オシレーター系の指標にストキャスティクスがあります。
一般的な使い方は、
①%Kと%Dが80%を上回ってから戻ってきた場合に売りシグナルとなります。
②逆に20%を下回ってから戻ってきた場合に買いシグナルと見なすことが多いです。
しかし、%Kパラメーターには5や14といった短期間の値が設定されていることが多く、実際のチャートにこの設定を適用すると、シグナルが頻繁に表示されるため、ダマシに会う機会が多くなってしまうことが欠点なのです。
このようなダマシを避けるために、%Kのパラメーターを調整しています。
%Kの値を大きくするほど、シグナルの数は減少し、エントリーの機会が厳選されるため、取引する通貨ペアや時間軸ごとに試してみることをおすすめします。
ストキャスティクスはオシレーター系の指標なので、RSIと同様に価格と逆行する現象(ダイバージェンス)の考えを当てはめることが可能です。
ダイバージェンスは、以下の場合に使えます。
①価格の安値が下がる一方で、ストキャスティクスが逆方向に動く場合。
②価格の高値が上昇する一方で、ストキャスティクスが逆方向に動く場合。
→このような場合、トレンドの勢いが弱まり、トレンドの転換が起こる可能性があると考えられます。
ストキャスティクスの場合、%Kと%Dのクロス(交差)もエントリーの根拠となる要素です。
なので、私は%Kと%Dのクロスを狙ったエントリーを行う方法も取り入れています。これにより、トレードの精度を向上させることができます。
ストキャスティクスは、一般的にレンジ相場で有効なテクニカル指標と言われています。そのため、水平線や他のMACDなどと組み合わせて、判断するとより効果的です。
下の図のように、○で囲まれた価格の場面は、ストキャスティクスが効果を発揮している例です。しかし、後半の部分では安値を下回っていることから、トレンドが変わる可能性が示唆されています。
ここでMACDも検討してみましょう。この局面では、安値ブレイク後、MACD線が0ラインよりも下側に深く沈んでいることが分かります。これは下降トレンドの勢いが強いことを示しており、以前の規則的な上下の動きが鈍化している可能性があります。
このように、他のテクニカル指標と組み合わせることで、ストキャスティクスのシグナルを「ダマシだった」という判断を選択することができます。