「このLINE、脈ありなのかな。それとも、ただ丁寧なだけなのかな。」
返信は来る。スタンプも返ってくる。でも、決め手になる一言はない。友達に画面を見せて相談しても、「それは脈あるよ」「いや、微妙じゃない?」と意見が割れて、余計に分からなくなる。そんな経験はないでしょうか。
この迷いの正体は、多くの場合「情報が足りない」ことではありません。「情報が整理されていない」ことです。相手の文面は目の前にあるのに、自分の期待や不安がフィルターになって、同じ文章が日によって脈ありにも脈なしにも見えてしまう。人間の読み方は、その日の気分にかなり左右されます。
そこで使えるのが、AIアシスタントのClaudeです。相手とのLINE画面をスクリーンショットで送り、「何を基準に、どう読めるか」を整理してもらう。やることはそれだけです。ただし大事なのは、Claudeを「相手の本心を当てる占い」として使わないこと。この記事では、Claudeを「自分の思い込みを点検する道具」として使う方法を、具体的な手順とコピペで使えるプロンプトつきで解説します。
なお、この記事の内容は2026年10月11日時点の情報をもとにしています。アプリの画面表記や設定名は更新されることがあるため、設定まわりは必ず最新の公式情報で確認してください。
この記事で手に入るもの
この記事を読み終えたときには、次の状態になっているはずです。
- Claudeに何を任せられて、何は任せられないのかが分かる
- 相手の個人情報を渡さないための、スクショの準備と設定の確認方法が分かる
- 脈あり度を「5つの観点×0〜2点」で自分でも採点できるようになる
- そのままコピペして使える診断プロンプトが手に入る
- 診断結果を鵜呑みにしないための「反対の見方」の引き出し方が分かる
- 点数ごとに、次に何をすればいいかが具体的に決まる
- 表や手順をまとめた画像5点(図1〜図5)を、見返し用として使える
前半の無料パートでは、診断に入る前の「土台」にあたる部分、つまりできること・できないこと、プライバシー対策、スクショの準備を解説します。有料パートでは、採点基準の詳細、プロンプト、結果の読み方、点数別の次の一手、実例までをまとめています。
第1章 Claudeに何ができて、何ができないのか
まず、期待値を正しく合わせておきます。ここがずれていると、診断結果に振り回されるからです。
Claudeにできること
Claudeは、スクリーンショットに写った文字を読み取り、文面の傾向を整理できます。たとえば次のようなことです。
- やりとりの流れを、返信の速さ・文量・質問の有無・誘いへの反応といった観点で整理する
- 「好意的に読める部分」と「そうとは言い切れない部分」を、文面を根拠に分けて示す
- 自分では気づきにくい別の解釈(単に忙しいだけ、礼儀として返しているだけ、など)を挙げる
- 次の一手の候補を、リスクの大小とあわせて複数案出す
- 送ろうとしているメッセージの下書きを、相手が断りやすい形に整える
要するに、「文面から読み取れること」を冷静に並べ直すのが得意です。感情的にならない第三者の目として使えるのが、最大の価値です。
Claudeにできないこと
一方で、次のことはできません。ここを期待すると、判断を誤ります。
- 相手の本心を断定すること。文面は、相手の気持ちの一部しか映していません
- 相手の事情を知ること。忙しさ、性格、過去の恋愛、今の体調などは、画面からは読めません
- LINEの外の情報を補うこと。対面での表情、声のトーン、周囲の人への態度は、スクショには写りません
- 未来を予測すること。「この点数なら告白は成功する」といった保証はできません
つまりClaudeが出す「脈あり度」は、確率ではなく、あくまで「文面から読める範囲での目安」です。この前提を忘れないことが、この記事全体の軸になります。
読み取りの精度についての注意
もう一点。画像の読み取りは万能ではありません。文字が小さい、画面が暗い、日付や時刻の区切りが切れている、スタンプだけのやりとりが続いている、といった場合は、誤読や読み落としが起こりえます。特にスタンプは、人間でも意味の取り違えが起こりやすいところです。
対策は簡単で、スクショを送るときに「スタンプは〇〇のようなもの」「この返信は翌日の昼に来た」といった補足をテキストで添えることです。これだけで精度はかなり上がります。また、Claudeが引用した文面が本当にスクショにあるかどうかは、自分の目で必ず確認してください。この確認の方法は、有料パートで詳しく説明します。
もうひとつの大事な考え方
診断の目的は「相手を思いどおりにすること」ではなく、「自分の見立てを整えて、相手に無理のない形で動くこと」です。点数が低くても、それは「今は様子を見たほうがいい」という情報にすぎません。相手を操作するための道具としてではなく、自分が空回りしないための点検表として使う。この姿勢で読み進めてください。
第2章 送る前に必ず確認:プライバシーと最低限のマナー

LINEの画面には、あなたの情報だけでなく、相手の名前、アイコン、ときには電話番号や勤務先、第三者の名前まで写っています。診断に必要なのは「会話の流れ」だけです。相手を特定できる情報は、最初から渡さないのが原則です。
2-1 相手の情報は隠してから送る
次のものは、送る前に隠します。
- 相手の名前、アイコン、ひとことメッセージ
- 本文中に出てくる電話番号、住所、勤務先、SNSのID
- 友人や家族など、相手以外の人の名前
隠した部分は、「相手A」「友人B」のように、文章の中で書き換えて伝えれば十分です。診断の質は変わりません。具体的な塗りつぶしの方法は、次の章で説明します。
2-2 Claude側の設定を確認する
Anthropicの公式ヘルプによると、個人向けプランでは、ユーザーが設定で許可した場合に、会話がモデルの改善に使われます。設定名は公式ヘルプでは「Model Improvement」と案内されており、アプリ内では「Help improve Claude」といった表記で紹介されることもあります。表記は変わることがあるので、プライバシー設定の画面で実際の名称を確認してください。
この設定がオンの場合、会話は非識別化された形で、最長5年間保持されることがあると公式ヘルプに記載されています。設定をオフにすると、以前のチャットも含めて、今後の学習には使われなくなります。ただし、すでに進行している学習に含まれたデータや、学習済みのモデルに含まれているものは対象外です。
また、削除したチャットは、履歴からはすぐに消え、バックエンドのストレージからは30日以内に削除されると案内されています。さらに、利用規程に違反する可能性があるとして自動システムに検知された場合など、例外的に保持が長くなるケースもあります。
恋愛の相談は、他人に知られたくない内容を含みやすいものです。気になる場合は、次の方法を使い分けてください。
- シークレットチャット(Incognito)を使う。公式ヘルプでは、履歴に保存されず、モデル改善の設定がオンでも学習に使われないと説明されています。ただし、運用上の保持が標準で30日間あるとも記載されています
- 通常のチャットで、メモリ機能だけを使いたくない場合は、会話の開始前にメモリをオフにする方法もあります。この場合、チャットは履歴に残ります
- そもそも、診断が終わったら、そのチャットを削除する
シークレットチャットでは、既存のメモリが使われず、今回のやりとりが今後のメモリにも残りません。恋愛の診断を、普段の仕事や趣味の会話の記憶と混ぜたくない人には向いています。
2-3 端末の写真アプリにも残る
意外な落とし穴が、スマホの写真アプリです。ITmediaの解説記事でも触れられているように、スクリーンショットは写真アプリに残ります。削除しても「最近削除した項目」に一定期間残るため、そこからも消す必要があります。家族や同居人とスマホを共有している人、写真アプリがクラウドと同期している人は特に注意してください。
2-4 やってはいけないこと
- 診断画面やスクショをSNSに投稿する、他人に転送する。相手の同意なく公開すると、プライバシーの問題や人間関係のトラブルにつながるおそれがあります
- 相手のスマホを無断で操作して、トーク画面を撮影する
- 診断結果を相手に見せる、あるいは「AIが脈ありと言っていた」と伝える
どれも、うまくいかないどころか、関係を壊す原因になります。診断は、自分ひとりの中で完結させてください。
第3章 準備編:スクショの撮り方と隠し方
プライバシー対策ができたら、スクショを用意します。ここで差がつくのは、「何枚、どの範囲を撮るか」です。
3-1 範囲は「直近2週間」を目安に
最新の1〜2通だけでは、相手の温度感は読めません。「たまたま忙しい日」の短い返信が、脈なしに見えてしまうからです。目安は、直近2週間ぶんです。やりとりが少ない場合は、全期間でも構いません。逆に、毎日大量にやりとりしている場合は、1週間ぶんを数枚に分けて送るなど、量を調整します。
3-2 古い順に、数枚に分けて撮る
LINEの画面は、スクロールしながら1画面ずつ撮影します。このとき、次の点を守ってください。
- 古いやりとりから新しいやりとりの順に撮る。順番が逆だと、流れが読み取れません
- 画面の切れ目で、前の画像と1〜2行重なるように撮る。抜けがなくなります
- 日付の区切り(「今日」「昨日」などの表示)が写るようにする。返信のタイミングが分かります
- 時刻が小さく表示される部分が潰れないよう、画面を縮小しない
撮影枚数は、無理のない範囲で構いません。まずは3〜5枚程度から始めてみてください。画像を添付できる枚数や回数には、プランや時期によって制限があるため、アプリ上の表示を確認してください。
3-3 名前やアイコンの隠し方
スマホの標準機能で十分です。
- iPhone:スクショを撮ったあと、左下のサムネイルをタップして編集画面を開き、マークアップ機能で該当部分を塗りつぶします
- Androidは機種によって操作が異なります。スクショ直後に出る編集ボタンから、ペンで塗りつぶすのが一般的です
ここで大事なのは、「不透明な色で、しっかり塗りつぶす」ことです。薄い色や半透明のペン、弱いぼかしは、文字が読めてしまうことがあります。迷ったら、トリミングで画面の外に出してしまうのが確実です。
3-4 補足情報をテキストで用意する
画像だけでは伝わらない情報があります。診断を送るときに、次の情報を文章で添えるための下書きを、先に作っておきましょう。
- 相手との関係(知り合って何か月か、どこで出会ったか。個人が特定されない範囲でぼかして書く)
- 自分の目的(次に誘っていいか判断したい、など)
- スタンプの意味や、画像に写らない補足(この返信は夜遅くに来た、など)
- 自分がとくに気になっている点
この下書きの書き方は、有料パートのプロンプトの章で、そのまま使える形で紹介します。
第4章 診断の全体像:5ステップ

ここまでの内容を含め、診断の流れは次の5ステップです。
- スクショを撮る(直近2週間ぶん、時系列順に数枚)
- 個人情報を隠す(名前・アイコン・連絡先を塗りつぶす)
- 前提とプロンプトを添えてClaudeに送る
- 点数と「反対の見方」を読む
- 次の一手を1つだけ選んで実行し、数日後に再診断する
ポイントは、診断を「1回きり」にしないことです。1回の診断で出る点数は、その時点のスナップショットにすぎません。次の一手を打って、相手の反応を見て、また診断する。この繰り返しで、関係の変化が見えてきます。
ここまでが、診断に入る前の土台です。有料パートでは、いよいよ診断の中身に入ります。5つの観点の採点基準を、具体例つきで解説し、コピペで使えるプロンプトと、点数別の次の一手を紹介します。
