人はバイアスからは逃れられない。
たまたま、「認知・行動経済学」の本を読んだ後、“コストコ“に行ってみた。
まず入口で、とんでもなく大きな“カート“を、持たない選択肢はない。
そうすることで、とんでもなく大きな“空間“を、埋める選択肢しかない。
入店直後の10万の電化製品と比べると、3000円のお菓子セットは、安く感じてしまう、
そして、笑顔で試食を渡され、笑顔で買ってしまう。
「認知行動・経済学」が盛り込まれた、「認知行動・経済学」の天国、“コストコ“。
カートの枠をみたすまで、購入物が膨張してしまう、“パーキンソンの法則“
最初の数字に影響を受ける、“アンカリング“。
お返ししないと申し訳ない、“返報性の心理“。
他にも、買い物終了後、“選択疲れ“によりジャンクフードを選んでしまう。
会員制の“サンクコスト“を取り戻すために、また“コストコ“に来てしまう。
「認知行動・経済学」には逃れられない。
分かっている。
でも、普段の10倍払うと同時に、普段の100倍楽しむことができた。
幸せとは、好きな時に、好きな人と、好きなことができることだ。
ナシーム・ニコラス・タレブ