私は、レストランを3店舗経営していました。21年間経営して最高益に達した数年前に、レストランの引退と売却について、ぼんやりと考えるようになりました。
飲食店は、客単価が1万円を越える店になると、とたんにお客様ファーストが強くなり、他のお客より「優位に立ちたい」という常連客がちらほら出没してきます。
飲食店は、本当は飲食をするための専門店であり「優位に立ちたい」「自慢したい」「ちやほやされたい」という欲求を満たす場所ではありません。
しかし常連になるにつれてその欲求が、徐々に出てきます。「優位に立ちたい」と思わないまでも、領収書名や名前は必ず覚えてもらいたいなど、多少なりとも持っています。私が経営していた店はアルコールはワインがメインで、ワインを一緒に飲みたいと30万円もするワインや10万円のワインを差し出す客も日常茶飯事でした。
そのために、その客が待つ店舗に顔を出さなくてはならない毎日にもううんざり。
「めんどくさいな」と思っても仕事だから仕方ないと我慢してきました。お客さんの職業は、医師が大半で、弁護士や社長業や大学の教授などが占めていました。
高学歴、高収入のお客さんをワインを飲みながら”ののしる”のが唯一の楽しみでもありました。普段、怒られたり注意されたりすることがない人たちは
”ののしり”を楽しみに来店していたようにさえ思えます。飲みながら泣き出す弁護士、赤ちゃんになるバカ医者…。Lineに意味不明なスーツ姿の自撮り写真や、似合わないフェラーリに乗る自分の写真まで真夜中に届きます。
私の "ののしり” も勿論相手を見極めてののしっています。中途半端な立場の人や毎日会社で干されている、怒られている人をののしりはしません。そんな人をののしったら、怒りや反撃で返されてしまいます。
年収(給料収入)1億円を越える人も何人も相手にしていますが ”ののしり”を物凄く喜んでいました。
そんな私も自分の人生を楽しむべくある程度、貯金もできたし、21年目にして店を売却しました。ののしり客はとても悲しんでいました。お金を出すから小さな店をやって欲しい。とリクエストされましたが、店をやって喜ぶのはそのお客です。もう付き合っていられません。
ここからは、21年間飲食業と自治体の商品企画の講師、ワインスクール、カルチャースクールの講師の経験があり、広告に関した自分なりの戦略や着地した場所を書いていきます。最後まで無料ですので、お時間があればお付き合いください。
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主に食品の商品企画の専門だった私は、自社製品の多くを有名雑誌の通販や紙面で掲載されてきました。テレビの取材も数えきれません。
取材を機に友人になったタレントさんとは今でも末永くお付き合いしています。
東京、大阪の有名百貨店(計5社の百貨店)のお歳暮、お中元には必ず掲載されておりました。お歳暮でいただいたというお客さんが、わざわざ私の店に足を運んでくれたことも沢山ありました。こちらの商品はロングセラーで10年以上、ギフトカタログや雑誌に掲載されています。
自社発送だったため、佐川急便の集荷のお兄さんが毎日ため息をついてきたほど出荷していました。
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21年前の私は、店の来店を促す「広告」をかける事が無駄だと思っていました。店をやったばかりの頃は「お金がもったいない!」と言うのも大きな理由でした。
飲食初心者の私は、どこにお金をかけたり重点を置けばいいのか分からなかったのです。物販の広告に例えると「ビビり」だったのだと思います。
口コミによってお客さんは、多少増えるであろうと予測するも、広告を打たなかった私は、キャッシュフローに影響するなと予想し、2店舗目の展開と同時に3社のタウン誌に広告を出すことにしました。月3万円の広告費が2店舗分の6万円。たった6万円ですが、どぶに捨てているのかと不安になることもありました。
当時はどのくらい来客に反映するのか未知でしたが、今のAmazon広告費に比べると圧倒的に安く、利益になる割合も高かったです。
3店舗目を開店することになり3万円×3店舗で9万円。広告先をもう一社増やして合計18万円の広告を毎月かけていました。
これを丸5年行っていたところ、確実に店の売り上げは年々上がっていく一方でした。6年目に入ったところから、広告は一切出さなくなりました。イベントシーズンにも有料広告全てを切りました。
理由は、常連客で毎日満席になったからです。そうなると、こちらがお金を出して広告をするのではなく、雑誌社から取材のオファーが来るようになりました。
これまで取り上げられた雑誌は数多くありますが、国民的雑誌が3社と、伝統文化系雑誌、超王道のグルメ雑誌に掲載されるようになりました。誰もが知る有名雑誌には「表紙」にものせていただきました。1ページ300万円の掲載料がかかる有名雑誌に3ページと表紙にも取り上げられたので軽く一千万円分の掲載料が通常はかかります。
しかし、雑誌社からオファーがあったため全て無料でした。
高級雑誌には天皇陛下と同じページの特集や女優の綾瀬さんと一緒に載ったこともありました。
かがやくティファニーとも一緒に掲載された時も嬉しかったです。
結果的に書くと、6年間広告を打って軌道に乗せて人気店になったことで、取材のオファーが来るようになりました。全国版のテレビ取材でも店、商品を取り上げていただきました。
営業の中身も良かったことも勿論ですが、周りに周知されるようになるには数年はかかるということです。物販に当てはめるとAmazonも広告を切ると、売り上げが下がり、自分のカタログがどこに行ったのか分からないほど、どこか遠くに行ってしまいます。
これは、自分の商品にファンが少ないことを指しています。やはり広告も数年かけて行っていくという事は、物販のみならずどの業界も同じ事だと感じています。
広告は決して掛け捨てではなく構築や蓄積だと考えるべきだと思っています。
勿論、売りっぱなしではなくキチンとした商品でなければなりませんが。
そして、流行ばかりを追ったものではなく長い間、愛されるジャンルの商品だという事はお忘れないように。
私はAmazonセラーになり約1年になります。月の月商は480万程度です。
つい先日まで、副業で限られた時間で頑張ってきました。これからは専業になったので1年内で目標は月商800万円を目指しています。
最終的には、物販の事業を売却して完全にリタイアする予定です。
私の商品は、長い間販売できるジャンルの商品が大半を占めています。これは、今までかけてきた広告費を無駄にしないためです。長い間販売することができて、商品とお客さんを積み上げる事。決して掛け捨てにはならないような商品を選んでいます。
私は、コンサルを受けずに独学組です。このやり方が正しいかは不明ではありますが、最初にフリマからスタートした場合、規模感がわからず、いつモールに入ってもよいか判断できなかったでしょう。
Amazonからスタートして本当に良かったです。
さて、ながらく「書く、書く」詐欺をしていますが、色彩心理学を学んだ経験から色について商品を考えたセミナー動画をTipsにて販売する予定です。
商品のカラー、バリエーションのカラー、カタログイメージやカタログ指示書のカラー選定に参考にできるセミナーです。
色で人の心を操ることができます。
女性なら男心もイチコロ(古っw)です。
ではその時まで宿題です。下のプレゼントを見て、パートナーや恋人(願望でもOK)に贈りたいプレゼントはどれでしょうか。
楽しみにお待ちくださいませ(できるだけ早く頑張ります)
Tipsでフォローしていてくださいね!チャオ!
下記は前回の商品企画セミナーです