「もっとちゃんとしなきゃ」
「この性格を直さなきゃ」
「こんな自分だから、
うまくいかないんだ」
そんなふうに、
自分の欠点を見つけては
直そうとしていませんか?
飽きっぽい。
人の目を気にしすぎる。
慎重すぎる。
考えすぎる。
マイペース。
頑固。
感情に振り回されやすい。
そして、
なかなか直らない自分を見て、
「またできなかった」
「やっぱり私はダメだ」
と落ち込んでしまう。
でも、もし。
あなたがずっと
「直さなきゃ」と思っていた
その欠点が、
そもそも直す必要のないものだったとしたら?
今日は、
欠点と強みは別々のものではなく、
「同じ性質の表と裏」なのかもしれない
というお話をします。
欠点を無理に
好きになる必要はありません。
「私はこのままで完璧!」
と思い込む必要もありません。
ただ、
今までとは少し違う角度から、
自分を見てみる。
それだけです。
この記事を読み終わるころには、
「この欠点をどうやって直そう?」
ではなく、
「この性質、
別の使い方があるんじゃない?」
と考えられるようになるはずです。
自分を責める前に。
まずは、
ここから始めてみましょう。
「また直せなかった…」と落ち込む前に、ひとつ知ってほしいこと
欠点が気になると、
多くの人は
「直す」という方向へ進みます。
飽きっぽいなら、
ひとつのことを
続けられるようにする。
人の目を気にしすぎるなら、
気にしないようにする。
慎重すぎるなら、
もっと大胆になる。
考えすぎるなら、
考えないようにする。
もちろん、
それで楽になることもあります。
でも、
何度頑張っても
同じところで苦しくなるなら、
一度だけ別の道を
考えてみてほしいのです。
それが、
「直す」のではなく、
「見方を変える」という道です。
欠点を直そうとするほど、自己否定が強くなることがある
「自分を変えたい」
そう思うこと自体は、
決して悪いことではありません。
でも、
「この部分はダメだから
直さなければ」
という前提で
自分を変え続けると、
少しずつ苦しくなってしまう
ことがあります。
なぜなら、
スタート地点に、
「今の自分ではダメ」
があるからです。
たとえば、
あなたが「飽きっぽい自分」を
嫌っていたとします。
今度こそ続けよう。
毎日やろう。
途中で投げ出さないようにしよう。
そう決めます。
最初は頑張れる。
でも、
しばらくすると
別のことに興味が湧いてくる。
すると、
「まただ……」
となる。
「なんで私は
続けられないんだろう」
「みんなはできているのに」
「意志が弱いんだろうな」
と、自分を責める。
そして、
さらに厳しいルールを作ります。
今度こそ絶対に続ける。
逃げない。
甘えない。
ところが、
それでも苦しくなってしまう。
すると今度は、
「こんな簡単なことすら
できない私はダメだ」
と、
性格だけではなく、
自分自身まで否定し始めます。
これがつらいのです。
最初は、
「飽きっぽいところを直したい」
だけだったはずなのに。
いつの間にか、
「飽きっぽい私は価値がない」
に変わってしまう。
欠点を直すことと、
自分を嫌いになることが
セットになってしまうのです。

「欠点がある自分」と「理想の自分」を戦わせなくていい
ここで、
一度考えてみてください。
本当に、
「飽きっぽい」の反対側には
「続けられる人」しか
いないのでしょうか。
「人の目を気にする」の反対側には
「図太い人」しか
いないのでしょうか。
「慎重」の反対側には
「すぐ行動できる人」しか
いないのでしょうか。
私たちはつい、
自分にないものを
持っている人を
「正解」にしてしまいます。
コツコツ続けられる人を見て、
「私もああならなきゃ」
と思う。
周囲を気にせず
発言できる人を見て、
「私ももっと強くならなきゃ」
と思う。
即断即決できる人を見て、
「考えすぎる性格を直さなきゃ」
と思う。
でも、
それを続けていると、
ずっと「他人になる努力」を
することになります。
だから、
ここで道を変えてみてください。
目指すのは、
「欠点がない人」
ではありません。
今持っている性質を、
うまく扱える人です。
欠点と強みは別物じゃない。「同じ性質の表と裏」です
ここからが、
この記事で一番伝えたいところです。
私たちは、
「欠点」と「強み」を
別々に考えがちです。
自分には、
良いところが3つ。
悪いところが5つ。
だから悪いところを減らして、
良いところを増やそう。
そんなイメージです。
でも、
実際にはもっとつながっています。
たとえば、
「飽きっぽい」
という性質。
これだけ聞くと、
欠点に見えるかもしれません。
ひとつのことが続かない。
すぐ別のものに興味を持つ。
同じことの繰り返しが
苦痛になる。
でも、
少し角度を変えてみると
どうでしょう。
新しいものへの好奇心が強い。
変化を怖がらない。
初めてのものにも飛び込める。
いろいろな経験を吸収できる。
つまり、
「飽きっぽさ」を完全に消したら、
その反対側にあるものまで
小さくなる可能性があります。
欠点だけを切り離して捨てる。
そんなに単純な話ではないのです。

飽きっぽい → 好奇心が強く、変化に飛び込める
たとえば、
新しいサービスが出た。
知らない仕事の話が来た。
行ったことのない場所へ
誘われた。
そんなときに、
「面白そう!」
と反応できる人がいます。
ひとつのことを何十年も
続けるのは苦手かもしれません。
でも、
新しい環境への適応が早い。
未経験のものに興味を持てる。
さまざまな経験をしているから、
異なる分野をつなげることもできる。
そう考えると、
「飽きっぽい=悪い」
だけでは説明できませんよね。
もちろん、
飽きっぽさによって
困る場面もあります。
途中で投げ出してしまったり、
必要なところまで
積み上げられなかったり。
だから、
「飽きっぽい自分は最高だから、
何も変えなくていい」
という話ではありません。
大切なのは、
その性質が悪いのではなく、
使う場所によって見え方が変わる
と知ることです。
人の目を気にする → 周囲の感情や変化を細かく察知できる
「人からどう思われるかが怖い」
「相手の顔色を見てしまう」
「ちょっとした一言を
ずっと気にしてしまう」
これも、
本人にとっては苦しいものです。
「もっと気にしない性格だったら
楽なのに」
と思うかもしれません。
でも、
その敏感さがあるからこそ、
誰かの小さな変化に
気づけることもあります。
いつもより元気がない。
本当は困っていそう。
言葉では「大丈夫」と
言っているけれど、
無理している気がする。
他の人が通り過ぎるような変化を、
あなたは拾っているかもしれません。
それは、
人の気持ちを察する力にもなります。
接客。
相談。
サポート。
チームでの仕事。
家族との関係。
人の感情を細かく
感じ取れることが、
役立つ場面はたくさんあります。
ただし、
そのアンテナを24時間ずっと
最大出力にしていたら疲れます。
だから必要なのは、
アンテナそのものを
壊すことではありません。
「いつ使うのか」を
選べるようになること。
それだけで、
同じ性質の意味が変わってきます。

慎重すぎる → 先のリスクを想像し、危険を避けられる
「考えてばかりで行動できない」
そんな自分を責めている人も
いるでしょう。
周りから、
「とりあえずやってみれば?」
と言われても、
失敗したらどうしよう。
こうなった場合は?
もし問題が起きたら?
と考えてしまう。
確かに、
考え続けて一歩も動けない状態なら、
困ることもあります。
でも、
その慎重さが必要な場所もあります。
何かを始める前に、
「ここ、危なくない?」
と気づく人。
計画の穴を見つける人。
周囲が勢いだけで
進もうとしているときに、
一度立ち止まれる人。
そういう人がいるから、
大きな失敗を防げることがあります。
大胆さが才能になる場面もあれば、
慎重さが才能になる場面もある。
大事なのは、
どちらが優れているかではありません。
その性質が、
どこで、
どう使われているかです。
欠点を直す前に試してほしい「3ステップの道案内」
では、
ここから実際にやってみましょう。
長年嫌ってきた欠点を、
いきなり「才能です」と言われても、
なかなか信じられないと思います。
それで大丈夫です。
無理にポジティブ変換する
必要はありません。
まずは、
「別の見方もできるかもしれない」
くらいで十分です。
そのために、
3つの順番で考えてみてください。

STEP1:「悪いところ」ではなく、まず「どんな性質か?」を見る
最初にするのは、
評価を外すことです。
たとえば、
「私は優柔不断でダメ」
と思っているなら、
一度「ダメ」を外します。
すると、
「決断するまでに、
いろいろな可能性を考える」
という性質が残ります。
「神経質で面倒くさい」
なら、
「細かい部分まで気づく」
かもしれません。
「頑固」
なら、
「一度決めたことを
簡単には曲げない」
かもしれません。
「おせっかい」
なら、
「困っている人を見ると
放っておけない」
かもしれません。
ポイントは、
すぐに強みに
変換しなくていいことです。
まず、
「良い・悪い」を取って、
自分が実際に何をしているのかを見る。
それだけでOKです。
紙やスマホのメモに、
「自分の嫌いなところ」
をひとつ書いてみてください。
その横に、
「つまり私は、
どういう行動をしやすい人なんだろう?」
と書いてみる。
ここが最初の分岐点です。
STEP2:その性質がプラスに働く場面を探す
次に、
こう問いかけます。
「この性質が役立つとしたら、
どんな場面だろう?」
たとえば、
「細かいことが気になる」
なら、
ミスを見つける。
文章をチェックする。
数字を確認する。
誰も気づかなかった
違和感に気づく。
そんな場面では
役立つかもしれません。
「考えすぎる」
なら、
人に何かを教える前に
情報を整理する。
旅行前にトラブルを想定する。
大切な契約を慎重に確認する。
相談されたときに、
いろいろな可能性を考える。
こうした場面では、
むしろ強みになります。
ここで大切なのは、
「欠点を無理やり褒めること」
ではありません。
そうではなく、
同じ性質でも、
場面が変われば評価も変わる
と気づくことです。
学校では欠点だったものが、
仕事では強みになることもある。
会社では評価されなかったものが、
別の仕事では
求められることもある。
ある人からは
「面倒くさい」と言われた性格が、
別の人からは
「丁寧でありがたい」と
言われることもあります。
性質そのものが
突然変わったわけではありません。
変わったのは、
その性質を見る角度と、
使われる場所です。
STEP3:自分を変えるのではなく、その性質が活きる使い方を選ぶ
ここまで来たら、
最後です。
「この欠点をどう直すか?」
ではなく、
「この性質を、
どこで使ったらいい?」
と考えてみます。
たとえば、
飽きっぽくて変化が好きなら、
毎日まったく同じことを
繰り返す環境だけではなく、
新しい人と会える仕事。
複数の案件に関われる働き方。
短いサイクルで
変化が起きる役割。
そういう環境のほうが
力を出せるかもしれません。
人の気持ちに敏感なら、
「気にするな」と
自分を鍛え続けるより、
その感覚を人のサポートや
コミュニケーションに使う。
そのうえで、
一人になってアンテナを
休ませる時間を作る。
慎重なら、
無理に「即断即決できる人」を
目指すのではなく、
確認役や計画役として
慎重さを活かす。
そのうえで、
「ここまで確認したら決める」
という期限だけ作る。
こんなふうに、
性質そのものを消さなくても、
扱い方は変えられます。
ここは、
とても大きな違いです。
「私はダメだから変わらなきゃ」
ではなく、
「私はこういう性質がある。
じゃあ、どう使おう?」
になる。
自分を敵にしなくていいのです。

あなたに必要なのは「自分を直すこと」ではなく、「自分の使い方を知ること」
ここまで読んで、
自分の欠点をひとつ
思い浮かべてみてください。
ずっと嫌だったところ。
何度も直そうとしたところ。
人と比べて、
「どうして私はこうなんだろう」
と落ち込んできたところ。
それを、
「直すべき欠陥」
ではなく、
「まだ使い方がわかっていない性質」
として見てみたら
どうでしょう。
少しだけ、
見え方が変わりませんか?
欠点に見えていたものが、強みに変わる境目
同じ性質でも、
ある場所では欠点になり、
別の場所では
強みになることがあります。
つまり、
「私は何がダメなんだろう?」
だけを考えていても、
答えが見つからないことがあります。
必要なのは、
「私はどんな性質を持っている?」
「この性質は、
どんなときにプラスになる?」
「どんな環境なら自然に使える?」
という視点です。
欠点をなくして、
誰から見ても完璧な人間に
なる必要はありません。
それよりも、
自分の凸凹を知って、
その凸凹に合った使い方を見つける。
そのほうが、
ずっと現実的です。
そして何より、
自分を責め続けなくて済みます。
ただ、自分のことほど自分ではわかりにくい
とはいえ、
ここでひとつ
難しいところがあります。
それは、
自分の性質は、
自分では当たり前すぎて見えにくい
ということです。
長年、
「これは私の悪いところ」
と思ってきたものを、
急に違う角度から見るのは
簡単ではありません。
「飽きっぽい以外に何があるの?」
「気にしすぎて
苦しいだけなんだけど……」
「慎重さが役立った記憶なんてない」
そう感じることもあるでしょう。
そんなときに、
自分の性質を見る
ひとつの方法として使えるのが、
数秘です。
数秘では、
生年月日から数字を出し、
そこから自分が持っている性質を
読み解いていきます。
大切なのは、
「当たってる、当たってない」
だけで終わらせないこと。
自分がどんな性質を持ち、
それが欠点として出ると
どうなるのか。
逆に、
うまく活かされたときには、
どんな強みになるのか。
そこまで見ていくと、
今まで嫌っていた
自分の一部分を、
違う角度から
見られるようになります。
「自分を直す」ことに疲れてしまった人へ
もしあなたが、
これまで何度も
自分を変えようとしてきたなら。
もう十分、
頑張ってきたのではないでしょうか。
次は、
「どうやって欠点を消すか」
ではなく、
「この性質をどう活かすか」
を考えてみてもいいと思います。
その具体的な方法を、
こちらの記事にまとめました。
『その欠点、実は才能です。
数秘でわかる「自分を直さず活かす」生き方』

この記事では、
生年月日から自分の数秘を出し、
自分が持っている性質を
知るところから始めます。
さらに、
欠点だと思っていた部分を
才能として読み替え、
仕事や日常でどう使うのか。
どんな環境を選べば、
その性質を無駄に消耗せずに
済むのか。
そこまで順番に
進められる形にしています。
「数秘なんてやったことがない」
という方でも大丈夫です。
難しい知識ではなく、
生年月日から自分の数字を
出すところから進められます。
特に、
「欠点を直そうと
何度も頑張ったけれど、
結局また自分を
責めてしまう」
という方には、
一度読んでみてほしい内容です。
欠点を見る「角度」を変えてみよう
最後に、
ひとつだけ覚えて帰ってください。
欠点と強みは、
まったく別のものとは限りません。
飽きっぽさと、
好奇心。
敏感さと、
共感力。
慎重さと、
危機管理。
頑固さと、
意志の強さ。
細かさと、
丁寧さ。
同じ性質でも、
どの角度から見るか。
どこで使うか。
どう扱うか。
それによって、
意味は変わります。
だから、
欠点を見つけるたびに、
「また直さなきゃ」
と反射的に考えなくて大丈夫です。
代わりに、
こう問いかけてみてください。
「この性質の、
反対側には何があるんだろう?」
そして、
「この性質が役立つ場所は、
どこだろう?」
すぐに答えが出なくても
構いません。
今まで「嫌い」で
終わらせていた自分に、
別の可能性が
あるかもしれない。
そう思えたところから、
自分との付き合い方は
少しずつ変わっていきます。
あなたは、
欠点をひとつずつ消してからでないと、
前へ進めないわけではありません。
今持っている性質の中にも、
まだ気づいていない
使い道があるかもしれません。

自分を直すことに
使ってきた力を、
これからは、
自分を活かすために使ってみてください。
