AIで案内の日付を整える|基準日・曜日・未確定を分ける3例
AI lab
「あさって」「来週の火曜」。店の中では通じたメモでも、後から読み返す人には、いつを基準にした言葉かが分からないことがあります。
AIに案内文を整えてもらう前に、日付を計算するための条件と、確認が必要な矛盾を分けてみます。今回は雑貨店の準備メモを使った架空の練習です。実際の予定や、お客様への案内ではありません。カレンダーへの登録や連絡も行いません。
「今日」をAI任せにしない
最初に、今回だけのルールを固定します。
- メモの基準日は2026年10月30日(金)。時刻は18:00、日本時間。
- 「あさって」は基準日の2日後とする。
- この練習では1週間を月曜〜日曜とし、「来週」は次の月曜からの週を指す。
- 月日だけの記述も、今回のメモ内では2026年の予定として扱う。
- 元の記述と計算結果が矛盾した場合は、どちらを採用するか決めず、確認待ちにする。
実務で基準日や「来週」の意味が分からないときは、店の担当者へ先に確認します。サービスを開いた日やAIが返した日を、元メモの作成日として扱わないでください。
3つのメモを、そのまま渡す
練習用のメモは次の3行です。
M01:あさって14:00に商品の撮影をする。
M02:来週火曜10:00に売場の配置案を確認する。
M03:11月5日(金)15:00に見本を確認する。
AIへの指示は、例えば次の形です。
以下は架空の準備メモです。先に示した基準日・週の定義・年・日本時間の条件だけを使ってください。メモID/元の記述/計算できる年月日と曜日・時刻/確認待ちの点、の順で整理してください。元の記述は消さず、日付と曜日が食い違ったら、どちらかを勝手に直さないでください。基準日や時刻が不足している場合も、推測で補わず質問を挙げてください。予定の確定、カレンダー登録、担当者への連絡はせず、確認用の下書きだけを出してください。[ここにルールとM01〜M03を入れる]
照合するのは、2つの計算と1つの食い違い
この条件なら、M01は2026年11月1日(日)14:00です。10月30日の2日後は、月をまたぎます。
M02は2026年11月3日(火)10:00です。今回定めた週の区切りでは、次の週は11月2日(月)に始まります。
M03の11月5日は、2026年のカレンダーでは木曜です。元の「金」と一致しません。「11月5日(木)」に直すか、「11月6日(金)」のつもりなのかは、このメモだけでは決められません。
ここは「月日と曜日が不一致。元の依頼者へ日付を確認」と残します。自然な文章になる方をAIに選ばせず、元メモとカレンダーを並べて確かめます。
計算できたM01・M02も、実施が承認されたという意味ではありません。店の営業日、担当者の都合、ほかの予定との重なりは、この練習では確認していません。
基準日だけを変えたら、答えも見直す
M01だけを使う別の練習として、基準日を10月31日(土)へ変えてみます。「あさって14:00」の計算結果は11月2日(月)14:00になります。
AIが前回の11月1日を残したら、どの基準日を使ったかを確認します。この変更を実際の予定変更として扱ったり、ほかの行も同じだけずらしたりしないでください。相対的な言葉と、月日が直接書かれた行では、確かめる箇所が違います。
最初は、案内を送らず紙の上で試す
まずは架空3行を1回整理し、元メモ、基準日、週の定義、計算結果、確認待ちの行を残します。AIが勝手に直した曜日や補った条件と、人の照合・修正にかかった時間も記録します。
自分の店で使うときは、利用を認められた案内情報だけを対象にし、氏名や連絡先、非公開の予約情報を入力しません。確認した人と日付を残し、送信前に、採用する日時を責任者が元資料と照合します。
最初の到達点は、案内を自動で送ることではなく、「計算できた日時」と「まだ人に聞く日時」を区別できることです。
参考にした公式資料
OpenAIの資料にある、依頼の条件を具体的にすること、重要な情報を信頼できる資料で確認することを参照しました。週の定義、メモ、日付の例、確認手順は独自の架空演習で、公式の予定管理手順ではありません。
https://help.openai.com/en/articles/10032626-prompt-engineering-best-practices-for-chatgpt
https://help.openai.com/en/articles/8313428-does-chatgpt-tell-the-truth
確認日:2026年10月30日。
