コーチングにおける大事な3つのステージ!
人は全員「株式会社自分」の代表取締役であり、人生の行く先を決めるのも、目的地に向かえるように行動するのも自分だということを学んだことがあります。
実際に独立や法人化を目指す人にとってはなおさら、自分の人生の目的地を決めてそこに向かうことがとても大事になってきます。
わたしが行っている事業のひとつに独立支援事業がありますが、そこでもコーチングで学んだことは大いに役立ち、5店舗が独立、約40名が法人化という実績を作り出しました。
コーチングには大事な3つのステージがあります。
1)スキル
まずはスキルを身につけ付けましょう。
適切な質問や効果的な投げかけのタイミング、タイプ別の使い分けなど、実践的な知識を身につけるほど、クライアントから答えを引き出すことができます。
2)プロセス
次のステージはプロセスです。
身につけたスキルをもとに質問を行いますが、質問が単独で使われることはほとんどありません。考え抜かれた一連の質問群が、ある流れに基づいて使われることにより、はじめてミラクルな効果が発揮されます。
一連の質問群からなるプロセスには名前があり、どれも明確な目的を持って構成されています。
3)スタンス
3つ目はスタンス(立ち位置)です。
クライアントが前進するために適切な質問をし、答えを聴くというスキルとは異なったレベルでコーチに求められるのが、このスタンス(立ち位置)です。
これは、クライアントとの間の恒久的な信頼関係、適切な距離、そしてコーチ自身が自分が誰なのかを知っており、今どの地点まで来ているかを自覚していることなどを指します。
このスタンスを身につけると、過去と未来の間をクライアントと共に自由に行き来する経験を創り出すことさえ可能になります。スキルというよりはセンスに近いものですが、努力し続けて経験を積むことで、だれでも身につけられる付けられるようになります。
今に集中しよう!ゲシュタルト・コーチングスタンス
これから10秒間、ピンク色の象だけは思い浮かべないでください。
・・・果たして、「思い浮かべない」ということができるでしょうか?
人間の脳というのは、「肯定型」の状態を扱うようになっています。
「否定形」や、「マイナス」という概念は、比較的新しく考え出された論理学や数学の世界での概念で、現実には存在しない幻です。物事について、現実に存在するもの(事実)だけを統合すればいいのですが、この存在しない幻を統合すると、人は幻に振り回されるようになります。
例)
コップの中の水
幻:コップの中には半分しか水が入っておらず、あと半分足りない。
事実:コップの中には水が半分、空気が半分入っている。
ドーナツ
幻:ドーナツには穴が開いている。
事実:ドーナツは輪っかの形をしている。
自己評価や他者評価が低く、「否定形」「減点方式」「マイナス」の思考パターンに陥っているクライアントは、「今までできなかったこと、今できていないこと、足りないもの、欠落、短所、欠けているもの、マイナスな観点、間違った生き方がある、、、」といった幻と格闘しています。
しかし、「こうなるはずだった。こうあるべきだ」という正しい自分・正しい他者はどこにも存在しません。この世界には、合っている、あるいは間違っている人間は存在せず、ありのままの人間しかいません。
コーチは、「今ここ」ありのままの自分をクライアント自身が自分で認められるように促し、励ましましょう。
まとめ
コーチングは、受けた人の人生に大きな影響を与えます。わたし自身はコーチングを受けて、より自分の人生の行きたい方向がわかったように思います。
クライアントが真に望む人生を実現させていくためにも、コーチは3つの大事なステージを意識しましょう。スキルを身につけ付け、明確な目的からくるプロセスに沿って質問をします。
さらに経験を積むことでクライアントとの間の適切なスタンス(立ち位置)を保てるようになります。
そしてコーチは、ありのままの自分をクライアント自身が認められるようになること、過去できなかったことや足りていないものではなく、今あるものに目を向けて集中するように促し、励ましましょう。