
僕は2店舗を運営していますが、Googleの店舗Q&Aが消えていたことに、しばらく気づいていませんでした。2店舗を見直すきっかけになった出来事
以前は、来店前によく出る質問と回答をGoogleの店舗ページ上で確認できました。ところが先日、自分が管理する店舗を見直したとき、そのQ&Aが画面上に見当たらなくなっていました。
「駐車場はあるのか」「どんな支払い方法が使えるのか」「初めてでも利用しやすいのか」。こうした質問への答えが消えると、お客様は別の場所に答えを探しに行くか、確認を諦めてしまいます。
一方で、Googleが発表している会話型の地図検索「Ask Maps」は、現時点では米国やインドなどから順次展開されている段階です。日本の店舗オーナー側には、AI向けの特別な設定画面が用意されているわけではありません。
では、この空白期間に何をすればいいのか。僕が2店舗で実際にそろえて確認したのは、基本情報・サービス内容・属性の3つです。新しい機能を待つより、今ある欄を正確にするほうが先でした。
Googleの店舗Q&A、いつの間にか無くなっていました
困ったのは、Q&Aが無くなったこと自体よりも、そこに何を書いていたかを普段ほとんど意識していなかったことです。お客様から頻繁に聞かれる内容を置いていたつもりでも、その答えが他の欄に反映されていなければ、情報の穴がそのまま残ります。
店舗側から見ると「聞かれたら答えればいい」と思いがちです。しかし、お客様は問い合わせをする前に、検索画面だけで候補を比べています。連絡をくれる人だけでなく、何も言わず離れる人の疑問も想像して埋める必要があります。
僕はまず、過去に受けた質問を思い出しながら、2店舗それぞれのプロフィールをお客様の画面として見直しました。管理画面に入る前に外から見ると、「営業時間は合っているのに定休日が分かりにくい」など、入力した側には見えにくい抜けが見つかります。
「AIが店の質問に答えてくれる機能」は、日本ではまだ待ち状態
Googleは、地図上で場所について会話形式で質問できるAI機能を発表しています。ただし、利用できる国や端末は段階的に広がっており、日本のすべての利用者や店舗で同じ画面が出るとは限りません。
ここで大切なのは、AI機能の開始時期を予想することではありません。将来AIが店舗情報を案内するとしても、営業時間、サービス、設備などの元情報が曖昧なら、案内の材料も曖昧なままです。
つまり、いま行う更新はAIのためだけではなく、今日検索するお客様のためでもあります。今あるプロフィールを整えることが、そのまま次の検索体験への準備にもなります。
今埋めておく3つの欄

空白期間にやることは、地味な3つだけです。僕は1店舗目で項目を上から確認し、その順番を変えずに2店舗目でも繰り返しました。
- 基本情報を疑って直す
- サービス内容を「ふんわりした言葉」から具体に書き換える
- 属性欄を最後まで埋める
まず1つ目は基本情報です。営業時間、定休日、電話番号、住所を「登録済みだから大丈夫」と扱わず、公式サイト、予約画面、店頭案内と照合します。曜日ごとの時間、祝日の扱い、臨時変更も確認します。
特に住所は、建物名や階数まで必要か、地図のピンが入口付近に合っているかまで見ます。電話番号は実際につながる番号か、営業時間外の案内が現状と合うかも確認します。入力欄が埋まっていることと、お客様が迷わないことは別です。
2つ目はサービス内容です。「丁寧に対応します」「幅広くサポートします」のような言葉だけでは、来店前の具体的な疑問に答えられません。サービス名、対象、利用の流れ、予約の要否、所要時間の目安など、事実として確認できる内容に分けて書きます。
たとえば「初めての方にも丁寧に対応」だけで終わらせず、「初回は受付後に内容を確認し、利用方法を案内します」のように行動が見える表現にします。店舗ごとの差がある場合は、同じ文章をそのまま複製せず、違う部分だけ正しく書き分けます。
3つ目は属性欄です。駐車場、支払い方法、設備、バリアフリー対応など、表示される項目を最後まで開いて確認します。該当するものに「はい」を付けるだけでなく、該当しない項目を事実に沿って「いいえ」にすることも、誤解を減らす情報になります。
属性は業種や地域によって表示される項目が異なり、利用者からの情報が反映される場合もあります。だからこそ、一度埋めて終わりではなく、店舗の現状と表示内容が一致しているかを定期的に見直します。
2店舗を同じ手順で直すと、抜けている場所がはっきり見える
複数店舗を運営していると、店舗ごとに気づいた順で修正しがちです。僕も以前は片方の営業時間を直したあと、もう片方の属性確認を忘れることがありました。そこで今回は、2店舗を横に並べ、同じ項目を同じ順番で確認しました。
- お客様側の検索画面で2店舗をそれぞれ開く
- 基本情報を公式サイトや予約画面と照合する
- サービス欄を一文ずつ読み、具体的な事実が入っているか確認する
- 属性欄を最後まで開き、未回答と店舗差を記録する
- 修正後、もう一度お客様側の画面で表示を確認する
この方法の良いところは、片方だけにある抜けを見つけやすいことです。たとえば、1店舗目では支払い方法が埋まっているのに、2店舗目では未回答だったとします。同じ事業として当然そろっていると思っていた情報ほど、差分として見ると発見できます。
ただし、そろえることが目的ではありません。営業時間や設備が本当に異なるなら、違う内容が正解です。「文章を統一する」のではなく、「確認手順を統一する」と考えると、事実を崩さずに管理できます。
逆にやらなくていいこと

いま、AI専用の設定を探し回る必要はありません。新機能らしいボタンがないか、管理画面を何度も開き直しても、利用地域にまだ提供されていない機能を早く使えるわけではありません。
また、AIに拾ってもらうために不自然な言葉を大量に詰め込む必要もありません。お客様が知りたい事実を、適切な欄へ正確に入れることが先です。説明文に駐車場や支払い方法を全部押し込むより、専用の属性欄があるなら、そちらもきちんと設定します。
もう1つ避けたいのは、確認できない内容を先回りで書くことです。「たぶん使える」「通常は開いている」ではなく、店舗で確認した事実だけを登録します。変更が審査中の場合も、反映を待ってからお客様側の表示を確かめます。
更新したら、問い合わせ目線でもう一度読む
入力を終えたら、管理画面の完了表示だけで終わらせません。来店したことがない人になったつもりで、「今日営業しているか」「予約が必要か」「車で行けるか」「どの支払い方法が使えるか」を探します。
答えがすぐ見つからない質問は、どの欄に置けば自然かを考えます。基本情報で答えられるもの、サービス欄で説明すべきもの、属性で示せるものに分けると、説明文だけが長くなるのを防げます。
僕の場合、2店舗を同じ順番で確認するだけで、修正の進み具合も把握しやすくなりました。特別なツールを増やすより、項目名を簡単なチェック表にして、店舗ごとに確認日を残すほうが運用しやすいです。
まとめ|AI機能を待つ間に、元情報を整えておく
店舗Q&Aが見当たらなくなり、会話型のAI検索も日本ではまだ待ち状態です。この空白期間にできることは、基本情報、サービス内容、属性という3つの欄を、事実に沿って整えることです。
- 営業時間・定休日・電話・住所を、外部の案内と照合する
- サービス内容を、対象・流れ・予約の要否などが分かる表現にする
- 駐車場・支払い方法・設備などの属性を最後まで確認する
2店舗があるなら、文章ではなく確認手順をそろえる。これだけで、店舗ごとの未入力や思い込みによる差が見つけやすくなります。AIの新機能を待ちながらでも、今日のお客様が迷わない情報づくりは進められます。
普段、2店舗を経営しながら、店舗集客の自動化をして、3年以内に10店舗を目標に活動しつつ、AIを使った自動集客の仕組みづくりや、AIに関するセミナーを行っています。日々の実店舗運営で試したことは、ThreadsやInstagram(@tatsuya.nishiwaki_)でも少しずつ共有しています。
