会社を経営しながら「もう一つの会社」を作った話。開業1カ月で請求書が半日に

会社を経営しながら「もう一つの会社」を作った話。開業1カ月で請求書が半日に

オービット

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開業してから、まだ1カ月しか経っていません。それなのにこの1カ月で、受発注ツールを1件販売し、商品POPを5件納品し、請求書を完成させる時間を2〜3日から半日に縮めることができました。

自分で振り返っても、正直「よくここまでできたな」と思っています。

私は食品卸売会社を経営している、44歳の経営者です。会社を持っているのに、先月もう一つ会社を作りました。個人事業主として「AIサポート」という別会社を立ち上げたのです。実は以前から、本業とは別に、マイクロ法人のような小さな事業体を自分でも持ってみたいという思いがありました。二足以上の草鞋を履いて、いろいろなことに挑戦してみたい。そのきっかけを作ってくれたのが、AIでした。

きっかけは、AIとの出会いでした。半信半疑で自社の受発注業務をAIに相談してみたところ、想像していたよりずっとあっさり、実用に耐える形になってしまった。長年、電話とFAXと紙の伝票でやってきた業界にいる人間としては、これはちょっとした衝撃でした。

あらためて数字で並べると、この1カ月で起きたことはこうです。

  • 受発注ツールを自社と知り合いの会社向けに開発し、知り合いの会社には実際に販売
  • 商品POPの制作を5件受注・納品
  • 請求書作成を自動化し、完成までの時間を2〜3日から半日に短縮

正直、これは分かりやすい成果を並べただけで、実際にはもっと細かいところでもAIを使っています。日々の業務の中で、名前をつけるほどでもない小さな作業を、片っ端からAIに任せてみた1カ月でもありました。

今日は、この1カ月で何が起きたのか、包み隠さず書いていきます。

なぜ経営者なのに個人事業主を開業したのか

私の本業は食品卸売です。取引先への受発注は、電話とFAXと紙の伝票が中心。業界的にそれが当たり前で、正直これまで疑問にも思っていませんでした。デジタル化なんて、体力のある大企業がやることだと思っていたのです。

変わったきっかけは、AIを触ってみたことでした。最初は「話題だから触ってみるか」くらいの軽い気持ちでした。試しに自社の受発注のやり方をAIに相談してみたところ、驚くほどあっさり形になった。専門知識がない自分でも、対話しながら少しずつ形にしていけることに驚きました。「これ、自分の会社だけで使うのはもったいないんじゃないか」。そう思ったのが、すべての始まりです。

同業者と話していても、紙とFAXで消耗している会社は業界にたくさんあります。自分と同じ悩みを抱えている会社の力になれるなら、それはもう一つの事業になる。そう考えて、本業の会社とは別に、個人事業主としてAIサポート業を開業しました。44歳、経営者としては珍しいスタートだったと思います。

正直、家族には「本業だけで十分忙しいのに」と言われました。それでも動いたのは、AIを使えば「一人でも、本業と並行してでも回せる」という手応えが、最初の数日で見えていたからです。開業届を出したのは、その手応えを確かめたわずか数週間後でした。

開業1カ月のタイムライン

振り返ると、この1カ月は思っていた以上に密度が濃いものでした。ざっくりと流れを整理すると、こんな感じです。

  • AIを本格的に触り始め、自社の受発注業務を洗い出しながら開業届を提出
  • 自社向けの受発注ツールをAIと一緒に形にし、社内で試験運用を開始
  • 並行して、知り合いの会社への提案やPOP制作の依頼にも対応
  • 請求書自動化の仕組みを完成させつつ、知り合いの会社への受発注ツール販売が成立

きれいに順番が分かれていたわけではなく、実際には「開発」「営業」「制作」「効率化」を同時進行でこなしていた1カ月でした。本業の食品卸の仕事をこなしながらだったので、正直かなり慌ただしい日々でした。

数字だけを並べると、こうなります。

  • 受発注ツール:自社導入1件+販売1件
  • POP制作:5件受注・納品
  • 請求書作成時間:2〜3日 → 半日(約7割減)
  • 本業と並行しながらの作業時間:主に早朝と夜、本業の合間

会社を経営しながらの1カ月で、新しい事業の柱を1本、しかも売上につながる形で作れたことは、想像していた以上の成果でした。

開業1カ月でできたこと1:受発注ツールの開発と販売

最初に手をつけたのは、受発注ツールの開発でした。

まず自分の会社の受発注業務を洗い出すところから始めました。誰が、いつ、どんな方法で注文を受けて、それをどう処理しているのか。当たり前すぎて言語化してこなかった業務を、一つひとつ書き出していきました。そのうえでAIを使いながら、実際に動くツールに落とし込んでいきました。プログラミングを本格的に学んだ経験があるわけではありません。それでも、自社で実際に運用できるレベルのものが、数週間のうちに形になりました。

自社での運用が回り出したところで、知り合いの食品関連の会社にも同じ仕組みを作りました。その会社も、私たちと似たような業務のやり方をしていて、話をしているうちに「これはうちも欲しい」という流れになり、正式にツールを販売することができました。開業してまだ1カ月という段階で、実際にお金をいただける形にまで持っていけたことは、自分でも一番の手応えです。

大きな会社が使うような大掛かりなシステムではありません。現場で本当に困っていること、たとえば「注文の聞き間違い」「FAXの読み間違い」「発注漏れ」といった、地味だけれど毎日発生している困りごとを、身の丈に合った形で解決する。それだけに、導入した側の反応も早かったです。

開業1カ月でできたこと2:商品POPの制作、5件

もう一つ力を入れたのが、店頭に並ぶ商品POPの制作です。

これまでは、デザインが得意な人に外注するか、時間をかけて自分で手作りするしかない作業でした。1件作るのに数日かかることも珍しくありません。AIを使うことで、デザインの叩き台づくりから、お客さんの目を引く文言づくりまでの工程を大きく変えることができ、1カ月で5件のPOP制作を請け負うことができました。

食品卸の現場を長年見てきたからこそ、「売り場でどう見えれば、お客さんが手に取ってくれるか」という感覚には、多少なりとも自信があります。その現場感覚と、AIによる制作スピードを組み合わせたのが、このPOP事業です。実際に納品した先からは「思っていたより早く、しかも安く仕上がった」という反応をもらえました。もっとも、開業したばかりで依頼のほとんどは知り合いの会社からで、価格もまだ「お友達価格」の範囲です。正式な相場と比べての優位性は、これから実績を積みながら見極めていくところです。

5件という数字だけ見ると小さく思えるかもしれません。ですが、開業して1カ月、しかも本業と並行しながらこの件数を受注・納品できたことは、需要が確かにあることの裏付けだと捉えています。

開業1カ月でできたこと3:請求書が2〜3日から半日に

そして、地味だけれど一番手応えを感じているのが、事務処理の効率化です。

これまで請求書を完成させるのに、2〜3日かかっていました。取引内容の確認、金額の突き合わせ、フォーマットの調整。一つひとつは小さな作業でも、月末になるとまとめてのしかかってきて、正直かなりの負担でした。夜遅くまで数字と向き合う月末は、気が重い時期でした。

これをAIを使って自動化した結果、半日で完成するようになりました。単純計算でも、作業時間を7割以上減らせたことになります。同じように、納品書の作成も効率化できました。

経営者として一番実感するのは、「時間が減った」という事実そのものより、「その空いた時間で、別の仕事ができるようになった」ということです。受発注ツールの開発も、POPの制作も、この空いた時間があったからこそ着手できました。この記事を書けているのも、その時間のおかげです。月末の2日半が、今では他の事業を動かす時間に変わっています。

会社を経営しながら、個人事業主になって感じたこと

正直に言うと、開業した瞬間は不安しかありませんでした。本業の会社があるのに、なぜわざわざもう一つ看板を掲げるのか。自分の中で、ずっと自問自答していた1カ月でした。

ただ、実際に受発注ツールを販売できて、POPを5件納品できて、請求書の時間が半分以下になったとき、不安よりも手応えの方が大きくなりました。44歳から始めても、本業の経営者業と並行してでも、AIは使い方さえ分かれば結果を出せる道具だと、この1カ月ではっきり実感しています。

同じように「今の業界のやり方に、どこか違和感がある」「本業の他に何かできないか」と感じている経営者や個人事業主の方は、少なくないと思います。私自身、動く前は半信半疑でした。それでも数字として結果が出たことで、続ける確信を持てました。年齢や経験がないことは、始めない理由にはならないと、この1カ月で学びました。

とにかく仕事を効率化したかった、それだけです

こう書くと、何か特別な技術やコネがあったのだろうと思われるかもしれません。実際はもっと単純です。長年、本業の食品卸を経営してきた中で、「もっと業務を楽にしたい」「もっと自分の時間を作りたい」という思いを、ずっと抱えていました。AIは、その思いを実現するための道具として飛びついた、というのが正直なところです。

だからこそ、この1カ月はとにかくAIを使いこなすことだけを考えていました。自分の業務を言葉で説明し、AIとやり取りしながら少しずつ形にしていく。難しい専門用語も、複雑な設定も、最初はほとんど分かっていませんでした。それでも「使いこなしたい」という気持ちだけで手を動かし続けた結果、受発注ツールの販売、POP5件の納品、請求書時間の7割削減という成果につながりました。

やりたいことが先にあって、それを実現する手段としてAIを使いこなす。この順番さえ間違えなければ、専門知識がなくても結果はついてくると、この1カ月で実感しています。

どうやってやったのか、は次回以降にとっておきます

ここまで、開業1カ月で起きたことを書いてきました。受発注ツールの開発・販売、POP制作5件、請求書時間の7割削減。数字だけ見ても、AIを使わなければ、この1カ月では到底無理だったと思います。

ただ、今回はあえて「何ができたか」までにとどめます。次回以降の有料記事では、もう一歩踏み込んで、次のような内容をお話しする予定です。

  • 受発注ツールを、プログラミング未経験からどう組み立てていったか
  • POPの文言やデザインを、AIにどう指示すれば売り場で映えるものになるか
  • 請求書自動化を、何から着手して、どう仕組み化したか
  • 開業したばかりで、実績も知名度もない状態から、どうやって最初の案件・販売につなげたか

紙とFAXが当たり前だった食品卸の経営者が、AIを使って1カ月でここまでできた。その裏側を知りたい方は、次回以降の記事もぜひ覗いてみてください。


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この記事のライター

オービット

「AIで副業」って気になるけど、何が本当に使えるの?——そんな疑問に、自分で試してみながら正直に答えます。43歳からAIを学び、オービタルAIサポートを立ち上げました。副業や仕事の自動化に役立つAI活用を、初心者目線でリアルに記録。専門家の受け売りはしません。事業の進捗もそのまま公開中。一緒に試していきましょう。

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