【圧倒的タスク量に潰され、休職した経験から生まれた】定時で成果を出す働き方

【圧倒的タスク量に潰され、休職した経験から生まれた】定時で成果を出す働き方

のびパパ@元大手ビジネスマン。スローライフに挑戦する3児パパ

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第1章:頑張れない自分への罪悪感

「まだ仕事が残っているのに、定時で帰るのは気まずい」「自分だけ先に帰るなんて、みんなに悪い気がする」。そう感じてしまうこと、僕もめちゃくちゃ分かります。周りはまだ頑張っているのに、自分だけ手を止めていいのだろうか。そんなふうに、いつも心のどこかで気にしてしまいますよね。

正直に言うと、僕自身、前職で一度、心が折れて休職したことがあります。休職している間、当時の上司のさらに上の上司から呼び出され、面談をした際に「頑張っていることは知っている」と言われ、別のチームでもう一度挑戦しないかと誘われたんです。ありがたい話のはずなのに、正直かなり気が引けました。どんな顔をして会社に戻ればいいのか、分からなかったんです。

それでも、「自分は本当にここまでの人間なのか」と感じ、もう一度挑戦することを決めました。休職したことが、チームへの裏切りのように感じていたので、復職を周りに認めさせるには、組織に成果でお返しするしかないと考え、成果に本気で向き合おうと覚悟を決めました。それでダメなら、辞めるつもりでした。

第2章:なぜ「もっと頑張る」では解決しなかったのか

ただ、この「覚悟」だけで乗り切ろうとする考え方には、実は落とし穴がありました。

「気持ちを入れ替えて、今度こそ頑張ろう」という考えもすごく分かります。だけど僕は、この覚悟の持ち方自体が、また同じ場所に戻ってしまう入口になりかねないと思っています。

うつ病で休職した人のうち、47.1%が5年以内に再発・再休職しているというデータがあります(人事系メディア「jinjibu」掲載記事より、厚労省研究班調査の引用:https://jinjibu.jp/spcl/SP0009520/cl/detl/4605/)。これは、多くの人が復職のときに、僕と同じように「気持ちを入れ替えて頑張ろう」と考えてしまうからなんじゃないかと思っています。頑張り方そのものを変えないまま、同じ場所に戻ってしまうんです。

僕自身、実際に変えたのは、覚悟の中身ではなく、働き方の仕組みそのものでした。時間の区切り方、タスクの選び方、そして手放したものとの向き合い方。それを積み重ねていった結果、キャパが劇的に広がっていきました。

読み終える頃には、圧倒的タスク量に対してどうやって成果を出せば良いのか、具体的な手がかりが持てるはずです。

その具体的なやり方を、ここから解説していきます。

第3章:労働時間を先に決める

結論から言うと、体調を崩した経験があるなら、まず時間に"枠"を決めることから始めたほうがいいです。

僕は元々、朝9時から夜19時までしか働かない、と自分に強制的にルールを課しました。理由は単純で、それ以外の働き方をすると、また同じところに戻ってしまうと分かっていたからです。

僕自身、休職する前は睡眠時間が平均2時間前後の生活を半年近く続けていました。寝ている時間以外はずっと仕事、という状態です。それでもなんとか成果は出せていたんですが、ある日ふと、何のためにこんな生活をしているんだろうと心の底から思ってしまって、そこから一気に踏ん張りがきかなくなりました。

「頑張れば頑張るほど良くなるはず」という考えもすごく分かります。だけど僕は、頑張り方そのものを変えないと、同じ場所に戻ってしまうんじゃないかと思っています。

実際、精神科医の松本卓也さんは、うつで休んでいた人に時短勤務や残業禁止を指示することについて、単なる体調配慮ではなく、「仕事のケリを自分でつけずに帰る」ことで、自分を追い込み続けるループから抜け出させる意味があると指摘しています(note「KOKKO」掲載記事より:https://note.com/mag_kokko/n/ne4c6830a715e)。僕がやったこともまさにこれで、9時から19時という枠は、体力を温存するためというより、"それ以上やらない自分を許す"ための境界線でした。

参議院の調査でも、労働時間が短い都道府県ほど労働生産性が高いという関係が確認されています(参議院・調査情報担当室資料より:https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/keizai_prism/backnumber/r02pdf/202018403.pdf)。長く働くことと、成果を出すことは、実はそんなに強くつながっていないのかもしれません。

だからこそ、最初にやることは「何を頑張るか」ではなく、「何時までしか頑張らないか」を先に決めることだと僕は思っています。

第4章:500のタスクから守るべき100を選ぶ基準

時間の枠を決めると、次に必ずぶつかる壁があります。それは、決めた時間の中に、仕事が収まらないという現実です。

僕の場合、9時から19時までの中でこなせる量はだいたい100くらいでした。でも、実際に降ってくるタスクは500近くありました。最初のうちは、その500を全部やろうとしていました。優先順位をつけているつもりで、実は何一つ捨てていなかったんです。

「全部大事に見えて、何を諦めればいいか分からない」という気持ち、僕もめちゃくちゃ分かります。全部やろうとして、結局どれも中途半端になってしまうんですよね。

僕が変えたのは、「どの100ならやり切れるか」を先に決めて、残りの400ははっきり捨てる、という順番でした。逆算です。500を頑張って減らすのではなく、100を選んでから、それ以外は最初から視界に入れない。この違いは大きかったです。

選ぶときに意識していたのは、「これをやり切れば、組織として一番成果につながるものは何か」でした。自分がやりたいかどうかではなく、何をやり切れば結果として評価されるか、という軸だけで見るようにしていました。好きな仕事を選ぶわけでも、頼まれた順にやるわけでもありません。成果に直結するものだけを、100の枠にはめ込んでいくイメージです。

最初は、この選び方の精度がとても低かったです。選んだつもりの100の中に、実はそんなに重要じゃないものが混ざっていました。でも、これを繰り返していくうちに、だんだん「これは残す」「これは捨てる」の判断が速く、正確になっていきました。

「そんなにきっぱり捨てられない」という考えもすごく分かります。だけど僕は、全部を薄く頑張るより、選んだ100に全部の力を注いだほうが、結果的に評価も上がると思っています。実際、僕はこのやり方に変えてから、選んだ100で圧倒的な成果を出せるようになり、そこから役職も給料も上がっていきました。

何を残すかを決める前に、まず何を捨てるかを決める。順番を変えるだけで、見える景色が変わります。

第5章:捨てた400とどう向き合うか

100を選んで、残り400を捨てる。言葉にするのは簡単ですが、実際にやってみると、思っていた以上にしんどい瞬間がありました。

捨てた400の中には、当然、それをお願いしていた人がいます。僕も実際、捨てたタスクの関係者から怒られることが何度もありました。「なんでやってくれないんですか」という顔をされることも、正直ありました。

「頼まれたことを断るのが苦手」という気持ち、僕もめちゃくちゃ分かります。断ったり後回しにしたりすることで、相手をがっかりさせているんじゃないかと感じてしまいますよね。

それでも僕は、そのたびに立ち止まらないようにしていました。理由ははっきりしていて、選んだ100で組織としての成果を出すことだけを考える、と自分の中で決めていたからです。全員の期待に応えようとした結果、以前の自分は体調を崩しました。同じことを繰り返すわけにはいきません。

ここで大事なのは、400を捨てることは、相手を軽んじることとは違う、という感覚です。全部に薄く手を出して、結局どれも中途半端になるより、選んだ100で確実に成果を出したほうが、長い目で見れば組織にとってもプラスになる。僕はそう信じて、怒られても、その場では受け止めるだけ受け止めて、判断は変えない、というスタンスを貫いていました。

「嫌われたくない」という考えもすごく分かります。だけど僕は、全員にいい顔をしようとすることこそが、自分を追い込んでいく一番の原因だったと思っています。100に集中すると決めたら、400への向き合い方も、覚悟を持って決めておく必要があります。

第6章:100がいつのまにか300になる仕組み

100を選んで、400を捨てる。この繰り返しを続けているうちに、僕の中で予想していなかった変化が起きました。

最初のうちは、選んだ100をこなすだけで精一杯でした。でも、100の中で優先順位をつける精度が上がっていくのと同時に、その100の中に、少しずつ+20、+30を押し込めるようになっていったんです。意識してそうしようとしたわけではなく、気づいたらそうなっていた、という感覚に近いです。

キャパが100から120になると、その120の中でまた+20、+30をこなす必要が出てきます。それを繰り返していくうちに、今度は120が普通にこなせるようになっていました。この積み重ねを続けているうちに、気がつけば僕のキャパは100から200、そして300へと広がっていました。

「そんなに都合よく処理能力が上がるものなのか」という考えもすごく分かります。僕自身、最初は全くそんなつもりはありませんでした。ただ、決めた枠の中で、何を残すかを本気で考え続けたこと自体が、結果的に自分を鍛えていたんだと思います。

気づいたときには、周りと比べて明らかにタスクをこなすスピードが速くなっていました。それでいて、働いているのは相変わらず9時から19時まで。毎日、時間通りに帰る人間になっていました。

長く働くことで量をこなそうとするのではなく、決めた時間の中で選ぶ精度を上げ続けること。それ自体が、結果としてキャパを広げていく一番の近道だったんだと、今振り返って思います。

第7章:明日、何から始めるか

ここまで、枠を決めること、選ぶこと、捨てること、そしてキャパが広がっていく話をしてきました。最後に、明日から何をすればいいかを整理しておきます。

まずやることは、自分が働ける時間に、正直に線を引くことです。9時から19時である必要はありません。大事なのは、その枠を"自分で"決めて、それ以上はやらないと決めることです。

次に、その枠の中でこなせる量を100だとしたら、今抱えているタスクの中から、その100を選び直してみてください。全部を少しずつやるのではなく、これをやり切れば一番成果につながる、というものだけを残す。それ以外は、いったん視界の外に出していいです。

「本当にそれで大丈夫なのか」という考えもすごく分かります。捨てた分、誰かに何か言われるかもしれません。それでも僕は、全部を薄く抱えたまま潰れてしまうより、選んだものにきちんと向き合ったほうがいいと思っています。

一気に全部を変える必要はありません。まずは、枠を決めること。そこからで十分です。


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この記事のライター

のびパパ@元大手ビジネスマン。スローライフに挑戦する3児パパ

元・某大手IT企業の管理職(年収1000万)、子会社取締役で新規事業の立ち上げをいくつも兼任。 39歳で退職し、現在は仕事に追われない自由奔放な人生づくりに奮闘中! 小5、小2、2才の3児を持つ育児パパ。ご飯にお風呂に寝かしつけ。毎日在宅で妻と二人三脚で育児ライフ!

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