はじめに
いつも投稿を見ていただきありがとうございます。
涼しくなって油断していると秋の花粉にボコボコにされているインスタ解体新書です。
ちょっと前になりますが5月の頭にインスタの公式からアルゴリズムが変わると発表があってインスタ情報の発信者がこぞって同じ内容を投稿ネタにしていたのを覚えていると思います。
僕がその盛り上がりを遠くから見ていて驚いたのが、みんなアルゴリズムの変更が5月からと思っていることです。
公式の発表は英語で出ているのでその内容を知っている方なら知っていたと思うのですがCEOのモッセリさんは「夏の初めから」と動画内でしっかり言っていました。
※そのリールがコチラ(残り22秒あたりから)
このリールの内容はざっくりまとめると複製コンテンツの拡散力がなくなって、複製された元の投稿の拡散力がつきやくすなるよって内容です。
いわゆる日本語ではキュレーションアカウントと言われるものがこの夏から拡散力つかなくなると言うこと。
※キュレーションアカウントの解説はコチラ。
なのでこれから副業でインスタを始めて収益化をしたいと言う方がもしこの記事を見ているのならキュレーションアカウントは選択肢から消えます。絶対に始めないでください。
2024年になって収益化をさせる or フォロワーを増やしやすい運用法方としてキュレーションアカウントを勧めている発信者は公式の情報すらまともに仕入れることができていない能(脳)無し確定なのでサラッとフォローはずすことを推奨します…。
先ほどのキュレーションアカウントがこの夏から伸ばしにくくなると言う発表の翌日(5月1日)に出された「小規模アカウントのリーチを取りやすくする」と言う内容のリールのキャプションではこう書かれています↓
【和訳】今まで小規模クリエイターはインスタでフェアにリーチを取ることができていませんでした。ですが私たちはこれを変えたいと思っています。そこで小規模クリエイターがチャンスを得られるようにレコメンドのランク付け方法(外部拡散のために使う投稿の評価方法)に変更を加えています。これは徐々に展開していきますが、数ヶ月でこの変更がわかるようになるでしょう。
5月1日にこの投稿がされて10月に入った今、すでに5ヶ月経過しています。この3ヶ月間でリーチの伸び方と質が明らかに変わっているのですがそこに気づいているのか、気づいていないのか投稿ネタにしている発信者の方が全くいないので今回この記事にまとめています。
すでに7月上旬には会員サービスの有料プラン限定講義でこの内容を扱っているのですが「本当にこの通り」「そんな感じがある」と実感している方がほとんどでした。
結構細かい内容で言われないと気付けない部分にはなるのでインスタ情報を専門でやっていない方は知らなくて当たり前です。
サルでもわかるように解説していきます。
大学時代は英文学科でComparative Literature(比較文学)をメインでしていたのでわかりやすくそのスタイルを真似しながら過去と現在を対比させて説明を進めていこうと思います。
過去の投稿の伸び方
去年(2023年)までを過去と思っていただければ感覚的に合ってくるはずです。
過去の投稿の伸び方
ほとんどの方が実感していると思うのですが過去の投稿の伸び方は投稿後2,3日でフォローされているアカウントのタイムラインに載らなくなりリーチが取れなくなる。(最近は5日前でも出てくることもある)
伸びたとしても1週間ほどで伸びが止まる。プラス後伸びがほとんど発生しない。上のような伸び方をしていたと思います。
後伸びとは…
後伸び
「後伸び」というものは投稿してから一定期間経って伸びが落ち着いていたのに伸び始める現象のことです。右のグラフのような伸び方のこと。
多くの方は何回か「結構前の投稿に最近いいねが付く」と思ったことがあると思います。それが同じ投稿にいいねが付くようであれば後伸びの可能性が高いです。
細かくインサイトをチェックしていれば気付くはずです。
過去の投稿の伸び方を簡単にまとめると「投稿後2,3日で止まる、後伸びはほぼ起こらない」ということになります。
過去のアルゴリズム
ハッシュタグ選定方法
いまだにハッシュタグのボリューム分けを推奨している能(脳)無し発信者が多く存在していますが正直ウンザリしています。
このハッシュタグの付け方が正しかったのは2022年11月までです。2022年12月からはキーワード検索が導入され、ハッシュタグ検索の需要が激減しています。
これはハッシュタグ検索がされたときに上位に表示される確率を上げる手段で使われていました。 例えばフォロワー1000人のアカウントの投稿で、投稿件数100万件のハッシュタグばかりを付けても トップを取れる確率は自販機の下から500円が出てくるくらい低いです。なので…
過去のハッシュタグ選定方法
- ビッグ:上位を取れたらラッキー
- ミドル:上位を取れるかどうか
- スモール:上位をほぼ確実に取れる
このように自分のアカウント規模に合わせて上位を狙うハッシュタグをボリュームをもとに精査しましょうって話だったんです。
で2022年12月からはキーワード検索が導入されたのでこのハッシュタグの付け方が無意味(今のキーワード検索にはほぼ意味がない方法)になったということです。
実際に2022年11月までに出して伸びた投稿のインサイトと今年出して伸びた投稿のインサイトを比較してみてください。
絶対に過去の投稿は発見とハッシュタグからの流入が多くて、最近の投稿は発見とその他が多いはずです。
※過去投稿でも出してます
こうやってインサイトを見ればド素人でも今はハッシュタグ検索の需要がなくなっているのは理解できます。さらにハッシュタグ検索の需要がなくなっているのであればハッシュタグ検索されたときに上位を取るハッシュタグの付け方も意味がないと理解できます。
なのにまだこのハッシュタグ選定を教えている方がいるんです。
誰とは言いませんが…。
あとよく言われていたのが…
投稿時間
21時台がフォロワーのログインが多いならその時間、もしくはそれよりもちょっと前の時間を狙って投稿しましょうって内容です。
これに関しては僕も年末ごろまで過去の自分で取っていたデータを過信してそう思っていましたがそうではありませんでした。
投稿時間が重要だったのはインスタがまだタイムラインの表示順で時系列順に優先度を置いていた時です。
その時は投稿した瞬間にどれだけアクションされるかで投稿の伸びがほぼ確定するくらいの勢いだったので初速(投稿時間)をミスると終わり状態でした。
このベストな投稿時間を探すのが面倒臭くて凄く時間がかかったのを覚えています。これに関してよく質問されましたがアカウントによってフォロワーが違うので個人で実験するしかなかったんですよね。
今は完全に「時系列 + 親密度」で表示順が決められていて親密度の方が重視されていると感じるくらいの表示順です。
これに関しては後半で詳しく本題と絡めて深く掘ります。
AIが何を見ていたのか(過去)
今までのアルゴリズム(AI)で見られていたもの(評価対象)は大まかにこの3つでした。
ほとんどの方がパッと見でわかるものは1番目だけだと思うので全て細かく解説します。
使っているハッシュタグ
「統一感のあるハッシュタグを付けましょう」
これは現在も変わっていません。
具体的な例を美容師で出すと…
- 【A】#大阪美容師 #大阪ショートカット #大阪ショートボブ
- 【B】#大阪美容師 #キャンプ #野球観戦
これは誰でも【B】が良くない例とわかりますよね。
考え方的には専門分野と投稿のキーワードが必要ということ。店舗ビジネスの場合はエリア名も必須になってきます。
※エリア名は都道府県に加えて市区町村まで必要
使っている素材(画像/映像)
使っている素材(画像/映像)はほとんど正確にAIが読み取っていると思っておいてください。
Metaは2023年の3月末にAIによる画像識別技術SAM(segment anything model)を発表しています。
簡単に説明すると画像に何がいくつどんな状態で写っているのかを判別してくれるものです。
本格的に説明すると頭がパンクする人が続出すると思うので詳しい内容を知りたい方は下のリンクから飛んでください。
※デモを試したい方はコチラ
ちなみに過去の投稿でも出したことありますがGoogle Chromeでも同じような画像識別技術が搭載されています。
この画像はGoogle Chromeでインスタに投稿されているマグロの寿司が写った投稿を開いてどのように読み込まれているのかをスクリーンショットしたものです。
オレンジの文字ですが"Photo by 〇〇 on January 26, 2024.Maybe an image of sashimi, sushi, and tuna."
と書かれています。
日本語訳すると
"2024年1月26日に〇〇によって投稿された。おそらくマグロの刺身か寿司の画像"
これは人間が1投稿ずつ目視で確認して書き込んでいるわけではなく、最新の技術を搭載したAIが認識しているものです。
思っているより情報が取られていて恐怖を感じるレベルです。
でもこれを味方に付けないと今後上手く集客ができなくなるということです。
アクションデータ
一般的にインサイトで確認できるアクションは
- いいね
- コメント
- シェア
- 保存
- プロフィール遷移
- フォロー
の6種類ですがインスタのAIにはそれに加えて
- スクショ
- 拡大
- スワイプ
- コメント欄確認
- 音源タップ
もアクションデータとして見られています。
スクリーンショット
ユーザーが投稿のスクリーンショットを撮る行動です。スクリーンショットはユーザーがそのコンテンツを特に気に入っていることを示す可能性が高いので保存と同じアクションと捉えられているようです。
拡大
投稿の画像や動画を拡大して詳細を確認する行動です。これはコンテンツの細部に興味を持っていることを示し、視覚的な要素がユーザーにとって重要であることを表します。
スワイプ
カルーセル投稿で次の画像に移動するスワイプです。ユーザーが次の画像や動画を確認するためにスワイプする行為は投稿を全体的に関心があると予測できるアクションです。
コメント欄確認
投稿のコメント欄を開いて他のユーザーの意見や反応を確認する行動です。これによりユーザーが他の人々の視点と意見を知りたがっていることがわかります。
音源タップ
特にリールやストーリーにおいて使用されている音楽や音源をタップして情報を得ようとする行動です。これはユーザーが音楽や音源に興味を持っていることを示します。
このデータはInstagramのアルゴリズムがユーザーの関心や行動パターンをより深く理解するために使われています。AIはこれらの情報を活用してユーザーに関連性の高いコンテンツを提供し、全体的なエンゲージメントを高めることを目指して学習してます。
なので発信する側はこれらのアクションデータを意識して投稿の構成を考えないと狙った層にリーチすることが難しくなるでしょう。
例えば拡大させたいのであればあえて文字サイズを小さくして読みにくくする戦略もあります。
実際にシングルポストはこの手法を多用して結果が出ています。
美容師の方がよく
指名予約してくれたのに保存されずにスクショしていた
と言いますが保存数に加算されないだけでアルゴリズム的には保存と同じシグナルが溜まっていると考えた方がいいです。
また音源タップを狙うのであれば狙っている層の懐メロを選ぶのが個人的に効果的かなと思っています。
現状、流行りに乗っかろうとする発信者ばかりなのであえて古い曲をチョイスするだけで異色感を作ることが出来ます。
8月20日にAkonのDon't Matterを投稿のBGMに使った時は5,6人からDMがありました。
リールで音源のタップを促している投稿は比較的伸びやすい傾向がありますがただの情報屋さんになってしまい、再生数は取れるがフォローや集客に繋がらない投稿にしかならないので要注意。
Instagramで投稿が伸び悩む典型的な例として次のようなケースがあります。
- ハッシュタグ:旅行関係
- 素材(画像/映像):ハンバーグ
この組み合わせによって生じる問題はアクションデータが期待したようには得られないことです。具体的には旅行に興味があるユーザーがこの投稿に反応しない場合があります。
例えば「旅行先で食べたハンバーグの紹介」を意図して投稿したとしてもInstagramのアルゴリズムがその意図を十分に理解しユーザーに関連性のあるコンテンツとして認識する可能性は今のところ低いです。
このような状況は特にフォロワー数が多くないアカウントで顕著に現れます。
もしフォロワー数が10万人以上の大規模なアカウントであれば既に高いエンゲージメントを持っているため、その影響力を活用して多少の非整合性があっても投稿が拡散される可能性があります。
ほとんどのアカウントはそうではないため、戦略的に投稿内容を工夫する必要があります。
まず第一に考慮すべきことはハッシュタグ、投稿で使用する素材、アクションデータの整合性を取ることの重要性です。
これらの要素が一致していないと、Instagramのアルゴリズムは投稿をどのユーザーに届けるべきかを判断しにくくなり、その結果としてリーチが減少します。
アルゴリズムはユーザーがどの投稿に関心を持ち、どの投稿に対してエンゲージメントを示すかを学習して適切なオーディエンスにコンテンツを拡散することを目的としています。
なので投稿内容とそれを補完するハッシュタグを慎重に選択し、ターゲットオーディエンスの関心に合わせることが重要です。
さらに投稿単位だけでなくアカウント全体の整合性も重要です。
アカウント全体として一貫したテーマやスタイルを維持することはフォロワーにとって期待されるコンテンツを提供し続けることが重要です。
またプロフィールも整合性を保つ上で重要な部分です。
プロフィールにはアカウントのジャンルを明記してそのジャンルの投稿をしていけばジャンル認定は進みます。
整合性は...
- ハッシュタグ
- 投稿素材(画像/動画)
- アクションしてくれる層
- キャプション
- 投稿軸
- プロフィール
- アカウント名
これらが整っていれば基本的に狙っていないアカウントがフォロワーになることはないので安心です。
※詐欺系アカウントは無差別にフォロー周りをするので削除必須
現在の投稿の伸び方
1年前と現在では投稿の伸び方に大きな違いがあります。
誰でも感じている部分だと2022年の11月からキーワード検索が導入された影響でハッシュタグ検索の需要が激減しました。
インスタ運用の情報を自分で学んでいる方なら一度は聞いたことがあると思いますが
ハッシュタグは...
- ビッグ
- ミドル
- スモール
で選ぶ。
これはハッシュタグ検索で上位を取ることができていれば流入が期待できた時代の話です。
詳しい解説はこちらの投稿で↓
現在の流入はほとんどが「発見」か「その他」からです。
もちろん運用しているジャンルによっても変わりますが店舗ビジネスであってもハッシュタグからの流入は全盛期の30%以下になっていることが多いです。
インサイトを日々確認している方なら感じていたかもしれませんがここ3ヶ月ほどの伸びはだいたい2,3日で落ち着きます。じわじわ伸びたとしても5日目までのことが多です。
その後、伸びる投稿は2,3週間経過してからまた伸び始める動きをします。
「ちょっと前の投稿にいいねが付くなぁ」
と思うことがこの数ヶ月で多いと感じないですかね?
これが今回のアルゴリズムのメインポイントです。
投稿時間
7月15日の投稿でも出しましたがCEOのモッセリさんは個人的に投稿時間はリーチに影響がないと感じている
と言っています。
そもそも投稿後すぐの初速が良ければ伸びやすくなるアルゴリズムは存在しないということ。
もちろん投稿やストリーズの表示順はエンゲージメントの高さだけではなく初速も重要になる可能性はありますが徐々に投稿時間の重要性も関係なくなってきているように感じます。
インサイト公開
これは実際のインサイトでリーチが多い順に並び替えたものですが見てもらったら分かる通り、伸びている投稿の上位5つだけで比較しても投稿時間にバラつきがあります。
保存数が多ければ伸びるということでもないものわかります。
インサイトで見れる指標よりも見れないものの方が投稿を爆発させられる力を持っているということにもなります。
毎週金曜日にモッセリさんがストーリーズで実施しているQ&Aで
投稿の伸びが2,3日で泊まるのですがどうすればいいですか?
という質問に対して答えていたのが
と答えていました。
実際に僕のアカウントやコンサル生のアカウントでも2,3週間後にジワジワ伸び始める投稿が複数ありました。
ここからは公式発表ではなく今までインスタを使い込んでAIのエンジニアに聞いた意見も盛り込んだ個人の予測です。
モッセリ発言の推測
そこそこのボリュームを無料で公開しましたがまだここまでの内容で30%も到達していません。
会員サービスの有料会員さん限定で無料公開して感想をまとめましたので続きを読むかどうかの判断材料にしてもらえたらと思います。
目から鱗の連続になる自信はあります。
※アフィリエイトのバック率50%ですよ(内緒)
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それでは続きの内容をどうぞ...↓