はじめに:占いを副業にするという選択
「好きなことで誰かの役に立てる」――そんな想いから、占いを副業として選ぶ人が増えています。 特に30~50代の女性にとって、ライフスタイルを尊重しながら働ける手段として、占いは大きな魅力があります。
とはいえ、最初の一歩を踏み出すと、思ったよりうまくいかない現実にもぶつかります。 「有料にした途端、誰からも反応がなくなった」「自分には向いてないのかも」――そんな風に感じた経験、ありませんか?
大丈夫。あなたは間違っていません。 この記事は、かつての私のように“続ける自信”をなくしかけた人のために書いています。
初心者占い師が有料鑑定を始めるときに陥りがちな5つのワナを、実体験とともにお届けします。
ワナ1:無料鑑定から抜け出せない
「有料にした瞬間、誰もいなくなった」
最初は、本当に嬉しかったんです。 「当たってました!」「またお願いします!」 そんな声をもらえるたびに、「私にも誰かの力になれるんだ」と思えました。
無料鑑定を50件以上続けて、30件を超えたあたりで、「そろそろ有料にしてもいいかも」と思うようになりました。 覚悟を決めて、1件5,000円の有料鑑定を案内しました。
でも――反応はゼロでした。 DMもコメントも止まりました。 「また無料のときあればお願いします」と言われて、投稿を削除。 私は何もなかったことにして、また無料で鑑定を始めました。
怖かったんです。 「お金をもらうに値しないのかもしれない」と、心の中で自分を責めていました。
それでも私が学んだこと
- 無料で感謝されることと、有料で選ばれることは違う
- 無料が長く続くと“無料の人”という印象が定着する
- 自分の中に「価値をつける勇気」がなければ、価格表だけでは伝わらない
読者への提案:こう進めてみて
- 無料鑑定には期限と人数制限をつける → 「今だけ〇名限定」とするだけで、“価値ある体験”に変わります。
- 無料でも“効果”を実感してもらう設計を → たとえば「2週間以内にできる行動指針をお渡しします」と宣言する。
- 有料化を予告して、流れを自然にする → 「来月から有料鑑定をスタートします」と、心の準備を促すことで“逃げられる”ことが減ります。
あなたの鑑定に、すでに価値はあります。 “怖さ”は、誰にでもある。 でも、その先に「あなたにお願いしたい」と言ってくれる誰かが必ずいます。
だから、どうか続けてください。
ワナ2:価格設定の迷い
「この値段で売れるはず」──そう思っていたのに
有料鑑定を始めたとき、私は悩みに悩んで「全体運 5,000円」という価格をつけました。 自分なりに分析し、実績も積んだつもりだった。
「この内容ならこの値段でも納得してもらえるはず」と思っていたのに、待っていたのは“沈黙”。
価格表を出した瞬間、誰からも申し込みが来なくなったんです。 私はまた自信をなくしました。「高すぎたのかな」「やっぱり私には早かったのかな」
でも、今ならわかります。
価格が高いか安いかではなく、“信頼が足りなかった”のです。
価格設定でやってしまいがちな3つの失敗
- 実績より先に価格だけが独り歩きする
- 自信がないまま高めに設定し、態度に迷いが出る
- 逆に安くしすぎて「価値がない」と思われてしまう
読者への提案:価格設定に迷ったら
- まずは「試せる価格」から始める → たとえば1,000円〜2,000円程度。初回限定なども効果的です。
- 段階的に価格を上げていく仕組みにする → 「〇件まではこの価格/以降は+1,000円」など明示しておく
- 「価格の理由」をしっかり伝える → 「〇分の時間をかけて、何を提供するのか」を言語化することが安心感につながります。
「値段=自信」ではありません。 まだ自信がなくても、心を込めた鑑定にはちゃんと価値があります。
価格をつけるのは、あなたの覚悟を言葉にする行為です。 もしその一歩が怖いなら、小さく始めて、育てていけばいい。
怖くても、止まらなければ、大丈夫。
ワナ3:自己流での鑑定スタイル
「私らしくやればいい」──その言葉に甘えていた
占いを始めたころ、私は「自分の直感を信じてやろう」と思っていました。 型にハマらず、マニュアル通りでもなく、自由に言葉を届けることが私らしさだと信じていたんです。
でも、あるとき気づきました。
「何を占ってもらえるのかよく分からなかった」 「前と全然雰囲気が違った」
そんなフィードバックが、ジワジワと届くようになってきたのです。
お客様は“あなたらしさ”を求めているのではなく、 “安心できる体験”を求めていた。
それに気づいた瞬間、私は「自己流」の危うさを知りました。
自己流が引き起こす3つの問題
- 毎回スタイルが変わって、お客様にとっての安心感がない
- 口コミや紹介につながりにくく、信頼が積み重ならない
- 自分自身の軸がブレて、不安定な気持ちで鑑定をしてしまう
読者への提案:自分のスタイルを“設計”しよう
- 「得意分野」を明確にする → たとえば「恋愛」「子育て」「人生の転機」など、自分の経験を活かせる分野を選ぶ
- 使用占術を一貫させる → タロット・紫微斗数・西洋占星術…複数あっても軸は1つに絞った方が伝わりやすい
- “あなたらしさ”を“型”に落とし込む → 鑑定の流れや言葉の使い方、終わり方まで「パターン化」することでプロらしさが出ます
自由にやるのは悪くない。 でも、誰かに届ける以上、「信頼されるパターン」が必要なんです。
自分らしさを守るためにこそ、 自分のスタイルを設計することが必要なんだと、私は気づきました。
あなたの中にも、すでに“型”の種はあるはずです。 あとは、それを見つけて、磨くだけ。
どうか、あなたの占いが“ブレない言葉”になりますように。
ワナ4:集客の難しさ
「有料にしたのに、誰にも見つけてもらえない」
勇気を出して有料鑑定を始めたのに、DMも来ない。 コメントも「いいね」も前より減った気がする。
あんなに時間をかけて準備したのに。 なぜ、誰も気づいてくれないんだろう?
――私は、集客の本当の難しさを、そこで痛感しました。
占いの力が足りないんじゃない。 そもそも「存在自体が知られていない」という現実に気づいたんです。
どんなに素敵なサービスでも、 誰かに届かなければ、なかったことと同じになる。
これは、占い師にとってとても残酷な事実でした。
集客がうまくいかない理由
- 届けたい人が誰なのか、明確になっていない
- 発信しているつもりでも、実は“伝わって”いない
- お客様が求める“未来”が見えていない投稿が多い
読者への提案:届ける力を磨こう
- あなたが助けたい相手を明確にする → たとえば「仕事に悩む30代女性」「子育てに不安があるママ」など
- 過去の自分に語りかけるように投稿する → 「昔の私もそうだった」と書ける言葉は、誰かの心に刺さります
- SNSは“反応”より“関係”をつくる場所 → 鑑定だけでなく、日々の思いや失敗談もシェアすると、心が通い始めます
私も最初は、ただ“占いの告知”だけをしていました。 でも、誰も振り向かなかった。
「この人になら、話を聞いてもらいたい」 そう思ってもらえる存在になるには、 “売る”より“伝える” ことが大事だったんです。
そして、“伝える”には、あなた自身の物語が必要です。
あなたの声に、誰かが救われる日が必ず来ます。 どうか、自分の言葉をあきらめないでください。
ワナ5:フィードバックの活用不足
「良かったです」だけじゃ、次にどう活かせばいいのかわからなかった
初めて有料鑑定をしたとき、お客様から「すごく当たってました!」「丁寧な鑑定をありがとうございました」と言っていただけました。
心から嬉しかった。 だけど――どこが良かったのか、何が刺さったのか、正直わからなかったんです。
そして次の鑑定でまた不安になる。 「前回と同じように届けられてるかな…?」 「これでいいのかな…?」
その時の私は、“届けっぱなし”の鑑定をしていたんだと思います。
フィードバックをもらわないままのリスク
- 自分の強みや改善点が見えず、迷いが続く
- お客様にとって“鑑定が終わったら関係も終わり”になる
- リピートのきっかけを自分から手放してしまう
読者への提案:フィードバックは“宝の山”です
- 鑑定後に簡単なアンケートや感想フォームを渡す → たとえば「印象に残ったことは?」「もっと知りたかったことは?」の2問だけでも十分
- 返信があったら必ずお礼を伝える → 「ご感想ありがとうございます。とても励みになりました」と一言でも返信すると印象が残ります
- フィードバックをもとにサービスを進化させる → 「以前◯◯というお声が多かったので、今月から△△の内容を強化しました」など
誰かのリアルな声は、あなたの次の一歩を照らす灯になります。
「ありがとう」だけではなく、 「あなたのどこが良かったのか」「またお願いしたいと思った理由」 そんな言葉に、あなたの才能のヒントが隠れています。
フィードバックを求めるのは、怖いかもしれません。 でも、あなたを応援してくれる人は、必ずいます。
だから、勇気を出して、聞いてみてください。 “あなたに頼んでよかった”の言葉を、自信に変えるために。
まとめ:成功する占い副業のために
「私は間違っていたのかな」そう思ってしまう夜も、確かにありました
有料に切り替えても申し込みが来なかった日。 「この値段で売れるはず」と信じて出した投稿に誰も反応しなかった時。 誰にも見つけてもらえず、声をかける勇気も出なくなった時。 それでも――ここまで歩いてきました。
だから、あなたにも伝えたい。
大丈夫。あなたは、間違っていません。
うまくいかないときがあっても、それは“やり方”が違っただけ。 あなたという人の価値がないわけじゃない。 信頼の積み重ね、言葉の選び方、届け方――そのすべては、あとから学べるんです。
継続的な学びと改善の大切さ
占いは、当てるだけの技術じゃありません。 人の気持ちに寄り添い、未来に希望の光を灯す仕事です。
だからこそ、自分自身の不安や葛藤と向き合いながら、学び続ける姿勢が何より大切。 私たちは完璧じゃなくていい。 不器用でも、まっすぐに届けようとするその心が、きっと誰かを救います。
自分らしい占いスタイルの確立
「自分には何ができるんだろう」 そう迷うあなたへ。
あなたの過去に、乗り越えてきた経験に、響いた一言に、あなたにしかできない“占いの形”が眠っています。
無理に誰かの真似をしなくていい。 焦らなくていい。 あなたらしいスタイルは、少しずつ、育てていけばいい。
最後に──届けたい言葉
占い師の道は、孤独に感じる瞬間もあります。 でも、あなたの言葉を待っている誰かが、必ずいます。
怖くても、不安でも、歩き続けてください。 あの日の私がそうだったように、きっと、道は開けていきます。
あなたは、間違っていない。 そして、あなたの占いには、ちゃんと価値がある。
これからの一歩が、誰かの光になりますように。
もしこのまとめを読みながら、「また頑張ってみようかな」と思えたなら、 それが、この記事を書いた私のいちばんの願いです。
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