから作品のリリースまでの壁が多すぎて、巨大な参入障壁となっている。

2)「なんだか儲かってそう」
これは人による。ジャンル選定からそもそも間違ってレッドオーシャンとブルーオーシャンが混在しているのが今の個撮AV業界。例えば「素人」「ギャル」「イきまくり」、これだけでは勝てない。当時の俺の印象とプロ個撮マンとなった現時点からの知見

とにかく自分の直感だけを信じ、さっそく動いてみる。
といっても、仲間うちでYoutuberをやってるやつに話を聞くだけ(笑)
そいつは、ちょっと珍しいペットとの戯れを動画にしてるだけなんだが、副業としては十分すぎるほどの金を手にしていた。

ふーーーーーーん・・・、といろいろな話を聞いていて、頭の中でビジネスモデル的なやつが組み上がる。
動画撮影、やることは多い。
しかし、エロなら勝てるんじゃないか。
意味のわからない自信が満ちてくるのがわかる。

ここで少し私見をはさむが、カメラ機材、相手のギャラ、動画の編集、動画配信の法的なアレコレ、取り掛かる時間、副業で得た申告など・・・こういうのは大したハードルではない。

まず撮ってしまえ!

これは個撮AV事業者にとって、最も重要なメッセージになる。
なぜなら、撮らずに諦めてしまう人があまりにも多いから。

誰しも、頭の中でなら「自分でAV作って売れたら相当な利益になるんじゃないか」って考えたことあるはず。
でもそれを実行に移せる人は、1,000人にひとりも居ない。

そしてこれは絶対にそうだと俺が言えるターニングポイントは「撮影する」、これだけだ。

撮影までもっていけないやつはごまんといる。
逆に、撮影できたやつは勝手にリリースまで頑張る。俺の知る限り、撮影までごきつけたやつで女優からのシブりを除いてリリースまで持っていけなかったやつは一人も居ない。
それくらい、撮ってしまうことには大きな意味がある。スマホだろうが契約書が適当だろうが、とにかく掴まえた女で合意のうえで撮ってしまうことが最も大事だ。

精神論はいいとして、俺は自分の好きなことに没頭できることの楽しみがハードルを超え勝ってしまったので、とにかくやってみることにした。

Ⅶ.とにかく撮ってみる

まず相手となる女性だが、懇意にしている風俗嬢に声を掛けてやりたいことやギャラなどを含めてすべて内容を説明。

半信半疑なので、気持ち良いセックスができて金をもらえるなら良いでしょ!と半ば強引に説得し、一応快諾。この辺は何百万円もつぎ込んだ風俗遊びからの恩返しだと思ってる(アホみたいだけど)。
カメラ機材はYoutuberの友達と一緒にヨドバシ吉祥寺店に買いに行った。年末のクソ慌ただしい雰囲気の中、怪しい中年ふたりでカメラを物色。コイツらゲイなんかな、とか思われてるんじゃないか、などと勝手に妄想した(違うぞ)。結論から言うと、三脚だけ必要でそもそも良いカメラなどは必要なかった(笑)。

それで、いざ動画を撮ろうも、やり方などさっぱりわからないわけで、その友人のアドバイスを貰ったりする。
けれども、そいつはペットの撮影に長けていても、AVの撮り方については素人。結局、撮った動画の変換とかは教えてもらって、あとは独学だった。
この辺の知識はあとで書こうとは思うけど、大したことない話だった。

そして、ついに撮影。マジでぶっつけ本番だった。
「人妻、巨乳、童貞、M男など」が好きなので、その路線で風俗嬢にお願い(笑)男優はもちろん俺。
相手も初めてのことなので、何度もカットして、ようやく息があってきたことで、いつものお互いの絡みを始める。
言っておくが、金を出して風俗嬢とセックスをするほうが数十倍気持ち良い。今まで誰かに監視されるようなことを互いにしたことはないから、カメラを意識したプレイはかなり自由度が低いと思った。

セックスもうまくできたとは言えない、だが、相手の風俗嬢の子はいつものイキ狂いを演じてくれて、なんとか撮り終わった!
結局、拘束時間は約3時間。女の子のギャラは10万だった。

いいのか?これで本当にいいのか?
半信半疑でカメラを持ち帰って、愕然とする。

・・・これを配信するには躊躇せざるを得ない。失敗だ。

まず照明がものすごく暗い、カメラワークが雑い(定点観測として使っているに過ぎない)、それから俺の芋演技。
いったいどう編集したらAVとして成立するんだ。

こんなの、誰が有料で見るんだ?
そう思った。
モデル料金と、機材と、ラブホ代とその他諸々で20万円くらい近く使っていた。
特にモデル代が現金なのがイタい。
モザイク掛けるためのソフトも高かった。

正直心が折れかけたが、「これは俺の処女作なんだ」と思い、とにかくリリースだけしてみようと、やる気を維持した。狂気だった。
エロ動画のプラットフォームにはあまり詳しくなかったが、先ほどの友人はちゃんと調べてくれていて、某個撮のメッカ的なサイトに動画を投稿。『本番ありの人妻風俗嬢とのセックス』といった触れ込みで配信。サムネはパワポで作った。微妙なビジネススキルでなんとかやりきる。

Ⅷ.それなりに売れる

リリースした当初、売れ行きはちょぼちょぼという感じで、「あ・・・やっぱこんなもん?」とか落胆していたんだけど、PVが週末になって異様に増えた。
これはそのプラットフォームでの傾向らしく、結局1ヶ月で投資金額のすべてを回収できた。

動画の良いところは、ロングテールで売れるところで、初週にドカンと売れたかと思えば、その後はゆるーく売上が続いたりする。例えば作品を出し続けていると過去作が売れたり、検索で引っかかったものがポッと売れたり、とにかく息が長い。
俺の処女作の場合、少しだけタイトルに工夫を加えて、それで検索するモノ好きが後を絶たなかったことが功を奏しているようだった。実は、SEO的に言うとこの分野はまともな分析ツールがないから今でも素人目線での分析がかなり有効だったりする。

とにかく、アマチュア個撮AVのロングテール性とその威力を目の当たりにすることができたのは収穫だった。
1ヶ月で機材やソフトなどの初期投資分が回収可能となると、2ヶ月目は高額なモデル費、ホテル代を除けばすべてが粗利ということになる。
俺はその後も試行錯誤を経つつ、動画やモザイクのクオリティも上げながら、それなりに順調に収益を伸ばしていった。途中で編集の外注も入れて、これはこれでコストが嵩んだが、少なくともコスパの良い副業程度にはなったと思う(だいたい月に20万円くらいの利益だ)。

Ⅸ.ジェットコースター

最初の数ヶ月は良かったが、撮った作品が売れなくなってくるのは時間の問題だった。これはAV供給する身としてはある程度想定できたことだが、とにかく視聴者が飽きやすいのだ。

というかこれは男の性ってやつでひとりのAV女優、同じ企画で未来永劫オナニーには困らない、という男は存在しない。
一人の女性を生涯にわたって愛し続けるような一途な男であっても、オナニーでオカズにする女というのは決して一人ではなく、それこそつまみ食い状態なのだ。
色々なAV女優・企画でオナニーしたい。これはすべての男性に共通する傾向だ。

PV数から見て俺が起用した半ばセフレの風俗嬢が飽きられているのは明らかで、そして俺の企画も最初は斬新だったかもしれないが既に有効ではなくなっていた(今考えるとそう斬新でもなかったと思われる)。

焦る。どうにかしなければ。
そのためには、違う女優で、そして斬新な企画でPVを稼がなければならない。
そう、まさにそれが障害だった。

AVに出てくれる女なんか、どこから探し出せばいいのか。
AVなんて飽和してるだろうに、売れる企画なんかどうやって当てればよいのか。

AVを撮ってリリースすることができる、それはたしかに高い参入障壁なのだが、所詮俺のそれはラッキーパンチだった。
次の女優と企画。これには相当苦しめられた。
ここで、AV業界にまつわるふたつの参入障壁について解説してきたいと思う。関係者から見たらあるあるネタですまんな。

1)女優のギャラ高すぎ(&見つからない)問題

AV女優はどうやってリクルートするのか。
実は、個撮の世界では王道のやり方がある。
それは、「モデル掲示板で探す」方法だ。

ところが、この「モデル掲示板」に居る女はとにかく高い。そして心なしか、というよりかなり擦れてる。
俺もこの手の掲示板から女優を調達して撮ってみたが、まぁほんと高飛車だし高いし(微妙に整形頑張った感のあるブスだし)で、到底売り物に出せる感じじゃないな・・・と素人のくせに思っちまった。

これでも最初は俺の食わず嫌いなのか・・?とか思って、リリースはしてみたんだよ。ところが全く売れなかったね。まず男優(俺)が全く楽しそうじゃないw いや女優の態度が悪いんだよw 「私はお金が出るから仕方なくAVに出てます」って顔ができる女ってのがどんなもんか、見せてやりたいぜwこの業界は素人女性の人気がものすごい高いんだ。まぁプロ感のある女優なんてベテランの風俗嬢みたいでイヤだよな。いや風俗狂いだった俺が言うのもアレだけどさ。

とにかく、モデル掲示板に居る女やそれを管理してる事務所を使ってるようじゃ、全く儲からなくて、向こうのビジネスモデルの養分になって終わりだ。

2)AVの企画難しすぎ問題

もう一つの壁が、企画だ。
AVを嗜む男子諸君であればわかると思うが、AVの企画は多種多様だ。
TV番組などと違って単発作品が作れるもんだから、企画会議のハードルが低いんだろうな、本当にいろんな内容の作品がリリースされている。

そしてこの企画の多様性とは裏腹に、視聴者が求める性癖なんてのはごく狭い範囲のものなんだよな。
そしてそんな性癖どストレートの企画作品は飽和してるわけだ。
「女子高生」「素人」「ギャル」「人妻」「巨乳」「イきまくり」・・・検索ワードの上位ランキングとか見て貰えば分かる通り、お決まりの性癖に基づいた企画がシリーズものとなり、限りある男性諸君のPVを取り合う形となっている訳だ。

解説おわり。
とにかく、このふたつの問題は常に個撮AV監督を悩ませる。
当たるAVをどう低コストで実現し、多数リリースするか、それだけが、この業界で生き延びるために考えるべきことだからだ。

この時期は人生で一番くらいに悩んだ。
そして多くの試行錯誤をした。出演女優は限られている。ソロ企画会議を入念に行ったうえで、「これだ!」ってやつを実行に移す。
だいたい月に1,2本出して様子を見て、ひたすら当たるのを探る。そういうのが数カ月続いた。なかなか大当たりしないんだよこれが。ちなみに、さっき書いた月の利益20万円てのはこの頃達成できてなくて、1/5程度までに落ち込んでいたことを告白するぜ。

Ⅹ.あり得ないくらい売れる

生来がものぐさな俺な割には、この活動はかなり粘り強かったと思う。

ただし、ものぐさなヤツは「頑張った結果がどうだったか調べる」のもめんどくさかったりする。仮想通貨とか口座に放置してるクチだよ、わかるだろ?w

様々な試行錯誤を凝らした動画を10本程度リリースして、やっとこさ俺にも飽きがやってきて、それでアカウント放置みたいなことしてたんだよな。

ところが、放置から1カ月くらいしてから、友人から連絡。「収益やばいじゃん!!!」とのこと。
俺の本業は会社員なので、普段は日々の忙しさから配信AVのことは忘れている。それから、個人的には個撮AVの副業はあれ以来やりきった感から少し気が抜けていて、できれば忘れたい内容だったってのもあった。

連絡があって収益を見てみたら驚いた。俺が世に問うた10余りAV企画のひとつが、思いの外好評につき既に数十万円・・・というより、単月で100万円弱の売上が立っていた。諸経費を除いても90万円以上の利益だ。
一ヶ月間、副業で稼いだ金で、最高の額だった。

ほどなく知ることとなったが、俺たちがまったく意図していない導線から大量の顧客流入があった。AVのバズの力は凄まじい。詳細については別の記事で説明することにして、とにかく、ありえないくらいの売上が短期間で立った。
もちろん辛酸を舐めた俺は警戒していた。これはいっときのバズで(よくある)、来月からはまた苦しい戦いが続くぞ?お前はまだ配信AVなんかで頑張れるのか??など、自問自答。
そうして翌月もやる気がないただ本業で働くだけの日々が続いたが、なんと、この月も100万円近い売上が立った。もちろん、売上の殆どは例の独自企画で当てたものだ。俺はあれ以来一本も撮影していない。ただし、それより前に撮った動画の売り上げがなぜか息を吹き返したかのようにじわじわ増えていた。分析してみて分かったが、「当たった動画」の購入者が、俺の他の作品も購入していたんだ。
※ ゲロっておくと俺の各企画動画はあんまり関連性がなくて、購入者の皆さんは正直がっかりしたんじゃないかなって思う。スマンw

まじか?こんなに?
これは・・・うーん・・・・
俺は思索を巡らす。

おそらくこれは偶然のバズだ。珍しさに対して、モノ好きが集まったにすぎない。だが、この状況をコントロールできるようになったら・・・?
ない頭を絞って考える。
だが、まだまだデータが足りないと感じた。
なので、同じようなAVを何回か撮ってみて売れ行きを調査してみた。

この頃から手慣れてきて、撮影にも余裕が出てくるようになった。
趣味の延長だ。無理難題を押し付けてくる本業よりはとてもシンプルな仕事だと思う。ノルマもない。むしろ俺は楽しんで取り組んでいた。

そして、そのあともスマッシュヒットを連発。そして、友人と色んな方面から分析して分かったが、やはり俺の偶然の当たりには再現性が存在するという結論に至った。もちろん運もある、しかしそれは数々の失敗から掴み取った成功の要因であったことは言えると思う。

これは「勝った」のでは・・・?
自動販売機のように利益を産み続けるアカウントを眺めながら、俺はしばらくの間は半信半疑ではあったがその確信が自分の中に湧き上がるのを感じていた。

Ⅺ.その後

ここからはあんまり楽しい話ではないかもしれないな。単なる成功者の独り言なんで。

俺は個撮AVで自分の年収の10倍以上の額の金を手に入れた。監督と男優の兼任は珍しくなく、投稿ペース自体も自分の精力のほぼほぼ限界まで上げていった。その過程で会社を辞めて、まぁちっさいけどプロダクション的なのをこしらえたり、個人的に個撮の弟子を取ってコンサルしてやったり自分のブランドで使ったり、なんか経営的なものもやったぜ。
金が金を生むのに時間はかからなかった。今は正直金には困ってなくて、なんか思いついたよさげな企画を誰かに話して撮らせてみたりするけど、まぁ働く必要もないんでのんびりやってるよ。

唯一飽きないのはセックスだな。自分で撮った女とやるのもあるし、もちろん風俗もいい。デリとか飽きるって言われるけど俺は全然飽きないなw
弟子が撮った女を連れてくる場合もある。AV出たての子ってプレイの幅があって素人感も残ってて楽しいんだよな。

女子大生、夜職、金髪ギャル、ぴえん/地雷系、人妻、OL、外国人、それから仕事の繋がりでいわゆる芸能人やAV女優など幅広く抱いていて、まぁほんと自分でも飽きんよなとは思う。
とにかく、職業柄、女には困らん生活ができていて、金持ちの悩みあるあるって「意外とモテない」らしいけど、いまんとこ避けられてはいるっぽいな。

気の合う女とは飯食ったり旅行行ってみたりもするし(もちろんヤりまくる)、係長時代からすればまぁ楽しく生きてるとは思う。

Ⅻ.このアカウントで伝えたいこと

さてそんな俺がこのアカウントを開設してやってみたいな・・と思っているのが、個撮AVの方法の伝授だ。

それもありきたりな内容じゃない。AVの作り方のありきたりな内容ってなんだよwと思うかもしれないけど、あるんだよそういう界隈が。
リアルで知ってるヤツもいるし、そうでない奴もいるけど、ネットかリアルかを問わず、そういうのを伝授するといってゴミを有料で押し付けるヤツあ少なからずいる。なぜゴミと分かるかって?俺の弟子たちがよく騙されてたからなwよく知ってるのさ。

俺が発信したいのは、そういうのとは一線を画す、「使える内容」だ。「売れる企画の出し方」「有効な素人女性の調達方法」、そう、俺が悩んでいたAV2大問題を解決する方法だ。
逆に他のやつが話してる内容は発信しない。調べればわかることは書かない。そんなものは、たいした価値のないことだからね。今時ChatGPTあたりが講釈垂れそうな内容は、発信するだけ無駄だと思わないか?やるなら、生きた、意味のある発信がしたい。

そう思って媒体もTipsを選んだ。まぁAVなんてのは撮り始めたら売上立てるのは簡単なことなんで、そう奥の深い業界でもないと思うから、いくつか長めの記事を書くだけになっちまうかもしれないけどな。ぶっちゃけnoteは内容がヤバすぎて垢BANされた経緯があるので、逆に内容は保証できるかもしれんわw
でも、マジでそれでいいと思う。大事なのはその記事が然るべき場所で残って人の目に触れることなんだから。

俺はAV今でも好きだぜ。世界に誇るコンテンツだと思う。
俺の一連の記事を読んでくれた人が個撮AVに挑戦してくれて、それで俺が舌を巻くくらいの傑作AVを作ってくれたら非常に嬉しい。

万年係長の俺ですら片手間で100万円くらい稼げちゃったんだから、普通に段取り良い人だったらもっと簡単に、たくさん稼げるんじゃないかな・・・と思ってるから、ぜひ俺の記事を読んで「これいけるやん!!」って思って挑戦してほしいぜ。

そんじゃまた。


あなたも記事の投稿・販売を
始めてみませんか?

Tipsなら簡単に記事を販売できます!
登録無料で始められます!

Tipsなら、無料ですぐに記事の販売をはじめることができます Tipsの詳細はこちら
 

この記事のライター

ギル監督

【noteでエロすぎてBANになったためお引っ越し】 AV監督です。某動画配信サービスのトップランカーだった人。個人撮影畑で毎月100万円以上利益を上げてました。その後チャンネルを売却、投資家側へ。今は趣味で撮ったり弟子に教えたりする毎日。 💀noteの売上1,000万円くらいトんだ、まじでびびったw

関連のおすすめ記事

  • 【無料エピソード1】にしのー自己紹介.非モテ時代の顔出しあり。社会人まで童貞黒歴史.これは実話です。

    にしのーブログ第2垢

    にしのーブログ第2垢

  • 学校や予備校では教えないグレーな受験攻略

    ¥1,980
    1%獲得
    (19円相当)
    TBE

    TBE

  • 二次創作の字書きが今すぐtwitterでフォロワーを4桁にする方法 

    ¥3,500
    1%獲得
    (35円相当)

    華丸(はなまる)