資産は資産で増える
Xくん
資産は資産で増える
資産形成を始めたばかりの頃は、なかなかお金が増えず、投資を続ける意味があるのか不安になることがあります。毎月数万円を積み立てても、資産額の変化は小さく、効果を実感しにくいからです。しかし、資産形成はある程度の金額を超えると、増えるスピードが大きく変わります。自分が働いてお金を生み出すだけではなく、持っている資産そのものがお金を生み出し始めるからです。
例えば、資産100万円を年利5%で運用した場合、1年間で増える金額は約5万円です。これだけでは大きな変化には感じないかもしれません。しかし、資産が1000万円になれば、同じ年利5%でも年間50万円増える計算になります。3000万円なら年間150万円、5000万円なら年間250万円です。元になる資産が大きくなるほど、同じ運用利回りでも得られる利益は大きくなります。
これが「資産は資産で増える」という状態です。
さらに強力なのが複利です。運用で得た利益や配当金を使わずに再投資すると、翌年は元の資産だけではなく、前年に増えた利益も一緒に運用されます。最初は小さな差でも、10年、20年と続けることで大きな違いになります。配当株であれば、受け取った配当金でさらに株を購入し、その株からも新しい配当金を受け取れます。企業が増配すれば、株数が増えなくても受取額が増える可能性があります。
資産が少ない時期に重要なのは、運用利回りよりも入金力です。100万円を年利5%で運用しても利益は5万円ですが、毎月5万円を投資すれば年間60万円を追加できます。資産形成の前半では、節約や副業、収入アップによって投資額を増やすことが大きな効果を持ちます。働いて得たお金を資産に変え続けることで、少しずつ資産が育っていきます。
そして資産が大きくなると、今度は運用益が入金額を上回る瞬間が訪れます。毎年100万円を投資している人でも、資産が3000万円あり、年5%で増えれば運用益は約150万円です。自分が1年間かけて入金する金額よりも、資産が生み出す金額の方が大きくなります。この段階に入ると、資産形成は明らかに加速します。
ただし、毎年必ず同じ割合で増えるわけではありません。株式市場には値下がりする年もあり、元本割れする可能性もあります。高い利回りだけを求めると、大きな損失につながることもあります。大切なのは、短期間で一気に増やそうとせず、分散投資を行い、無理のない金額を長期間積み立てることです。
資産形成では、最初の100万円や1000万円を作るまでが特に大変です。しかし、その時期を乗り越えて継続すると、資産が次の資産を生み出す流れができます。給与、副業収入、配当金、値上がり益を再投資し続ければ、お金が働く仕組みは徐々に強くなります。
資産が少ないうちは自分の労働で資産を増やし、資産が育った後は資産の力も利用して増やしていく。これが長期投資の大きな魅力です。今日の小さな積み立ては、将来の自分の代わりに働いてくれる資産になります。資産形成で重要なのは、すぐに結果を求めることではなく、資産が資産を生み出すまで積み上げ続けることなのです。

