「未来へ行ってみたい」
そう思ったことはありませんか?
100年後の世界はどうなっているのか。
自分が大人になったとき、世界はどう変わっているのか。
もっと遠い未来なら、人間は宇宙で暮らしているのか。
そんな未来を、自分の目で見てみたいですよね。
では、タイムマシンがなくても、未来へ行く方法はあるのでしょうか?
実は、科学の世界では「未来へ行く」ということは、完全な空想ではありません。
ポイントになるのは、「時間の進み方」です。
私たちは、時間は誰にとっても同じように進むと思っています。
でも、実際にはそうではありません。
とても速いスピードで動いている人は、止まっている人と比べて、時間が少しゆっくり進みます。
例えば、宇宙船に乗って、とても速いスピードで宇宙を旅したとします。
宇宙船の中にいるあなたにとっては、1年しか経っていません。
ところが、地球では2年、3年、あるいはもっと長い時間が経っているかもしれません。
あなたが地球へ戻ってきたとき、地球にいる人たちは、自分よりずっと年を取っています。
すると、あなたはどうなるでしょう?
自分では1年しか経っていないのに、地球では何年も先の世界になっている。
つまり、あなたは地球にいる人より「未来」に進んだことになります。
これが、時間の不思議です。
もちろん、今の技術で人間が何百年も先へ一気に行けるわけではありません。
ものすごいスピードで移動する必要があります。
しかも、人間が安全にそのスピードを出せる宇宙船を作ることも、まだできていません。
でも、考えてみてください。
もし未来の科学が進歩して、ものすごいスピードで宇宙を飛べる宇宙船が完成したら?
あなたが宇宙へ旅立ちます。
宇宙船の中で1年過ごします。
そして地球へ戻ってくる。
すると、地球では何年も時間が進んでいる。
あなたが見たものは、出発したときとはまったく違う世界かもしれません。
建物も変わっている。
乗り物も変わっている。
学校も変わっている。
そして、AIも今とはまったく違う存在になっているかもしれません。
もしかすると、人間がAIに話しかけるのではなく、AIが人間の生活を当たり前のように支えているかもしれません。
あるいは、今では考えられないような技術が生まれているかもしれません。
そう考えると、「未来へ行く」ということが少し身近に感じられます。
では、AI自身は未来へ行けるのでしょうか?
AIには、人間のような体がありません。
だから、宇宙船に乗る必要もありません。
AIは、たくさんの情報を使って未来の可能性を考えることができます。
例えば、
「10年後のAIはどうなっている?」
「100年後の地球はどうなっている?」
「1000年後、人間はどうなっている?」
そんな質問をすれば、AIは今ある情報をもとに、いろいろな未来を想像できます。
もちろん、それは未来を正確に見ることとは違います。
AIにも未来を確実に知ることはできません。
天気予報が外れることがあるように、未来の予測も外れることがあります。
それでも、AIは人間にはできないほどたくさんの情報を調べて、未来の可能性を考えることができます。
もしかすると、未来のAIは今よりもっと進化しているかもしれません。
過去の出来事を調べる。
現在の世界を分析する。
そして、そこから何千、何万という未来の可能性を計算する。
その中から、「もっとも起こりそうな未来」を見つける。
そんなAIがいたら、まるで未来を見るための望遠鏡のようです。
ただし、どれだけAIが賢くなっても、未来が一つに決まっているとは限りません。
私たちが今日どんな行動をするか。
どんな発明が生まれるか。
どんな出来事が起きるか。
それによって、未来は変わっていくかもしれません。
だから未来は、まだ白紙のページなのです。
タイムマシンが完成していなくても、私たちは毎日少しずつ未来へ進んでいます。
昨日から今日へ。
今日から明日へ。
そして、明日からその先へ。
誰も止めることのできない、一方向の時間旅行です。
もし、いつか本物のタイムマシンが完成したら。
あなたは未来へ行きたいですか?
それとも、過去へ行きたいですか?
そして、未来へ行ったあなたを待っているのは、どんな世界なのでしょうか。
次回は、未来へ行く話とは少し違う、もう一つの不思議な時間の話。
「ウラシマ効果」について考えてみましょう。
昔話の浦島太郎が、もし本当に宇宙へ行っていたとしたら。
いったい何が起きるのでしょうか。
