牡蠣という街でクラスタになった
イズミ
今まで人生は悪くなかった。学生時代は平凡ではあったものの楽しかったし、ストレスのない安定した生活に満足している自分もいた。
ただ、社会人になってからの生活は少しだけ退屈だった。
平日は働き休日は一日中YouTubeやNetflixを見る生活。元々インドアなこともあり金は貯まったが、そこに幸福感は感じなかった。でも社会人が楽しいという話は耳にしないし、自分だけが不幸だとも思わなかった。
「人生こんなもん」
そう思っている自分と、毎朝死んだ顔をして出勤するサラリーマンを見て、
「俺はお前らとは違う」
そう思っている自分もいた。
そんなのんびりとした生活をしている時、クラスタという存在を知った。
正確には覚えてないが、ゲンキジャパンというYouTuberの動画を見てめちゃくちゃハマった記憶がある。そこからはTwitterで「ナンパ師」とか検索して調べ始めた。(その中でも某クラスタのツイートが大好きでずっと見ていた。いつか会ってみたい。)
そして気づいた頃には立派な読者になった。笑
2.3ヶ月ぐらい読者を続け、ツイートをみている内にある感情が芽生えたことに気がついた。
「俺もやってみたい」
これがきっかけだったと思う。
社会人になってリア友と電話した時に、「昔〇〇したよな笑」「あの時はマジでやばかった笑」「最近おもろいことしてないな」とか話したのも心に引っかかっていた。
退屈な生活を面白いものに変えられる気がした。
他にも、クラスタのツイートを見て嫉妬したり、巨乳や美女を抱きたいなどの感情もあった。でもそれだけで自分は行動出来なかった。
女を抱きたいからナンパしようとは思えなかった。AV見てシコったら一時的なその感情は消える。本当にムラムラしてもTinderでいいやと思ってしまう。立派な一般人である。
自分にとって「退屈」は、ストを始めるのに十分な理由だった。
クラスタになることを決めた。
それからストをするために街へ向かい、地蔵した。
人目を気にして声をかけることすら出来ない自分が情けなくて死にたくなった。唯一声をかけることができたのは、誰にもみられない裏路地と人がいないコンビニの中だけだった。その日はそのまま適当に服を見て帰った。
メンブレ
完ソロでのナンパは自分にはまだキツかった(完ソロで何時間も声をかけ続ける方は本当に尊敬してます)。まず誰かと合流しなければ自分にナンパはできないと思い牡蠣クラスタを探し始めた。
そして元牡蠣クラスタの千君からDMが帰ってきた。
DMが来た瞬間めちゃくちゃ嬉しかったし、初めて会った時もめっちゃ優しくしてくれた。その後牡蠣クラスタのみんなを紹介してもらい、合流してもらった。
牡蠣クラスタの人達はとにかく全員優しかった。
それから初弾丸即を達成した時は、即の喜びよりもみんなに「おめでとう!」と言われたことの方が嬉しかった。やっと仲間に入れた気がした。
そこからは徐々に街に出る回数が増えていき...(割愛)
これからは特に具体的な目標もないので、この生活をいつまで続けるのかは正直分からない。めちゃくちゃ可愛くて巨乳の彼女ができたら辞めようとかも考えたけど、今の自分にそんな子が現れても辞める気はしない。
今辞めてもまだ何も残らない。また退屈な日々に戻るだけだ。
ナンパに代わる趣味・興味ができた時がクラスタを引退する時なのかもしれない。先のことは何も分からない。今を楽しむ。それでいいと思っている。
牡蠣という街でクラスタになった。
本当に伝えたいことが最後になっちゃったけど、合流してくれた牡蠣クラスタのみんな、本当にありがとう。1人だったらずっと地蔵して坊主で間違いなく秒で辞めてたし、いきなり合流してきたナンパ初心者の自分に優しくしてくれて、色々と教えてくれて感謝しかないです。めちゃくちゃ楽しかった。またどこかで会えたらいいな。