「言い方がきつい」と損をしないために。AIで“そのまま送れる文”を作る指示
仕事では、内容が正しくても伝え方ひとつで印象が変わります。急ぎの催促、修正依頼、断り、反対意見。短く済ませようとして言葉が足りなかったり、丁寧にしようとして要点がぼやけたりして、あとから「別の言い方にすればよかった」と思うことは少なくありません。
そんなときは、AIに“丁寧にして”とだけ頼むのではなく、相手・目的・守りたい条件を渡して、送信文として仕上げてもらうのが便利です。この記事では、伝え方で損をしやすい場面を例に、すぐ使える指示文を紹介します。
先に押さえたいこと:言い換えは「やわらかくする」だけではない
言い換えの目的は、相手を必要以上に持ち上げることではありません。依頼・期限・判断を曖昧にせず、受け手が次に何をすればよいか分かる文にすることです。
- 結論:何を依頼・確認・共有したいのか
- 背景:なぜ今その連絡が必要か
- 行動:相手にしてほしいことと期限
- 配慮:相手の事情を決めつけず、必要以上に謝らない
この4つをAIへの指示に含めると、ただ婉曲なだけの文ではなく、仕事で使いやすい文になりやすくなります。
最初に渡す「共通指示」
以下の内容を、職場のチャットまたはメールでそのまま送れる文章に言い換えてください。\n\n条件:\n・相手を責める表現や、感情を決めつける表現は使わない\n・結論と依頼内容が伝わるようにする\n・必要以上にへりくだらず、簡潔で丁寧な敬語にする\n・相手との関係性に合わせて、①同僚向け ②上司向け ③社外向け の3案を出す\n・各案は2〜4文程度にする\n・件名は不要。最後に「この文で伝わる要点」を1行で添える\n\n相手:\n連絡の目的:\n伝えたい事実:\n希望する対応・期限:\n元の文:最後の「元の文」には、整っていないメモのまま入れて大丈夫です。相手の個人情報、社外秘の数値や案件名は入力せず、置き換えた表現にしておくと安心です。
場面別:そのまま追加できる指示
1. 返事がなく、やんわり確認したいとき
次の内容を、催促に見えすぎない確認文にしてください。\n相手が未確認だった可能性を残しつつ、こちらの作業に必要な期限は明記してください。\n\n元の文:先週送った件、まだですか?今日中に返事ください。例:「先日お送りした件について、進捗をご確認いただけますでしょうか。こちらで次の作業を進めたいため、可能でしたら本日中にご返信をお願いいたします。」
2. 修正を依頼したいとき
次の修正依頼を、指摘だけで終わらず、修正箇所と期待する状態が分かる文にしてください。\n相手の能力や姿勢を評価する言葉は使わないでください。\n\n元の文:ここ、違っています。直してください。例:「該当箇所について、数値と記載内容に差異がありました。添付の内容をもとに、○○の表記へ修正をお願いできますでしょうか。」
3. 無理な依頼を断る・期限を調整したいとき
次の内容を、対応できない理由を長く説明しすぎず、代替案を添えた断りの文にしてください。\n\n元の文:今日中は無理です。手が回りません。例:「本日中の対応は、現在進行中の業務との兼ね合いで難しい状況です。○日までであれば対応可能ですが、いかがでしょうか。」
4. 反対意見を伝えたいとき
次の意見を、相手の案を否定する印象を避けながら、懸念点と代案が伝わる文にしてください。\n\n元の文:そのやり方はよくないと思います。例:「ご提案の進め方も一案だと思います。一方で、○○の点は確認が必要に感じました。まず△△の手順を挟む進め方はいかがでしょうか。」
精度を上げる3つの追記
- 媒体を書く:「Slackで送る」「メールで送る」など。長さや挨拶の有無が整いやすくなります。
- 関係性を書く:「同じチームの先輩」「初めて連絡する取引先」など。敬語の距離感を調整しやすくなります。
- 避けたい言葉を書く:「申し訳ありませんを使いすぎない」「急かす印象を避ける」など。自分の癖を先に指定できます。
送る前の最終チェック
- 相手にしてほしいことが1回で分かるか
- 期限・対象・次の行動が抜けていないか
- 事実と、自分の解釈が混ざっていないか
- 丁寧さのために、結論が後ろに追いやられていないか
- 相手の名前・社外秘情報などを、AIに入力していないか
AIの言い換えは、送信ボタンを押す前に一度立ち止まるための下書きとして使うと力を発揮します。自分の意図と事実関係を確認し、必要なら一言だけ自分らしい表現に直して送ってみてください。
