大人の発達障害‼

orisa

私は、昭和生まれです。私の生まれた頃は、今のように障害のあることについて理解が少なく偏見を持たれている時代でした。妹が聴覚障害と知的障害を持っています。そんな訳で我が家は、特に父親が妹に対しては、かわいそうだからと言って甘やかしていました。私はというと幼稚園のお遊戯会ではお遊戯が覚えられず、周囲をキョロキョロして皆の踊りを見ながら踊っていました。折り紙や工作も途中から説明も分からなくなり先生や友達が手伝ってくれたので何とか完成した感じでした。運動会の駆けっこもビリでした。そんな私を見ていた父親が、私の事をとろくさいと言ったり、お前は、障害者じゃないから普通に出来ていいのに、何一つ得意な物がないなと言って来ました。努力が足りない集中力がないから、覚えられないと言われてきました。勉強、スポーツに歌を歌えば音程も外れている、音符も読めないといった感じで得意な物がなかった。車の免許も随分と時間が掛かり、取得後も駐車場で練習するも何度も切り替えしてようやく駐車した。何一つ上手くいかないのは、何でだろうと悩んでいた。父親も何か1つくらいは、人並みに出来てもいいのにと言ったり首をかしげることが多かった。気が付けば小学校から成績優秀の従姉と比べられていた。そんな訳もあり私は、自己肯定感がとても低く、よく落ち込んだ。大人になって就職したデパートでは、ろくに包装もできなかった。休日に自宅で練習を何度も繰り返したが、満足いくようなことは、なかった。レジ打ちも現金払いなら問題なくこなせたがクレジット決済など少し操作が加わると覚えるまでに時間が掛かってしまう、業務内容によっては、手順を突然忘れてしまうといった事もあった。それは、転職しても同じようなことが、よくあった。自分でも、そのようなことが何故起こるのか分からなかった。しかし、妹のことでゆとりがなかったから親には、相談できずにいた。そんな私でも38歳になり晩婚だが幸せな結婚が出来た。何でも話せる環境にあったので、相談した。日頃から睡眠が浅い私を心配して精神科に行くように進めてきたのも夫だった。1件目の精神科では、特に診断名もなかった。しかし、今までの経験を考えると何もないのは、おかしいと違和感を感じていた。疑問に思いながらも数年を過ごしたが、やはり眠りが浅いのは、気になっていたので他の精神科を探して行った所、発達障害(自閉症スペクトラム障害)ということが分かった。つまり先天性のもので、今まで勉強にスポーツに仕事など、うまくいかなかったことが障害と関係していると分かった。ホッとしている部分と複雑な部分が正直ある。周りと相談した結果、父親には、話さない方が良いという結果になった。今は、A型の事業所の利用者として働いている。雇用契約を結んでいるので、これからの事を考えながら将来的には一般の企業で働く予定だ。A型の事業所や障害者雇用だと給料が低い為、もう少し障害者の実態など知って欲しいです。障害者の自立と言うなら給料を見直して頂きたい。障碍者年を貰えばと簡単に言う人もいますが簡単では、ありませんから。私達にも豊かになる権利は、あります。豊かになれば旅行や趣味にもっとお金を使えるようになるので、経済も回ります。これからも頑張ります!


あなたも記事の投稿・販売を
始めてみませんか?

Tipsなら簡単に記事を販売できます!
登録無料で始められます!

Tipsなら、無料ですぐに記事の販売をはじめることができます Tipsの詳細はこちら
 

この記事のライター

関連のおすすめ記事

  • 2023年10月1日施行の景品表示法の指定告示(通称ステマ規制)に関するお知らせとお願い

    Tips運営事務局【公式】

    Tips運営事務局【公式】