稲荷カイシン_ネット（ネットビジネス）副業ストーリー

【はじめに】

こんにちは、稲荷カイシンと申します。

この文章を開いてくれたあなたに、まずは感謝の気持ちを伝えたいです。

僕は現在46歳。

ネットを使って“ひとりで食っていく”という道を10年以上歩み続けてきました。

ですが、ここまでの道のりは決してスマートではありませんでした。

失敗、挫折、そして孤独。

むしろ“うまくいかない連続”の中で、僕は学んできました。

だからこそ、もし今あなたが──

「もう若くないし…」

「今さら何かを始めるのは怖い…」

そんな風に感じているなら、これは“あなたのため”に書いた物語です。

ここに綴ったのは、僕のリアルな体験と、それでも前に進もうとした記録。

あなたの背中を少しでも押せたら嬉しいです。

【第1章】すべては、マイナス30万円から始まった

2006年の春。

ネット副業という言葉に夢を見て、僕は株のデイトレードに手を出した。

今思えば無謀だった。

知識も経験もなく、感覚と勢いだけでエントリーと決済を繰り返し、わずか3ヶ月で30万円を失った。

チャートを見つめていたはずの画面は、ある日、真っ赤に染まった。

手のひらから現金が抜けていくような、ゾッとする感覚。

「終わった」と思った。

だけど、そこで終わらせたくはなかった。

悔しさと情けなさのなかで、僕は何か手を動かそうと必死だった。

部屋を見渡し、ホコリをかぶったCDやゲームソフトを手に取り、オークションに出品した。

驚いたことに、それが次々と落札されていった。

合計で5000円の利益。たったそれだけ。

でも、僕にとっては救いだった。

お金そのものより、「自分の手で稼げた」という感覚がうれしかった。

あの日の5000円が、僕のすべての始まりだった。

【第2章】バイトと副業、そして生活の狭間で

CDが売れても、もちろん生活は変わらない。

でも僕は、「この道を信じてみよう」と思った。

バイトを辞めて、本格的に不要品販売を始めた。

しかし、すぐに現実が襲ってきた。

売上は不安定で、仕入れに使ったお金も戻ってこないことが多かった。

気づけば生活費が尽き、コンビニで昼ご飯を買うのも躊躇するようになった。

再びバイト生活へ。

昼間は飲食店で汗を流し、帰宅後はすぐにPCを立ち上げて作業を始める。

眠気と闘いながら、深夜2時まで作業して、翌朝8時に出勤。

そんな生活を何年も繰り返した。

それでも、ネット副業への情熱だけは消えなかった。

誰に評価されなくてもいい、自分で自分の人生をつかむという意志だけが僕を支えていた。

【第3章】やれることは全部やった2010年

2010年になると、「一つに絞ってもうまくいかないなら、全部やってみよう」と開き直った。

アフィリエイト、ヤフオク、Amazon、eBay、モバオク、古着転売。

書籍で紹介されているノウハウや、無料ブログで語られている副業術を片っ端から実践した。

朝は仕入れに出かけ、昼は商品の写真を撮影し、夜は商品ページを作成して出品。

深夜はブログを書き、翌朝にはアクセス解析をチェック。

生活はハードだったけど、心は躍っていた。

うまくいったものもあれば、まったく稼げなかったものもある。

でも、失敗するたびに新しい気づきがあり、行動が“学び”に変わっていった。

この年の経験が、僕の副業人生の“土台”になったのは間違いない。

【第4章】週6のバイトと副業の両立

副業だけでは生活できず、週6で飲食バイトに戻った。

キッチンの中は蒸し暑く、油で滑った床で何度も転びそうになった。

それでも仕事が終わると、すぐに家に帰ってパソコンを立ち上げる。

作業着のまま椅子に座り、仕入れた古着をアイロンがけ。

照明をセットして写真を撮り、出品ページを書き上げる。

夜中の1時を過ぎても、終わらない作業。

けれど、不思議と嫌ではなかった。

たった1着のシャツが売れるだけで、すべてが報われた気がした。

「この1着が、明日の自分を少し変えてくれるかもしれない」

そんな気持ちで、毎晩キーボードを叩いていた。

今思えば、この時期が一番“必死”だったかもしれない。

そして、何より“夢中”でもあった。

【第5章】メルマガから始まった“伝える力”

2013年。アフィリエイトの流れで、僕はメルマガを始めることにした。

読者はゼロ、反応もゼロ。

誰も読んでくれない日々が続いた。

それでも不思議とやめようとは思わなかった。

「自分の言葉で誰かの心を動かしたい」

その気持ちだけが、僕の手を動かしていた。

朝方、目をこすりながら配信ボタンを押す。

“どうせ今日も読まれないだろうな”とため息をついた日も、数えきれない。

でも、半年後。ある1通の返信が届いた。

「勇気をもらえました。読んでよかったです。」

その言葉を読んだ瞬間、胸が熱くなって、涙が出た。

この感動が、僕を“発信者”として生きていく覚悟へと導いた。

【第6章】自分のスキルが一本の線になった

2014年、ある教材との出会いが、僕の人生を一変させた。

それまで点だった知識が、線として繋がった感覚。

仕入れ、販売、コピーライティング、顧客対応──

すべてが“戦略”になっていた。

あのとき感じたのは、「やっと戦えるフィールドに立てた」という安心感だった。

スキルは積み重ねれば必ず武器になる。

そう実感できたのが、この年だった。

【第7章】2015年、完全独立

長年の試行錯誤の末、僕は2015年4月、完全に独立した。

もう会社にも、バイトにも行かなくていい。

朝、目覚ましをかけずに起きて、好きな仕事をして、お金を稼ぐ。

その自由は、怖さと隣り合わせだったが、代えがたい幸福だった。

初めて自分で確定申告をしたとき、

「僕は個人事業主なんだ」と実感した。

その瞬間、誇らしくて、少しだけ泣いた。

【第8章】自由と孤独のリアル

誰にも指示されない自由は、同時に“全責任を負う孤独”でもあった。

売上が立たない日は、自分を責めた。

成果が出た日も、誰とも喜びを分かち合えなかった。

だけどその孤独こそ、自分が本気で生きている証だった。

自分の人生のすべてを自分で引き受ける。

その覚悟が、僕を成長させてくれた。

【第9章】「稼ぐ」だけでは満たされない心

売上は伸びた。月30万、50万──

でも、心は空虚だった。

“自分は何のためにこれをやっているのか？”

そう自問するようになった。

その答えは、「誰かの人生を変えるような発信がしたい」という願いだった。

収益よりも、誰かの人生に届くこと。

そこに“意味”があると、ようやく気づいた。

【第10章】詐欺と失敗から学んだこと

過去に、僕は50万円もする情報商材に騙された。

嘘のノウハウ、曖昧な指導、運営元への連絡も取れない──

そんな経験を何度もした。

「また騙された」

そんな思いが重なるたびに、自信を失っていった。

でも、そこで学んだのは“人を裏切らない”ことの大切さだった。

だから今、僕は「本物しか届けない」と誓っている。

【第11章】AIとNFTの時代に進化する

2023年。僕はChatGPTに出会い、副業の世界が大きく変わった。

ライティングの下書き、構成の提案、商品説明の作成まで、AIが支えてくれる。

これまで何時間もかけていた作業が、驚くほど短時間で完了するようになった。

そしてNFT。

日本の“和”と“パンク”を融合したアート作品を世界へ発信し始めた。

「一人でここまでできるんだ」

そう感じたとき、未来へのワクワクが止まらなかった。

【第12章】副業初心者に伝えたいこと

最初の収益が1円でも、それは“奇跡”に近いものだと僕は思う。

自分の頭で考え、手を動かして得たお金。

それが、人生の歯車を動かす。

「何から始めればいいかわからない」

──そんな人にこそ、声を大にして言いたい。

「まずは、やってみてください」

失敗しても、きっと何かが変わるから。

【第13章】才能じゃない。やめなかっただけ

僕は決して、特別な才能があったわけじゃない。

強い意志も、抜群の頭脳もない。

でも、やめなかった。それだけだ。

何度も失敗して、何度も諦めかけたけれど、続けた。

だから今がある。

この世界で生き残るのは、才能のある人じゃない。

しぶとく、泥臭く、やり続ける人だと僕は思う。

【第14章】X、Tips、ココナラでの挑戦

いま僕は、X（旧Twitter）で毎日発信をしている。

Tipsやココナラでは、過去の体験やノウハウをコンテンツとして販売している。

「読んで元気が出た」

「行動するきっかけになった」

そんな感想が届くたびに、

「やってきてよかった」と心から思える。

発信には、人を救う力がある。

僕はこれからも、その力を信じて届け続けたい。

【第15章】5000円がくれた人生の転機

初めてネットで稼いだ5000円──

それは、たったワンコインだけど、僕にとっては宝物だった。

「自分の力で稼げるんだ」

この感覚が、自信になり、人生を変える原動力になった。

だからこそ、僕は誰かにその5000円を届けたいと思っている。

あなたにも、必ずその瞬間が訪れる。

【第16章】信頼こそが最大の資産

長年ネットの世界に生きてきて、心から思う。

最も価値のある資産は、“信頼”だ。

派手な言葉や実績より、

「この人の言葉は本当だ」と思ってもらえること。

その積み重ねが、僕を支えてきた。

だからこれからも、正直に、誠実に、リアルに発信していく。

信頼は、一朝一夕では築けない。

だからこそ、何よりも大切にしたい。

【おわりに】

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。

いま何かに挑戦しようとしているあなた。

その一歩を踏み出そうとするだけで、もう“半分は進んでいる”と僕は思います。

僕は、才能があったわけでも、特別なスキルを持っていたわけでもありません。

ただ、やめなかった。それだけです。

だから、あなたにもきっとできます。

誰かの成功体験じゃなく、

等身大の“リアルな試行錯誤”の物語が

一歩を踏み出すあなたの力になれたなら、これ以上の幸せはありません。

一緒に、“自分で人生を選べる力”を育てていきましょう。