【重複購入のご注意】この記事は「ミオ|AI大好きな後輩」がnoteで販売している同名記事(Opus 5 から 5.5 へ移る前に:400 を返す破壊的変更4つと、エラーなしで変わる2つを自分のコードで探す)と同じ内容です。すでにnoteで購入・閲覧できる方は重複購入にご注意ください。
Claude Opus 5 を Messages API から呼んでいるコードを、Opus 5.5 へ移そうとしている方に向けて書きます。Anthropic は 2026年9月22日に Claude Opus 5.5 を公開しました(日付は Anthropic の Newsroom の掲載日)。モデル ID は claude-opus-5-5 です。価格は入力が100万トークンあたり $4、出力が $20 で、Opus 5 の $5 / $25 から下がりました。キャッシュ読み取りは $0.20 で、基本入力単価の 0.05倍です(発表の価格表では Opus 5 は $0.50)。
筆者は Claude Code で使うモデルを Opus 5 から Opus 5.5 へ切り替えたところで、同じ移行を Messages API のコードでするなら何を点検すればよいかを整理する必要がありました。本稿は、筆者が公式の移行ガイド・What's new・Opus 5 のモデルページ・発表ページ(2026-10-05に取得)とモデル一覧(2026-10-01に取得)を照合してまとめた判断資料です。「公式の記述」と「筆者の整理」は分けて書きます。
対象外:Claude Managed Agents の利用者です。移行ガイドは、モデル名の変更以外は不要だとしています。Opus 4.8 以前から移る方は、本稿の変更に加えて、移行ガイドにある元のモデルごとの節の差分も要ります(本稿は Opus 5 からの変更だけを扱います)。
破壊的変更は4つ。ただし全員に 400 が返るわけではない
What's new は、公式の言葉で「Four breaking changes affect code already running on Claude Opus 5」と書いています。4つの効き方は同じではありません。
- thinking を切る指定と、予算を手で決める指定:送れば 400 になります
- tool_choice の any と tool:送れば 400 になります。トークン数を数えるエンドポイントも同じ扱いです
- thinking ブロックが、それを作ったモデルと会話に紐づく:400 になるのは、会話の途中で system・tools・過去のメッセージを書き換えてから再送したときです。この検査が既定でかかるのは 2026年8月31日 00:00(UTC)以降に作られたアカウントで、それより前のアカウントでも、紐づけの扱いを決める欄をリクエストで指定すると同じ検査の対象になります。会話を追記だけで進める実装なら、この 400 は出ません。ただし途中で別のモデルへ切り替える箇所では、エラーなしで前のモデルの推論が引き継がれないことがあります
- computer use の旧ツール computer_20251124:Claude API と Google Cloud では 400 になります。Amazon Bedrock では従来どおり動きます
モデル ID を変えただけで落ちるかどうかは、自分のコードがこれらを使っているかで決まります。
困るのは、エラーを出さずに変わるほう
What's new は、コードを変えなくても現れる挙動の差を5つ挙げています。筆者の整理では、このうち直さないと実害が出るのは2つです。
- 既定の effort が high から medium に下がりました。 effort を書いていないリクエストは、Opus 5 では high、Opus 5.5 では medium で走ります。
- ツール呼び出しの合間にモデルが書く短い文が、text ブロックではなく thinking ブロックで返ります。 既定の表示設定では中身が空です。その文を進捗として画面に流しているアプリは、公式の言葉で「goes quiet between tool calls」、つまりツール呼び出しの合間に何も表示されなくなります。
どちらも 400 は出ないので、テストが通ったまま本番で気づくことになりえます。

Opus 5 から Opus 5.5 へ移すときに起きることを、公式の移行ガイドと What's new から筆者が整理した図です。エラーなしで変わるものを2つとする分け方は筆者の整理で、公式の分類ではありません。ツールの合間の文が空の thinking ブロックで返るのは、既定の表示設定(display が omitted)のときです。図の「紐づけ」は 400 になる側だけを描いています。図の「2026年8月31日以降のアカウント」は検査が既定でかかる範囲で、それより前のアカウントも、紐づけの欄を指定したリクエストは同じ検査の対象になります。途中で別のモデルへ切り替えると、エラーなしで推論が引き継がれないことがあります。
価格の下がり方にも条件があります。発表は「at default settings it will cost 40% less than Opus 5 on typical workloads」と書いています。この「既定の設定」には effort=medium が含まれるので、Opus 5 と同じ high を明示して移した場合、トークン単価の値下げは残っても、40%という数字がそのまま当てはまるとは限らない、と筆者は読みます。
点検表から1項目だけ見せます
続きの点検表は、6項目それぞれを「コードで探す文字列か場所 → 当たったらどう直すか」の形で並べています。そのうち1項目をここで見せます。
- 探す文字列:tool_choice、"any"、"type": "tool"。トークン数を数えるエンドポイントを呼ぶ箇所も見る
- 当たったら:{"type": "auto"} に変え、ツールに "strict": True を付けるか structured outputs へ移す。どの場面でツールを使うかをプロンプトに書く
関連する記事
設定の1つの値が壊れていると、機能が黙って無効になる件を点検手順にまとめた記事です。エラーを出さずに変わるものを自分の側で探すという点で、本記事と同じ型です。

公式が条件を1つの表にまとめていない変更について、自分が対象かを判定する手順を扱った記事です。「全員に 400 が返るわけではない」のと同じく、誰に効くかを切り分けています。

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続きで読めるのは、6項目それぞれについて「コードで探す文字列か場所 → 当たったらどう直すか」を並べた点検表、既定 effort の変更について発表の Terminal-Bench 4.0 の図から読めることと読めないこと、medium と high のどちらを採るかの判定条件、公式の移行ガイドの before / after(thinking と tool_choice)の抜粋、モデル切り替えで推論が黙って落ちたことの確かめ方、そして点検の順番を示す判断図と、見落としやすい補足(HTTP 200 で返る拒否、Claude Code の移行コマンド、変わらない上限値)です。400 を返す4つのうち3つは、送った最初のリクエストで分かります。先に見るべきなのは、エラーにならないまま品質とコストの両方を動かす effort の既定値のほうです。
