ソラナ(SOL)ブロックチェーン対応のスマートフォン「Saga」が、オークションサイトeBayで71万円で落札されたことがわかった。
eBayの出品情報によると、Sagaの落札済み商品の販売価格は12万円台から37万円台と幅があるが、大半は20万円以上で販売されたようだ。新規出品のSaga価格には、50万円から100万円を超えるものまで、強気の設定がされている。
Sagaがここ数日で完売し、高値で取引されるようになった背景には、ソラナのミームコイン「BONK」急騰がある。BONKはBinance(グローバル)と米Coinbaseのような大手仮想通貨取引所にリストされたことにより、大きな注目を集め、価格は最大で月間1200%上昇した。
Sagaの購入者には、エアドロップで3000万BONKを受け取る特典があり、執筆時現在のエアドロップの価値は9万2500円相当だ。
Sagaは今年4月に予約注文分が出荷開始された。当初の価格は14万2000円に設定されていたが、8月には販売低迷を受け、8万5000円に値下げされていた。
ちなみにAppleのiPhone15 Proは999ドルからの価格設定となっている。
BONKのエアドロップによって、急激に需要が高まったSagaだが、Web3特化型のスマートフォンとして、ソラナラボが設立した子会社「Solana Mobile」が開発を行なってきた。
SagaはアンドロイドOSを利用しており、6.6インチのスクリーンや512GBのストレージ、12GBのRAM、秘密鍵の保護プログラム、NFT電子市場や分散型取引プラットフォームの搭載といった特徴を備えている。処理機能はAppleのiPhone14にも匹敵する高性能で、没入型ゲーム体験のためのカメラやセンサーなど、Web3体験に最適化されている。
Solana Mobileは開発者向けにモバイル対応のソラナブロックチェーンdAppsツールキット「Solana Mobile Stack」を提供。また、dAppストアではMagic Eden、StepN、Jupiterなどの人気Web3アプリにアクセス可能だ。
Sagaのメーカー米企業OSOM Productsは、アンドロイドの生みの親であるAndy Rubin氏が2015年11月に創設。2020年初めに解散した米スマートフォンメーカー「Essential Products」の元開発チームによって設立された新興企業だ。
OSOMは2022年9月に、ソラナラボが主導するシリーズA資金調達ラウンドの完了を発表した。
ソラナの躍進
ソラナの分散型取引所(DEX)の出来高は16日に、24時間ベースで初めてイーサリアムメインネットの出来高を超えて1位にランクイン。これに先立つ9日、ソラナ・ブロックチェーン基盤のNFTの出来高も24時間ベースでイーサリアム・ブロックチェーンのNFTの出来高を超えるなど、エコシステムの動きが活発化している。
ソラナラボのCEO兼共同設立者Anatoly Yakovenko氏は、ネットワーク活動量の増加と技術革新が顕著な成果を上げていると指摘。仮想通貨市場で、ソラナが強固な位置を確立していると強調した。
ソラナの価格は年初から500%上昇し、ビットコインやイーサリアムを上回るパフォーマンスを達成している。
結論:
BONKのエアドロップによって、ソラナのスマホ「Saga」がオークションサイトで高騰している。SagaはWeb3特化型のスマートフォンで、ソラナブロックチェーンとの連携が特徴だ。ソラナのエコシステムの躍進とともに、Sagaの人気も高まりそうだ。