【論文】学校じゃ教えてくれない 「恋愛ゲーム」のルールブック

【論文】学校じゃ教えてくれない 「恋愛ゲーム」のルールブック

Murasaki @論文解説お兄さん

Murasaki @論文解説お兄さん

恋愛とは、人間の営みの中でも最も普遍的で、そして最も多くの人が頭を悩ませるテーマである。誰もが一度は好きな人に振り向いてほしい、関係を深めたい、と思ったことがあるだろう。だが実際には、思い通りに進まないことが多い。

「どう声をかけるべきか」「どのように距離を縮めるべきか」「いつデートに誘えばいいのか」──こうした問いは多くの人が抱えるものだ。だが、正解を知る者は少ない。なぜなら、恋愛にはスポーツやボードゲームのように分かりやすい「ルールブック」が存在しないからである。

そのため、人は試行錯誤を繰り返し、ときには失敗を経験しながら学んでいくしかなかった。しかし、近年の心理学や社会学の研究、進化生物学・進化心理学の視点などを取り入れることで、「恋愛には確かにルールがある」という事実が見えてきた。

本記事では、恋愛を「ゲーム」として捉え、その基本ルールを科学的に解説していく。信頼できる論文や統計データをふんだんに使用し、単なるお気持ち表明ではなく「客観的に再現性の認められている内容」に絞って解説していこうと思う。

ルールを知らずに挑むことは、サッカーで手を使うのと同じである。反則を犯し、試合に敗れるのは当然の結果だ。だがルールを理解すれば、勝率は確実に上がる。恋愛においても同様であり、誰もがより良い結末を迎えることができるのだ。

恋愛は「ゲーム」である

まず強調しておきたいのは、恋愛を「ゲーム」と呼ぶことが決して軽視ではないという点だ。むしろゲームという枠組みは、複雑に見える人間関係を理解するための有効な比喩である。

ゲームには必ず「ルール」があり、そのルールの上でプレイヤーは戦略を立てる。勝敗を分けるのは運ではなく、ルールを理解し、いかに有利に立ち回れるかである。恋愛も同じで、ルールを知らなければ誤った方向に努力をしてしまい、結果が伴わない。

んなわけねーだろ。

例えば、多くの男性は「とにかく好意を示し続ければ相手は振り向いてくれる」と考えがちだが、それはルールに即していないため失敗する可能性が高い。女性もまた「理想条件を満たす相手でなければ交際する価値がない」と減点法で相手を選びがちだが、これもまたバッドエンドに繋がりやすい。

だからこそ、恋愛を攻略するためには「ルールを知る」ことが不可欠なのである。

更に状況を悪くしているのは、このルール(お作法と言い換えてもいいだろう)を大人は誰も教えてくれないと言うことだ。非モテを拗らせておかしくなってしまった人を何人も知っているが、そんな彼ら彼女らを正しい知識を与えただけで救えたと考えると なんとも不幸な話だ。

非モテを拗らせて、路上でヘイトスピーチを垂れ流す敗北者たち

ここから先、この記事を読み進めると「恋愛のルールの複雑怪奇さ」を誰もが目の当たりにするだろう。

それだけ、恋愛ゲームのルールは複雑なのだ。普通のスポーツ(サッカーやバスケ)とは明らかに違うルール体系を持っていることに気づくだろう。

これだけ複雑な事象を自分一人の力で解き明かすのは困難だ。だからこそ、知識を十分に持つ人間からさっさと教えて貰えば良いのである。

恋愛ゲームの基本ルール

1. 交際前は女性優位、交際後は男性優位

恋愛の序盤、すなわちアプローチ段階では女性が圧倒的に優位である。男性が「声をかける」「誘う」立場である一方、女性は「選ぶ」立場にあるからだ。

実際研究レベルでも「男性はモテと外見に顕著な関係があったが、女性にはなかった」と言うことがわかっていたり

https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/14792779543000002?

性行為を行うパートナーの獲得においても「男性は外見が重要だが女性はブスでもOK」という結果だった。

Murasaki

なんとなく察していたが、研究レベルで実証されているとは驚きだ。

このように「女性はパートナー獲得や性行為を含む、あらゆる点で行為的に解釈される」ことを、心理学の世界では「女性は素晴らしい効果(Women are Wonderful Effect)」と呼ばれ、れっきとした研究対象なのである。

更に、女性は認知が歪んでいることも男性を不利にしているかもしれない。

実際、マッチングアプリOkCupidが行った調査では「男性は女性の外見レベルを正確に判定するが、女性は『男性の8割が平均以下の外見レベル』と判断する」ことを発見した。

ピンクのグラフに注目。ピークが平均点(5点)より大きく左側に偏っていることがわかる。

女性の認知が歪んでしまっている理由については、ここでは詳細を省こうと思う。

しかしながら、事実は事実として「女性は男性の外見をめちゃくちゃシビアに観察している」ことは間違いない。

これらの事実は、進化心理学的にも説明できる。人類の歴史において、女性は妊娠・出産という大きなリスクを抱える立場であり、交際相手を厳しく選別する必要があった。そのため「選択権は女性にある」という構造が強く根付いている。

以上から、交際前は女性が圧倒的に有利であることに疑いはないだろう。

Murasaki

進化心理学は「モテ」の基本原理を集約した、人類の集合知だ。この辺りの知識はぜひ頭に叩き込んでおきたいな。

しかし、交際が成立した後は状況が変わる。女性が選択を終えた時点で、関係の主導権はむしろ男性側に移行しやすい。経済力や行動力を持つ男性は、関係性を維持するかどうかを決める影響力を持つようになるのである。

これまで紹介してきた研究は交際前の男女にフォーカスを当てたものだった。それが、交際後のカップルを対象にしたら、結末が変わるのである。

実際、リクルートブライダル総合研究所が公表した調査結果では「男女で交際しているパートナーを持つと回答した割合が大きく乖離している」

同じ20代の男女を見ると、恋人のいる割合に顕著な乖離がある。

これが意味しているのは、男性は交際していないと思っているが女性は交際していると思っている歪な関係が成立しているカップル(?)は少なくないと言うことだ。

これは一部のモテるアルファ男性が、富を独占してしまっている補完的な証拠だ。

また、男性にとって交際するとは「セックスのサブスクリプションに加入した」という意味合いも強い。一方で、結婚まで行くと妻子を養う覚悟と責任が問われるのだ。

一方女性には出産という明確なタイムリミットが存在し、一度交際した相手と真剣に関係を構築できるのかは極めてシビアな問題だ。ダラダラと5年以上交際し、29歳になってから捨てられる… なんて起こったら最悪だ。

このようにして、交際の前後で男女のパワーバランスに大きな差が生じていることを頭に叩き込んでおいてもらいたい。

2. 男女で異なる加点・減点方式

前の節では、ゲームの段階によってどちらが有利か/不利かがハッキリと分かれていることを述べた。次は、男性が評価する女性のポイント / 女性が評価する男性のポイント について紹介しよう。

客観的な研究では、恋愛の評価基準も男女で大きく異なることが知られている。それを端的に表したのが「モテる性格はどんなものか?」を調べた研究だ。

男性は女性の優しさや献身的意欲を魅力と結びつける一方、女性は男性のこれらの態度について評価しないことが判明した。

https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0146167214543879

世の中には「優しい男性が好き♡」「私に性欲を向けてこない男性がメロい」のようなクソ情報が溢れている。

しかし、実際は男性と女性の加点要素 / 減点要素はそれぞれ異なっているので、個別に学習し理解することが大切なのだ。

「じゃあ、どうすれば気になるxxxちゃんに気に入って貰えるんだ?」という質問は以下の記事に解説を丸投げするとして、ここで改めて問い直したいのは これだけ複雑なルールを独力で発見することが本当にできるのか?という問いだ。

ここまでの流れを整理しよう。恋愛ゲームは

  • 前半女性有利 / 後半男性有利
  • 男性女性 それぞれで加点要素 / 減点要素が異なる

と解説した。

立場やフェーズによって有利不利 / 加点減点が異なる… これはまさしく「人狼ゲームのような複雑怪奇性」だ。これを個人の経験ベースで発見するのは、めちゃくちゃ難しいだろう。

役職やゲームのフェーズによって躍動的に状況が変化する人狼ゲーム。恋愛はまさしく「人狼ゲーム」並みの複雑怪奇性を有したゲームなのだ。

この事実に気付かぬまま、インターネットに転がっているクソ情報を引き当ててしまうと、貴重な20代 30代を非モテで浪費したまま生殖失敗してしまうケースも普通に起こりうる。

だからこそ、見るべきは客観的な事実に裏付けされた学術論文なのだ。

旦那の「男らしさ」に股を濡らしたはずの女が、まさかの男児に説教する狂気の本。世の中の恋愛テクやら男女論が如何に事実に則さないのかを端的に表した好例だ。

3. 男女で異なるクリア条件

最後にクリア条件も見ておこう。すでに紹介したように、恋愛ゲームは「人狼ゲーム」のような複雑怪奇性が存在するが、これはクリア条件にも現れてくる。

結論から述べると男性は「交際成立」した時点で本来はゴールだ。

男性にとって生殖活動とは、10分で完了する類のものである。よって、交際が完了し 性行為をしたら女性とは本来おさらばなのだ。

実際、我々が狩猟採取民族をやっていた時代では、性行為は複数の男性と行い 誰の子供なのかわからない状態で出産するのが当たり前だった。

これは、男性のペニスの形状にもしっかりと痕跡が残されている。「ホモサピエンスの男性器は、他の霊長類と異なり キノコ型をしており、女性器内部にある他のオスの精液を掻き出すのに適している」ことがわかっている。

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1090513803000163

誰の子供かわからない… が、同じコミュニティ内に父親がいることはほぼ確かなので、コミュニティ全体で子供を育てるのがサピエンスの本来の姿なのである。

一方女性にとって交際開始はゴールではなく、むしろスタートである。女性は「その後の関係が幸福で持続的であるか」を重視する。

女性は子供が生まれたら、育てる必要がある。そして、確実に言えるのは「父親が誰なのかは定かではないものの、自分の子供であることは間違いない」という点だ。

女性は母親になったら、子供の世話も長くしていかねばならないのである。

この認識の違いは、多くの男女関係のすれ違いを生む。男性は「付き合えたのだから成功だ」と思い込む一方、女性は「交際後の態度が誠実でなければ失敗だ」と感じるのである。

バッドエンドの典型例

これまで、恋愛ゲームのルール3箇条を説いてきた。

  1. 前半女性有利 / 後半男性有利
  2. 男性女性で 加点 / 減点がそれぞれ異なる
  3. クリア条件も男女で異なる

これらを踏まえた上で、気になる異性にアプローチする戦略を考えるべきだ。

最後におまけであるが、恋愛ゲームにおける失敗、すなわち絶対に避けなければならない「バッドエンド」についても紹介しよう。バッドエンドの中でも特に復活不可能な状態になってしまうものを紹介する。

  • 男性側の失敗例男性の場合はなんといっても「1」すら積み上げられずに終わってしまうことは最悪のバッドエンドだ。
  • すでに述べたように、恋愛ゲームの前半は圧倒的に女性優位である。換言すれば、このフェーズを乗り切ることができず経験を詰むことができなかったら一生中学生レベルの経験値のまま短い生涯を終えることになる。

↑これになったら、男性としてもう終わりだ。

Murasaki

淘汰されゆく哀しい遺伝子を目の当たりにするのは、なかなかにキツいものがある。

  • 女性側の失敗例女性の場合は、恋愛ゲーム前半で優位であることによって勘違いしてしまうことが、バッドエンドへの道だ。イケメンに食い物にされ、肉オナホとしては有用だが 真剣に関係を築くほどではない… と思われたら終了だ。
  • 本人はイケメンと性行為できたので、自分の価値を誤認してしまうのもっ問題だ。そもままズルズルと年齢だけ重ねると、やがて「女性器にすら価値のない、閉経したおばさん」になって終了だ。

いずれも「ルールを誤解した行動」である。ルールを理解していれば回避できる失敗だ。

科学的に見た恋愛の本質

恋愛は単なる感情のやり取りではなく、進化心理学・社会学・神経科学の要素が複雑に絡み合った現象である。例えば、ドーパミンやオキシトシンといった脳内物質が「ときめき」や「安心感」を生み出し、恋愛行動を強化する。

また社会的には「結婚市場」という構造が存在し、人はその市場の中で相対的に評価される。恋愛は個人の問題であると同時に、社会的な現象でもある。その一方で、進化心理学に立脚した「本能」としての恋愛の形が存在することも述べてきた。

こうした科学的理解を取り入れることで、恋愛の成否を「運」や「タイミング」のせいにせず、改善可能な要素を把握できる。

結論

恋愛は偶然に左右されるだけのものではない。確かに感情やタイミングも重要であるが、根底には「ルール」が存在する。そのルールを理解し、戦略を持って行動すれば、成功率は格段に高まる。

恋愛をゲームに例えるのは冷たいように思えるかもしれない。だが、ルールを無視して無謀に挑むことこそが、最も冷酷な失敗を招くのである。むしろルールを理解することこそが、互いにとって幸せな結末を迎えるための最短ルートだ。


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この記事のライター

Murasaki @論文解説お兄さん

某大学理系卒 → 論文を漁る謎習慣が生まれる → 「これ、極めたら人生変わるよね🤔」 → ブログで論文解説 / これまで読んだ論文5,000件越え📑 ブログで解説した論文300件越え / 論文で知識が増える🎓 → 知識が集まって行動変わる💨 → 人生が激変する🤩 そんな「科学の魔法」を発信します!!

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