なぜ技術を磨いてもリピートされないのか
**— 整体・リラクゼーション歴20年以上、うち12年以上サロンを経営してきて分かったこと**
1. 技術は上がっている。なのに、二度目が来ない
本を買う。新しい手技を覚える。練習して、実際にお客さんに使ってみる。手ごたえもある。「軽くなりました」と言ってもらえる。
なのに、その人は二度と来ない。
私はこれを何年も繰り返しました。そして、そのたびに同じ結論を出していました。「まだ自分の技術が足りないんだ」と。だからまた本を買う。セミナーにも何度か足を運びました。休みの日を練習に使う。
技術は、確実に上がっていました。それは間違いありません。10年前の自分と今の自分では、触った瞬間に分かる情報量がまるで違います。
技術が上がれば、リピートは増えます。そこは間違いありません。実際、増えました。
ただ、上がったぶんだけまっすぐ増えていくかというと、そうではなかったんです。どれだけ磨いても、そこに乗ってこない人たちが必ずいる。
このズレに気づくまでに、ずいぶん時間がかかりました。
もしあなたが今、
- 施術後の反応は悪くないのに、次の予約につながらない
- 新規は入ってくるが、カルテが増えるばかりで再来の欄が埋まらない
- リピートされないのは自分の腕のせいだと思っている
このどれかに心当たりがあるなら、この記事はたぶん役に立ちます。
そして先に、一番大事なことを言ってしまいます。
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2. 技術には「合う・合わない」が、必ずある
20年やって、はっきり分かったことがあります。
**まったく同じ施術をしても、劇的に楽になる人と、そこまでではない人がいる。**
これは私の腕にムラがあったから、ではありません。同じ日、同じ調子で、同じように触っていても、そうなるんです。人の身体はひとりひとり違う。だから、ある手技がぴたりとはまる人と、はまらない人が出てくる。当たり前と言えば当たり前の話です。
でも、この当たり前を、なかなか誰も言ってくれません。
考えてみれば当然で、技術を伝える側が「この手技はハマらない人もいます」とは書きにくい。本も教材もセミナーも、「これを身につければ結果が出る」という前提で成り立っています。だから私たちは、結果が出なかったとき、原因を自分の習得不足に求めるしかなくなる。
こうして、あの無限ループが始まります。
> リピートされない → 技術が足りないせいだ → また新しい手技を覚える → やっぱりリピートされない人がいる → まだ足りない → また覚える
私は、このループの中に長くいました。学んだこと自体を後悔しているわけではありません。技術は大事です。それは今でも変わりません。
ただ、**技術だけを積み上げても、埋まらない部分がある**ということです。
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3. では、「合わなかった日」に何がお客さんを戻すのか
ここが、この記事の本題です。
技術に合う・合わないがあるということは、こう言い換えられます。
**どれだけ腕を磨いても、外れる日は必ず来る。**
ベテランでも来ます。私にも来ます。だとしたら、勝負が決まるのはそこから先です。外れた日に、そのお客さんが戻ってくるのか、来なくなるのか。
そして私の実感では、これを決めているのは技術ではありません。
私が現場で技術と同じくらい大事にしていたのは、会話です。もっと正確に言うと、次の4つでした。
1. その人の症状に、ちゃんと興味を持って聞くこと
2. 聞いたことを、記録すること
3. 自分の知識の範囲でいいので、説明すること
4. 次にいつ来ればいいかを、押しつけずに、しかしはっきり伝えること
字面だけ見ると、あまりに普通だと思われたかもしれません。接客のマニュアルに書いてありそうな話です。
でも、これを12年間サロンを経営しながら毎日やり続けると、まったく違うものになります。
ひとつだけ、例を出します。
二回目に来られたお客さんに、私が最初に聞いていた言葉です。
**「どのくらいで戻りましたか」**
「良くなりましたか」ではありません。
たったこれだけの違いですが、20年で一番使った質問はこれだと思います。ここで返ってくる答えが、その日どこを触るか、そして次にいつ来ていただくかまで決めていました。なぜそうなるのかは、本編で詳しく書きます。
技術が合うかどうかとは、まったく別のところで動いているものがある。私が言いたいのは、そういうことです。
ここから先は、この4つを実際にどう回していたかを、具体的に書いていきます。記録する項目、無口なお客さんへの向き合い方、説明でやってはいけないこと、次回の伝え方の言い回し、そして私が現場で見てきた「自分からリピートを壊していく施術者」のパターンまで。
ツールは何でも構いません。紙のカルテでも、スプレッドシートでも同じことができます。大事なのは、何を残して、それをどう使うかです。
明日の施術から使える形で、お伝えします。
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この記事に書いてあること
- 技術には合う合わないがあるという前提と、外れた日に何が起きているか
- 初回に必ず聞いていた5つのこと(痛くない時を聞く理由)
- お薬と通院の確認をする理由と、絶対に踏み越えてはいけない線
- カルテに残す4つの項目と、訴えと所見を分けて書く意味
- 雑談をどこまで記録するか、外見の話題をどう扱うか
- 「どのくらいで戻りましたか」——前回の判断を検証する一言
- 施術後の説明の仕方と、分からない時の3つの伝え方
- 次回の目安の出し方(慢性・急性それぞれの間隔と、押しつけにならない理由)
- 自分からリピートを壊していく4つのパターン
本文は約1万字です。
## こんな方に向いています
- 施術後の反応は悪くないのに、次の予約につながらないと感じている方
- 新規は入るのに、再来がなかなか積み上がらない方
- リピートされないのは自分の技術不足だと思っている方
- カルテを書いてはいるが、次に活かせている実感がない方
- 整体、リラクゼーション、ボディケア、業態は問いません
## こんな方には向きません
正直に書いておきます。
- **手技そのものを学びたい方** — この記事に技術の解説はありません
- **開業や集客の広告手法を知りたい方** — 今回は接客と記録に絞っています
- **短期間で売上を跳ね上げる裏技を探している方** — そういう話は書けません
地味なことを、地道に積み上げる話です。そこは先にお伝えしておきます。
## 書いている人
整体・リラクゼーション歴20年以上。うち12年以上、自身のサロンをホットペッパー掲載で経営してきました。
ひとつ先にお伝えしておくと、私がやっていたのは**個人店**です。大手チェーンのような大衆店とは、経営のやり方が違う部分があります。この記事で経営の話はしませんが、ここに書いてあることは個人店での12年がもとになっている、という前提だけ先に置かせてください。
派手な実績を出せるタイプではありません。ただ、毎日お客さんの身体に触れて、話を聞いて、記録して、次を考えるということを、20年続けてきました。この記事はその中身をそのまま書いたものです。
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※デジタルコンテンツの性質上、ご購入後の返金はお受けできません。上記の内容をご確認のうえ、ご判断ください。
