買う前の確認12項目のチェック表と見積りの内訳表|古い戸建てを見る日と見積りの日に書き込む
「買う前の確認12項目のチェック表と、見積りの内訳表も、noteに置いてあります」
表は2つあります。現地で書き込む確認12項目のチェック表と、見積りを書き写す内訳表です。
この記事では、その2つの表の完成形と、使う順番5手順を置きます。
そう言われて探しに来た方のための表が、こちらです。
安い古い戸建てを買って、直して、貸す。この流れでいちばん後悔が出やすいのは、買ったあとに直す費用がふくらむ場面です。屋根裏を見ないまま買って、工事が始まってから天井の裏の傷みが見つかる。予定していた見積りが、そこで書き換わります。
もう1つは、家賃を相場より少し上で出して、空室の月が続く場面です。どちらも、買う前と貸す前に見ておけば防げる場面です。
金額の相場は書いていません。修繕費は家の傷み方と地域でまったく変わるので、ここに数字を置くと、かえって目安が狂います。欄だけ用意したので、見に行った家の数字で埋めてください。
その場で使えるチェック:確認12項目のチェック表
印は「○=問題なし」「△=気になる」「×=直す前提」の3つだけです。△と×が付いた項目は、写真を撮って、場所と状態を1行メモしておきます。
建物の中で見る6項目
□ 1.天井の隅 見方:茶色い輪があれば、水が一度通った跡。全部の部屋で見上げる。 印:___/メモ:___ □ 2.屋根裏 見方:押し入れの天井の点検口から、ライトで木材の黒ずみと光の漏れを見る。 印:___/メモ:___ □ 3.水の出 見方:蛇口を出してよいか聞いてから、色とにおいを見る。 印:___/メモ:___ □ 4.排水と配管 見方:流れが遅くないか。流しと洗面台の下の扉を開けて、水の跡とさびを見る。あわせて、下水か、浄化槽か、くみ取りかを資料で見る。 印:___/メモ:___ □ 5.床と床下 見方:台所と脱衣所の前を歩いて、沈む所・傾く所がないか。台所の床下収納があれば外して、ライトで床下の湿りと、白アリの通り道(柱や基礎に付いた土の筋)を見る。 印:___/メモ:___ □ 6.押し入れの奥の壁 見方:黒い点のかびと、しみ。 印:___/メモ:___
建物の外で見る3項目
□ 7.屋根と雨どい 見方:少し離れて、瓦のずれ、雨どいの外れを見る。 印:___/メモ:___ □ 8.基礎と外壁 見方:大きなひび、外壁のはがれ。 印:___/メモ:___ □ 9.給湯器とメーター 見方:給湯器のラベルの製造年。電気とガスが止まっているかどうか。 印:___/メモ:___
調べて埋める3項目
□ 10.前の道と建て替え 見方:建て替えられる土地かどうか。資料と役所の窓口で聞く。 印:___/メモ:___ □ 11.近くの家賃 見方:同じくらいの広さの募集を3つ以上並べて、いくらで出ているかを見る。 印:___/メモ:___ □ 12.売主に聞くこと(仲介の窓口の方を通して聞く) 見方:「雨漏りしたことはありますか」「最後に直したのはどこですか」の2つ。 印:___/メモ:___
全部に○が付く古い家は、まずありません。△や×が付くのは普通のことです。印が付いた場所は、写真ごと業者に見せて、見積りに入れてもらいます。
見積りの内訳表
業者の見積りが届いたら、行をこの表に振り分けて書き写します。「一式」とだけ書いてあったら、「どこを、どこまで直す値段ですか」と聞いて分けてもらいます。
埋める順番は、上の4行(屋根・水回り・床・壁と天井)から先に書き写すことです。古い家で金額が大きくなりやすい順に並べました。
屋根:直す・直さない( ) 業者の金額( ) つながる確認項目=2・7 水回り(台所・風呂・トイレ・洗面):直す・直さない( ) 業者の金額( ) つながる確認項目=3・4 床:直す・直さない( ) 業者の金額( ) つながる確認項目=5 壁と天井(内側):直す・直さない( ) 業者の金額( ) つながる確認項目=1・6 外壁と雨どい:直す・直さない( ) 業者の金額( ) つながる確認項目=7・8 給湯器と設備:直す・直さない( ) 業者の金額( ) つながる確認項目=9 電気とガス:直す・直さない( ) 業者の金額( ) つながる確認項目=9 戸と窓:直す・直さない( ) 業者の金額( ) つながる確認項目=なし(現地で開け閉めして決める) 片付けと処分:直す・直さない( ) 業者の金額( ) 予備の額:( ) 合計:( )
直す・直さないの欄には、○か×だけ入れます。予備の額は、見積りに無い傷みが工事中に出たときのための欄です。
屋根裏を見られなかった家は、見積りが後からかなりふくらむことがあります。その前提で、予備の額を多めに置いておきます。
使い方の順番
手順1 見に行く前に、このページを携帯で開けるようにしておく。 手順2 現地で、1から9を上から順に回って、印と1行メモを付ける。 手順3 帰ってから、10・11・12を調べて埋める。 手順4 △と×の写真を業者に見せて、見積りを頼む。 手順5 届いた見積りを内訳表に書き写して、合計を出す。
内訳表の右端に「つながる確認項目」を書いたのは、空欄の確認がどこに響くかを見るためです。2の屋根裏が空欄のままなら、屋根の行の金額はまだ固まっていない、と見ておきます。
それから、この2つの表は「買うか、やめるか」までは決めてくれません。合計が出たら、買値と諸費用を足して、家全体の値段として見ます。安い家でも、修繕費を足すと別の値段の家になります。月の家賃の1年分をその値段で割ると表面の利回り。そこから固定資産税・管理費・修繕の積み立て・空室の分を引いた手残りで、何年で元が戻るかを見ます。買うかどうかは、その年数で決めます。
今日できること
このページの12項目を、携帯のメモに写しておいてください。番号と項目名だけで十分です。5分で終わります。
次の記事で渡すもの
1. 検討表1枚(6つの欄の完成形・記入欄つき。基本情報・収入・支出・手残り・土地の値段・買える上限) 2. 6つの欄を埋める順番と、手元の1件でそのまま埋める手順 3. 動かせる欄・動かせない欄の分け方と、売る側から動かせる手3つ 4. 支出の欄に並べる項目6つ
2つの表で合計が出たら、次は買値の出し方です。合計を、買う側の検討表の欄へ移して見ます。
ここでお渡しするのは、見る場所と見積りの行の整理と、直す・直さないの選び方、現地と見積りの日にそのまま書き込むことを実行する進め方です。
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12項目のうち、ご自分ではいちばん見にくそうなのはどれですか。番号(1〜12)だけで大丈夫です。
――次に読むなら、1戸目を買う前に決める全体の順番です。有料記事「小さく買う大家の『買う前の判断』完全マニュアル|需要→賃料→修繕→利回りの順番と、買ってはいけない物件の見分け方」(¥9,800)に、買う前に決める5つの順番と、先に外す物件の見分け方をまとめています。 https://tips.jp/u/koburi/a/fqzwPt3S
※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資判断・取引の結果について責任を負いません。
※記事中の物件・金額はすべてモデルケース(説明のための例)で、実在の取引を題材にしたものではありません。
※個別のご相談・物件のご紹介は承っておりません。
