RE:
せんたの戯言
ほぼ毎日、温泉に入っている。
同じ時間帯に入ると、常連さんと顔馴染みになる。顔馴染みとは、挨拶が生まれ、会話が弾みはじめる。不思議なコミュニティの場。
そんなコミュニティで最近一緒になる高校生の話。思春期?を超えて、いつの間にかほぼ毎日温泉に入浴しに来るようになった彼。
今日は、こう言いだした。「俺、進路どうしよっかなー。」聞いてもらいたいときの言い方だよね。保育士になりたい。けど、金貯めんなんからバイトしないと。夢は俺みたいな子達のために施設をつくること。大人と子どもじゃなくて、友達みたいな感じがいい。そうな。
保育士になりたい が夢じゃないことに心底驚いた。そして、不登校や荒れた時期を越えての彼のコトバを聞いて、彼を支え続けた多くの人々に、届けたくなった。やっぱり、無駄な時間なんてない。多くの人達が種を蒔き続け、願いを込め続けた結果だろうな。
お小遣いをもらったり、ママに買ってもらうことはできない。正直みんながうらやましい。 そんな言葉もポロポロこぼしていた。欲しいものはバイトして金を貯める、そう言っている彼に返せたのは「よー、やってるよ。」だけ。
ほんと、あかんたれだわ。
色んな人とコミュニケーションがとるようになったのは、なぜ?と尋ねると「モテたいから」そんな茶目っ気を併せ持つ彼に、どうかどうか。幸せが訪れ続けますように。
愛と願いは込めるもの。想いは伝えるもの。明日もいい日になりますように。