AIに備品の価格を比べてもらう|単価と「必要な枚数の総額」を分ける練習
AI lab
1枚あたりは安い。でも、必要な枚数だけ買おうとすると、支払う総額は高くなる。袋や箱で売られている備品では、こうした違いが起こります。
AIに価格を比べてもらうときは、単価だけで結論を出さず、「何枚必要か」「何袋から買えるか」まで渡してみます。今回は小さな雑貨店を想定した、包装用カードの架空例です。実在商品の価格や、筆者の購入・節約実績ではありません。
比べる条件を先にそろえる
練習の条件は次のとおりです。
- 必要なのは12枚。手元の在庫は0枚。
- Aは10枚入りで500円、Bは6枚入りで330円。価格はどちらも税込。
- 袋を分けて買うことはできず、1袋単位で購入する。
- 今回はAだけを買う案と、Bだけを買う案を比較する。混ぜて買う案は含めない。
- 送料、割引、ポイントはこの練習ではいずれも0とする。
- カードの大きさ・用途・品質は同じと仮定する。実商品の適合性を確かめた例ではない。
実際に比べる段階では、送料や税込・税抜の扱い、仕様、在庫、納期も確認します。未確認の費用を、今回の架空条件と同じ0で埋めないでください。
AIには、答えと計算の道筋を一緒に頼む
次の指示文に、上の条件を付けます。
以下は架空の備品比較です。Aだけ購入する案とBだけ購入する案を比べてください。各案について、1枚あたりの価格/必要袋数/買う枚数/支払う総額/余る枚数を、使った値と式付きで示してください。必要袋数は、必要枚数以上になる最小の整数とします。端数の袋は購入できません。単価の安い案と、必要枚数を満たす総額の安い案を分けてください。未確認情報や将来の使用予定を補わないでください。発注や購入はせず、比較の下書きだけを出してください。[ここに条件を入れる]
12枚必要なときの答え合わせ
単価はAが500÷10=50円、Bが330÷6=55円です。1枚あたりはAの方が安くなります。
一方、12枚をそろえるには、どちらも2袋必要です。
- A:10枚×2袋=20枚。500円×2袋=1,000円。余りは20−12=8枚。
- B:6枚×2袋=12枚。330円×2袋=660円。余りは0枚。
この条件で支払う総額が小さいのはBです。「Aは1枚50円だから、12枚なら600円」という答えは、袋を分けて買えない条件に合いません。
電卓などでも、枚数と金額をそれぞれ確かめてください。枚数の差と金額の差を、同じ列に混ぜないことも大切です。
必要数を変えて、結論が変わるか試す
次に、必要枚数だけを20枚へ変えます。ほかの条件はそのままです。
- A:2袋・20枚・1,000円・余り0枚。
- B:4袋・24枚・1,320円・余り4枚。
今度はAの方が総額も小さくなります。元の12枚の答えを覚えて、いつもBを選べるわけではありません。
AIへは「必要枚数だけ20枚に変更して再計算し、前回から変わった欄を示してください」と頼めます。袋数・枚数・総額・余りが、同じ必要数に基づいているかを人が照合します。
最初の試行は、架空の2案だけ
まず12枚と20枚の2回を試し、元の条件、AIの式、人が直した箇所、確認にかかった時間を残します。単価だけで決めた、1.2袋を買ったことにした、送料を勝手に足した、といった点があれば、該当する条件へ戻ります。
余ったカードが将来使えるか、保管できるか、実物が用途に合うかは、この計算だけでは分かりません。比較表を作れたことと、店として購入してよいことを分け、実際の購入は責任者が判断します。
参考にした公式資料
OpenAIの資料にある、条件を具体的に伝えて出力を見直す考え方と、重要情報を確かめる必要性を参照しました。商品・価格・数量・計算は独自の架空演習で、公式の購買手順や節約効果の検証結果ではありません。
https://help.openai.com/en/articles/10032626-prompt-engineering-best-practices-for-chatgpt
https://help.openai.com/en/articles/8313428-does-chatgpt-tell-the-truth
確認日:2026年10月30日。
