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第3巻 ビジネス始める前に知っとかないとヤバいこと③
第11話 人が「これは買いだ…」と感じるもの
当然ですが
良い商品なんて人によって違います。
大きな車が欲しい人がいれば
小さな車が欲しい人もいる。
甘いチョコレートが欲しい人もいえば
しょっぱいポテチが欲しい人もいる。
まぁ当たり前です。
同じ人ですらも状況が変われば
欲しいも変わりますからね。
「そんなもん理解できるかっ!!」
そんな気持ちもわかります。
でも
それって根本では同じこと考えてます。
それが
- モノを買ったあとの未来を再現したい
これです。
大きな車が欲しい人は
たくさんの友人を連れてキレイな川のほとりでキャンプをしたい
こういう未来を考えているかもしれないし、
小さな車が欲しい人は
小さくおしゃれな車に乗ることで
「あの車を乗りこなすなんて、めっちゃおしゃれじゃん」
そう思われる未来を考えているかもしれない。
チョコレートが欲しい人は
考えすぎて脳が動かなくなっている状況から、甘いものを食べて頭が動き出す
そんな未来を考えているかもしれないし
ポテトチップが欲しい人は
チョコレート食べ過ぎて、口の中の甘さを中和したい
そう思ってるかもしれません。
買う商品は違うかもしれない。
でも
人が商品を買う前に考えてるのは
その商品を買ったらどうなるか。それを再現できるか。
これだけなんですよ。
その未来が欲しければ
買うし、欲しくなければ買わない。
シンプルですよね。
ビジネスを勉強してたら
「理想の未来」とか「再現性」
ってよく聞くと思うんですけど、
これを入れる理由は
商品を手にすることで得られる未来を
より具体的に
より鮮明に
イメージしてもらうため
です。
例えば
OS1という飲み物があります。
経口補水液ですね。
これもともと
病院の点滴を飲めるように改良したもので
最初は病院で使われてました。
当然顧客は病院
ですよね。
でも
今では運動するときに飲む人が
めちゃくちゃ増えてるんですよね。
なんでか。
経口補水液が成分的に脱水症状の予防・改善に適しているので
水分補給には水以上に適している
とCMで流したからです。
脱水症状が防ぎたいという脳内と
経口補水液という商品
これを紐づけて、
経口補水液を飲めば
脱水症状にはならない。
そういう理想の未来を
脳内に作り上げたんです。
そうすることで
スポーツする人とか
風邪で具合が悪い人なんかは
経口補水液準備しなきゃ
となる。
つまり
その商品が欲しくなるってことです。
ただ
脳内にイメージ作り上げたら
買うかといえばそうではなく
その脳内イメージを
ちゃんと自分でも再現できないと
人は買わない。
例えば
AIは確かに作業量を激減させてくれるけど
ノウハウが業界用語のオンパレードで
しかも使い方も難しければ
買わないじゃん。
「このノウハウなら月100万稼げますよ。ただ一日10時間は作業が必要です」
そう言われたら本業もある副業サラリーマンは
手を出さないじゃん。
「そんな時間とれないわ」
って。
だから
未来を見せた上で
再現性も感じさせないといけない。
あれ?
「再現性も感じさせるなんて、なんか難しくなってきましたな…」
なんて思ってます?
大丈夫ですよ。
そんなに難しいことじゃないです。
例えばさっきのOS1
経口補水液ですね。
これの未来は
経口補水液を飲めば脱水症状にはならない。
これですね
じゃあその未来を再現するために
買った人がすることって
飲む
これだけです。
基本的に誰でもできますからね。
こんな風に
誰でもできるようなこと
簡単にできるようなこと
「それぐらいならやってみるか…」
そう思われるような言葉を使えばいいだけです。
そうすれば
再現性を感じるし
当然みんな買う。
ちなみに
今となっては
いろんな飲料メーカーから
経口補水液って出てますからね。
そんだけ売れてるってことです。
人は
- モノを買ったあとの未来を再現したい
だからモノを買う。
覚えといてくださいね。
もし
「えー?ほんとに?」
ってまだ疑うときには
自分が
何か物を買うとか
何か経験するとか
お金を使うときに
なんでそれにお金を払うのか
一旦立ち止まって考えてみてください。
そしたら納得してもらえると
思うんですよね。
だってあなたも同じ人間ですからね。
考えることは同じです。
ちなみに
モノを買う
という行動にはある感情が関係してるんですけど
ちょっと長くなったので次で説明しますね。