【プロローグ:サバサバ系美魔女の隙と、境界線を越えたFacebook】
今から12年前。私がまだ29歳で、数字に追われるゴリゴリの営業マンとして働いていた頃の話です。
当時、私の部署で営業事務のパートを募集することになり、面接官だった私が採用を決めたのがMさんでした。 当時33歳。3人の子供を育てるお母さんです。
ただ、彼女は世間一般の「生活感のある地味なパート主婦」とは少し違っていました。 目がぱっちりとしたハーフのような華やかな顔立ち。そして、硬いリクルートスーツの上からでも隠しきれない、暴力的なほどの胸のふくらみ(推定Fカップ)。
にもかかわらず、性格は男勝りでめちゃくちゃサバサバしていました。 「子供3人もいると、毎日が戦争ですよ!笑」 面接の時からあっけらかんと笑う彼女。その「女を武器にしていないフランクさ」が、逆に私の警戒心を解いてくれました。職場の華になりつつも、ドロドロの男女関係には絶対にならない「気のいい年上のお姉さん」枠。それが私が彼女を採用した理由でした。
入社後も、彼女は持ち前のサバサバした性格で部署に馴染みました。男ばかりの営業部で、彼女の明るさと、時折デスクで屈んだ時にシャツがパツンと張るあの圧倒的な質量に、密かに癒やされていた同僚は多かったはずです。
【「先輩ママ」としての優しさと、近づきすぎた物理的距離】
ちょうどその頃、私には初めての子供(長男)が誕生しました。 初めての育児に右往左往していた私にとって、3人の子を育てるMさんは、まさに「頼れる先輩ママさん」でした。
「〇〇さん、初めての育児は大変でしょ? これ、うちの子が使ってたやつだけど、良かったら使ってください!」
そう言って、彼女はベビー服、数々のおもちゃを惜しげもなく譲ってくれました。 譲り受けた服のお礼にちょっとしたお菓子を渡したりしました。 荷物を受け取る時に触れ合う指の熱、一瞬だけ近づく距離。 「パパ、頑張ってるんですね笑」 彼女は常に、敬語を交えながらも、慈しみのある「先輩ママ」として接してくれていました。
そんな、良い意味で「壁のない」彼女との距離が、決定的にバグり始めたキッカケ。それは、当時全盛期だった「Facebook」でした。
入社から半年ほど経ったある夜。私のスマホに一件の友達リクエストが届きました。 『お疲れ様です、Mです!おすすめに出てきたんで、思わずポチッとしちゃいました!笑』
送られてきたメッセンジャー。いかにも彼女らしい、軽いノリの申請です。 Facebookで繋がってから、彼女の日常が私のタイムラインに流れてくるようになりました。子供の行事、週末の料理。時折アップされる、ママ友との飲み会で少し酔って頬を赤らめている無防備な写真。職場の「サバサバしたMさん」とは違う、「他人の家庭の匂い」と「一人の女性としての隙」が、少しずつ私の中に蓄積されていったのです。
■ 第一段階:夜の送別会(見え隠れする「同僚」以外の顔)
そして数年後。私が転職を決意し、奇しくも彼女も家庭の事情で同時期に退職することになった時のこと。 お互いの門出を祝おうと、もう一人退職するバイトの女性を含めた3人で「お疲れ様会」を計画しました。
しかし、当日になってバイトの女性が急用でキャンセルになってしまったのです。 「Mさん、一人来られなくなっちゃいましたね。……二人だけですが、今日は辞めときますか?」 私はそう尋ねました。正直、既婚者同士のサシ飲みになるなら、彼女が断るだろうと思っていたのです。
ところが、彼女の答えは意外なものでした。 「えー、残念!でもせっかくだし、二人だけでもやりましょうよ。私、楽しみにしてたんだから笑」
指定したのは、職場から少し離れた駅裏にある、照明が暗めの居酒屋でした。 カウンターで横並びに座ると、彼女の服装は職場のパンツスーツとは違い、体のラインがはっきり分かるタイトなニットでした。ハーフのような顔立ちが、薄暗い照明の中で普段とは違う艶っぽさを放っています。
「〇〇さん、お疲れ様!やっと解放されますね!」 最初の一杯を飲み干した瞬間、彼女はいつものサバサバした笑顔で笑いました。
