ヘッダ画像はぴんたれすとから。ショート&細身は最高なんじゃ~
はじめまして、yuka.です。
いきなり長い文章になっちゃうんですが、自分でもけっこういい感じにできたと思ったので、公開しておきます。
わたしがどんなにだめで、それでもなんとか億り人まで行けましたって話になります。
人生逆転と書くとなんだか自分の人生じゃないみたいでイヤなんですが、実際に自分の身に起こったことだし、それまでがあんまり良くはなかったので、「好転」ぐらいはしたかなと思っています。
皆さんの参考になればと思って、ここに置いておこうと。
ちなみにそのうちは私がどんなやり方で資産を倍々ゲームみたいに増やしていったかと書こうと思います。
Chapter1.私について
最初に自己紹介です。
・26歳元OL
・2017年に仮想通貨投資開始
・2021年末に億り人(納税後)
<好きなもの>
旅行、広いおうち、買い物、食べること、飲酒(酒バカです)、占い(香港はけっこう盛んです)、可愛い女の子(のーまるです笑)
<嫌いなもの>
ビットコイン、投資話
ふつーに日本の商社でOLしてましたが、
今は香港に移住してのんびり暮らしてます。
日本にも実家に顔出しにちょくちょく帰ってます笑
それで、ちょっと思いついて、仮想通貨のあれこれを発信してみようかなって。
仮想通貨界隈のあれこれについて
ゆるく情報発信しながら、
皆さんとゆるく繋がれたらと思います。
日本に帰ってきたときに遊んでほしいな笑
今の私の職業は、投資家ということになります。正確には株式などの安定運用の投資家 兼 仮想通貨投資家ですね。
年収は数千万円・・・と書くと大げさですが、ぶっちゃけそんなにアクティブな運用をしていないし、多くは利回り数%の安定したものと、あとは火遊びしてるのが仮想通貨ぐらいですね。
この辺はあとで書こうかと。
それから、ちょっと前にFTXがやばいことになったりしてますが、正直そんなに心配してないですね。。
世の中に「絶対」はないけれど、分散投資しているため全てが同時に倒れることは中々ないのかなと思っています。やる気がないので不動産投資はしてないですが、そう苦しいことにはならないのかなと。
で、そう聞くと「優雅な暮らしをしてるんだろうな」とか思われるかもなんですが、その割には随分と慎ましい生活をしていると自分でも思います。
そもそもそんなにお金の掛からない生活してるんですよ。
億り人になって良くなったことだって、ストレスが減ったことが一番に挙げられるくらいだし・・・お金を持ってみてわかりますが、あんまり欲がないんだろうなーと。
香港の都心から少しだけ外れたエリアの広めのお部屋に住んで、「起きた時が朝」の生活、ストレスが少なくていいですね。
そういえばこのフレーズを多用していた、某ネットワークビジネスの会社が行政処分を受けたと聞きました。MLMの全てを否定するわけではないですが、あれって労働所得ですよね。
真の不労所得とは本当に寝ていても入ってくるものだと思います(どや)。
物欲もないから物も服も必要最低限だし、交友関係もそんなに広くないので遊びに使うお金も少ない。あ、友達は増やしたいです笑
こっちで恋人もできましたが、同じく物欲そんなにない人で。
趣味はさっき書いた通りですが、ほんとふつーです、旅行と占いぐらい。仮想通貨は嫌いです笑
この発信を始めたのは、この生活もそろそろ飽きてきたとか、そうでもないかなとか、なにか書いてみたいなとか、そういう動機です。
つらつらと書いてしまいましたが、こんな生活を送れるようになったのはやはり仮想通貨のおかげです。2020,2021年から資産がぐっと増えて、それで税金のこともあるし(払いましたよ)、香港に移り住んで、今の暮らしを手にしたということになります。
それまでは商社に勤める、可もなく不可もないOLでした。
というか商社のパン職のOLは可もなく不可もないです笑
働いて、合コンして、休みの日に遊んで、それだけの毎日でした。それも楽しかったけど。
そんな私が仮想通貨と出会い、一度は全ての貯金を失うほどに追い込まれながらも現在のちょっとした成功者になった紆余曲折について話そうと思います。
正直、運の要素は大きいと思います。
ただ、その運を掴むにあたって過去の失敗を教訓にしたのも確かだし、だからこそ、私の経験談が何かしらの参考程度になるかもしれない、くらいの軽い気持ちで読んでもらえると嬉しいです。
だいたいの話は暗くて私がおバカさんでしたって内容なので、笑ってもらえるならそれもまたOKです笑
Chapter2.仮想通貨との出会いは詐欺案件
「日利1%?ほんとに?」
詐欺に決まってる・・・そんなもの漫画のヤミ金の世界でしか聞いたことがない。。
マッチングアプリで出会った羽振りの良い男性がお酒の席で持ち出してきた紹介案件はそういう内容でした。ワンナイトをした仲でなければ、すぐにシャットアウトしていたと思います。
「いや、それが本当なんだって!実際俺こんなに儲かってるんだよ!」
へぇーそうなんだ・・・。
ポンジスキームって言葉ありますよね。高配当で出資を集めて、最初は本当にその配当が出る・・・・だけど、その配当の原資は実は集めた出資金で・・・てやつです。FTXも結局それでしたね。
話に食いつく人々が増え、大量の資金が投入された段階で運営が飛ぶという話は、私みたいなアホでも知ってはいます。
けど、話を聞いてみると興味深い部分があって。その時はまだ聞き慣れない「ビットコイン」てやつをある場所に送金すると日利1%の利息がついて、たしか20日間たったら、払い出しが可能なんだって。
私思うんですが、これが仮に日本円ならば、怪しすぎてまともな思考力のある人なら誰も手を出さないはずなんですよね。
だけど仮想通貨。うーん、最近有名だし、一発当たりそうな雰囲気、ありますよね。
それでわたし、ものは試しだって、やっちゃったんですよね。わんないとした彼の話を鵜呑みにしたわけじゃないけど、彼が「俺保証してもいいよ!」って言ってくれたので、当時パン職でもなぜか支給されてたボーナスのうち20万円ほどビットコインを購入してみた。当時のBTCの価格は100万円を切っていました。
で、購入できたもののうち、教えてもらったやり方で別の口座にBTCを送金してみた。そのままじゃ送れないから、別の通貨に換金して・・意味も分からずやりました。
そうすると、だいたい1か月したら、私の口座に1.2倍くらいの金額になって着金した。ちゃんと換金もできました。数万円のプラスです。
送金と着金に数日かかるから、ぴったりと日利1%じゃないけど、銀行なんてめじゃないくらいの利息であることには違いない。
えちょっとまってコレすごくない?と思って、もう一度同じことをしてみた。増えた数万円はディズニーに使って消えたけど、待てばいいって思ってたので、なんだか気楽でした。
約1か月後、手元にまた数万円増えた形のお金が着金しました。
また増えた分だけ換金して、今度は冬物のコートを買った。
もちろん分かっています。こういった怪しい儲け話で重要なのは引き際だってこと。詐欺とかだと、最初の高配当に味をしめて、大金を入れちゃったところで食い物にされてしまう。別の友だちにも注意された。よほどダメな人(残念ながらそのうちの一人がそのセフレ男性だった)を除けば、そんなことはわきまえていて、誰が自分の欲に打ち勝って賢いところで手を引けるか、そういうキチンレースなんだって。
私も、頭では分かっていました。
けれど、Twitterでビットコインのことをひたすら検索して、まだ行けるだろうという気がしてしまいました。「こういった案件は参加者が増えてきたら終わりで、逆に言えば、存在を知られていない段階ならセーフ。」セフレ男性の言葉です。私が手を出していた儲け話は、Twitterのどこにも落ちてはいなかった。あ、Discordにはこの手の怪しい情報がたくさんあったらしいですね・・・あとから聞いた話です。
もともとの20万円に加えて、更に20万円ほど追加投資し、これでBinanceから送金します。1か月後、50万円相当が着金。これで手を引こうかとも思・・・えなくて、もう1回くらい大丈夫だよね?って強気になっちゃって、利息分だけを換金して、前回と同じ40万円を再投資しました。
この時ビットコインが多少値上がりしていて、10万円と思ってた利息分は15万円近くなっていました。私の手取りマイナス10万円くらいです。
この辺で金銭感覚が狂い始めます。無駄に友達におごってみたり。
「なんかゆかは最近ちょっと太っ腹だね^^」
「あー最近キャバで太客つかまえて」
とかごまかしたんですが、もしかすると怪しまれていたかもしれないですね。
そもそもわたし夜職もやってて、15万円というのはすごい大金ではなかったです・・・そのはずなのに、「不労所得」として15万円を貰ったときの衝撃はすごかったです。
働かなくてもこんなにもらえるんだ!
そう思ってしまいました。
わたしは当時21歳。高卒でしたが、まだまだ「若手」でいける年次。だけど、パン職ながら同期の間でも少しずつ差が出始めていて、なんか私はとにかく普通なんだな・・・と思い知ったり、そういう時期でした。
ここから、やっぱり総合職目指すのか(高卒がいけるのか知らんけど)、別の会社に転職するのか、それとも会社員としてはそこそこに甘んじて趣味や婚活に生きがいを見出すのか。
もともと心配性だから、そういうことをぼんやりと考えてしまうことがよくありました。
私はパン職だから出世にもそれほど興味はなかったし、当時から趣味といった趣味もない。仕事にやりがいを求めて転職するような気合いもなかったです。
恋活はどうかというと、なんだか子どもがほしいとも思えなかったし、年齢的にまだそういうことを考えるのは気が引けるような感じだった。
結婚したら自然とそういう話にもなるのだろうけれど、まず相手が・・ここでもふつうな私でした笑。
そんなことをとりとめもなく考えて生きてきた私に、急に降ってきたビットコインのチャンス。思わぬポケットマネー。15万円(しつこいですね笑)が、こうも簡単に手に入るのね・・・ということで、もう頭がおかしくなり始めていたんじゃないかなと思います。
それまで怪しいと相手にもしなかったセフレからの「不労所得」て言葉を意識しだしたのもこの頃でした。
・・・とかそういうカワイイ悩みにぐちぐち思いを巡らせていたら、再投資した40万円分の仮想通貨は、わたしの手元に戻ってくることはなく、送金先の口座を紹介していたサイトが突如として消失したのでした。
忽然と、なんの前触れもなく、わたしの資金とともに消えたのでした。
Chapter3.破綻に次ぐ破綻
悔しい!なんで!?!?
40万円分と言いながら、取得平均単価を考えると、50万円以上を持ち逃げされたことになります。
ちょっとまって、冷静に考えなきゃ。
大して良くもない思考をめぐらします。
利息分の換金には成功してるんだ、総額で30万円くらいは私の意思で楽しく使ったんだ。
だから、私は楽しく散財しただけで、そう割り切って考えれば、想定以上の損失はせいぜい10万円くらいじゃないの?キャバでちょっと頑張って汚いおじさんと長く居られれば、稼げる額だよね?
もちろんこれは詭弁です。
引き際を間違えて元本を失った事実は、揺らぐことがないです。
利息分から30万円ほど遊んだ分、それは単に使ってしまったお金というだけのお金です。
いくら負け惜しみの理論武装をしたところで、手元にあった40万円を溶かしてしまった。それだけが結果です。
あの私思うんですが、これが最初から引き出せることなく飛ばれていたらまだマシだったかもしれない、とか思っちゃうんですよね。消えるだろうと思ったお金が本当に消えた。それだけの話じゃないですか。
だけど、実際にはその時の元本は手元に戻ってきたんです。
それに味をしめて再投資するどころか元本を増やせた事実があります。
せめて最初の元本分だけに抑えていれば使った分とトントンだったのに。。
運営がいつか飛ぶことも、欲をかきすぎず引き際をわきまえた人間だけが勝てるチキンレースであることも私は分かっていたハズです。
ちなみにセフレは連絡がつかなくなりました。彼は数百万円をBTCに替えてその口座に突っ込んでいたので、文字通り「詰んだ」のかもしれません。
そんな彼を横目で笑いながら、にも関わらず、私も欲望に負けた側の人間であることは明らかです。引き際の判断が甘かった、としか言いようがないですよね。
「まだ大丈夫でしょ?」
一応、リサーチはしたけれども確証はなかった。結局「もっと欲しい」という欲望から惰性で判断を引き延ばし、そして負けた、という他ないです。
悔しい!
そして私が考えたのは、「今度こそ、欲をかかずに上手く逃げてみせる」。
最悪の思考ですよね笑
ギャンブルの負けをギャンブルで取り返そうとする・・・取り返しのつかなくなる人間の思考そのものだなぁと今は思います。
それでも、当時から例の案件が「投資」ではなくギャンブルに近いチキンレースだったことは分かっていたのに、この失敗を同じような案件で取り返せると本気で思い込んでいました。成功の体験があったから。
わたしがこの仮想通貨のポンジスキームみたいなやつで大損した以降、似たような案件は続々と湧いてきました。
今思えばあれはそういう仕組みの黎明期だったんだと思います。
システムを開発して、出資者を集めれば勝ちは確定ですもんね。。
そう考えた私は、最初の案件から繋がった情報をつてに、次に参加するチキンレースを探しはじめたのです。
謎の行動力。我ながら呆れますね笑
この時にずいぶん勉強したんですが、中には複数のポンジ案件でポートフォリオを組んでリスクヘッジを行う、みたいなアタオカ案件も存在していました。
「分散投資だよ」
謎にフォロワーの多いTwitterのアカウントが吹聴します。
正確には、当時、分散投資だと思い込んでいたもの・・・・ですね。
今、正しい(と少なくとも現状の成果からは言える)分散投資をしている身としては本当にダメな選択でした。
「仮想通貨ポンジ」という一つの皿の中で細かい小皿に分散したところで、ひっくり返って全て割れるのは一瞬で、そのリスクは変わらない。
でも私はそういったことは理解できずに、こういうエセ分散投資案件にもお金を入れてしまったし、また別の案件にもキャバのお給料を入れたりした。
深追いはしない。儲かっているうちに手を引く。その判断は極めて慎重に。
ポンジと分かって手を出すことを、楽しんでいたのだと思います。
結果、およそ1/3の案件では初回に投資した元本が戻ってこず、1/3の案件ではリスクヘッジの結果最低限元本は確保し、1/3の案件はうまく逃げ切れたのでした。
そして全ての案件は同じように破綻しました。
トータルの収支でいうと元本の半分強が手元に残った。またカモにされてしまっていたのです。
宝くじの期待値は50%弱らしいので、それっぽい言い方をすると、宝くじを買い漁るよりも良い投資成績だった・・・じゃないですよね、完全にアホです笑
私は正常な判断ができなくなっていました。
Chapter4.詐欺ICOで全ての貯金を失う
悔しい!悔しい!悔しい!
失ったお金のことばかりを考える日々が続きます。
ポンジ案件が破綻しきったあとで少し冷静になると反省点も見えてきます。
それもかなり頭の悪い反省点です。
せめてあと一か月早く気づいていれば、損失はまだマシだっただろうに。
・・・違いますよね、ポンジなんかに手を出すんじゃなかったって、反省すべきなんです笑
でも当時の私にはそれがどうしてもできませんでした。
一番最初に溶かしてしまった案件を含めると、合計で溶かした元本は100万円に到達していました。これは案件に入れたまま飛ばれた仮想通貨(BTC換算)を購入した価格の合計額です。
一方で、戻ってこなかった仮想通貨を仮にBTC経由で日本円に換金した場合、約130万円になる。つまり、詐欺案件に少しずつ搾取されていっている数か月の間に、ビットコインは30%も値上がりしていたのです。
私、ここに気付いてしまいました。通貨が強ければ損しないんじゃないかって。
「日利1%」と比べると見劣りするけど、BTCも金融商品としては素晴らしいですよね。しかも、当然ですが詐欺案件じゃないわけで。
そうなると、次の取るべき戦略も見えてきます。
戻ってくるかどうかわからないポンジスキームの案件に送金するよりも、自分で所持しておいた方が遥かに安全・・・あ、これも一つの罠ですよ、念のため笑
もちろん、値下がりのリスクはあります。
けど、盗まれない限りは手元のビットコインの保有量そのものが目減りすることはありません。
だったら、レート変動の激しい外貨と同じよね?
それに、仮想通貨の将来性を考えれば、日本円なんかより遥かに安全じゃないのかしら?
お恥ずかしい話ですが、仮想通貨についてちゃんと知ろうとしたのはこの段階でした。
最初はよくわからないチキンレースへの参加チケットとして購入した仮想通貨が、ここにきてようやく、その仕組み・意義・ビジョン・歴史・将来性、そういったものに目を向けるようになりました。
なんか、すごい世界なんだな、仮想通貨って。
それからは心を入れ替え、怪しいポンジ案件に資金を入れることなく、OLとキャバのお給料のうちの手残りを全てビットコインに換えていった。これが2017年のことです。
月に数万円程度買い増ししていたレベルでしたが、私の保有しているビットコインはかつてのポンジスキームで飲まれた元本などとうに取り返していました。
このあたりで謙虚になっていれば良かったです。半年で5倍。十分すぎると思いませんか?
でも考えちゃうんですよね。
ビットコインでは、もうコレ以上の革命的な値上がりはおそらく起こらないだろう。
出川組の参入(と爆死)を見ていて、なんとなくそう思いました。
けれど、1銘柄、仮に1銘柄でも第二のビットコインを発掘できれば、もはや「人生あがり」ではないかという欲望が再度私を掻き立ててしまいました。
こういう考え方自体が、詐欺師の思う壺だったのだと思います。
かつて仮想通貨ポンジスキームの勧誘で稼いでいたであろう詐欺師たちは今度はしきりに「第2のビットコイン」のICO案件の勧誘を始めていたハズです。
「結果的にポンジに勧誘してしまってごめんなさい、でも今度のICOはマジでやばいんです!」
いつの間にか鍵垢から復活したインフルエンサーみたいな人が力説します。
もちろん私はその手の人達の話は信用しませんでした。
彼らは情報弱者から搾り取るための「仕掛ける側」の人間だと分かっていたので。
けれども、かつてポンジスキームが流行してたころ、当時良心的な情報提供をしていた「仮想通貨コンサル」の人が「これは絶対に儲かる!」と銘打っていた案件に乗ってしまいました。
それが私がハマったICOです。
もちろん、妄信したわけではない、と当時の私は言い訳するでしょう。
話を聞き、自分で調べ、裏を取り、慎重に判断したんだ!
でもそれは、あくまで「そうしたつもり」の話でした。
結局のところカモが少し賢くなったところで、より腕の良い詐欺師に食われるだけ、というのが現実だったのだと思います。
その仮想通貨コンサルの人が今回でいうところの腕の良い詐欺師役です。
「絶対に勝てる」と銘打たれた複数のICO案件でコインを購入しました。
時価総額200万円程度あったはずのビットコインと約100万円の貯金を全部つぎ込んだのです。
それは、一夜にして数億単位のデータ屑へと姿を換えました。
資産価値はゼロでした。
「絶対に勝てる」と豪語していた仮想通貨コンサルの人はクローズドな場で「投資は自己責任」と言い残して姿を消したのでした。
Chapter5.結局投機で生き返ってしまう
もはや悔しいと思うだけの気力も残っていませんでした。
私はまたしてもカモられたのです。
人の言うがままに動いていただけではなく、自分の頭で考えて動いていた部分もあるし、事実、一定の結果は出ていました。
けれど、最終結果は資金が尽きて退場させられています。
投資の「負け」の最悪のパターンがこの退場だと思います。
このとき、借金こそなかったけど、生活はギリギリの状況。
OLとキャバをこなしながら、マッチングアプリでご飯を奢ってくれる男性だけど会って、とにかくその場をやり過ごしていました。
投資の失敗のことも考えたくないし、将来のことも考えたくない。
そういう状況でした。
ところが、です。
ここが私の不思議なところだなと今でも思うんですが、そうやって塞いでいても、「じゃあ次に勝つには?」とか考え始めちゃうんですよね。
失敗するたびに、少しずつ冷静になれて、より正確に敗因を分析できるようになったことも事実です。
加えて、私が資金を失ったのは「仮想通貨冬の時代」の真っただ中でした。
なけなしの資金や借金をしてまで投資したいと思える市場ではなかったことも幸いだったかもしれません。
一発逆転を夢見て借金で投資、そんなものは大体負けます。
そして挽回不能な詰みを迎えるというのもありがちなパターン・・・ここまでは頭の中で整理がつきました。
そうやって段々と冷静を取り戻して、これまでの行動の中での過ちを反省して、おとなしく元の貯金生活に戻りつつも、虎視眈々と次のチャンスを窺う・・・というかどうやって勝つかを考える生活を送っていました。
この時期は投資の本とかnoteとか読んだりしましたね、ほとんどは無駄でしたが笑
次は勝ってやる。
でも、どうやって?
思考を巡らせながら、NGな行為だけはリストアップできてきます。
- 人に頼るのはNG
- 誰かのいうことを信じるのもNG
- 論理的な裏付けだけを信じるのもNG
- チャートを見て、「これなら勝てそう」だけだったらNG
目指すのはリスクが少なくて自分でその小さなリスクすらコントロールできる手法です。
結局のところ、そういう観点で送金を伴ったりICOに手を出すというのは完全に間違っていました。
それなら、自分でポジションを取れる投機のほうがいい。
繰り返しますが私は元々それほど物欲が強い方ではないです。これまで漫然と「我慢せずに使って使いきれなかった分」を貯金していてもそれなりの貯金はできていました。でも、今回は違います。「次のチャンスのための軍資金」として意識的に貯金をして、その残りで生活をやりくりすることを意識しました。
服とかは男の人に買ってもらったりしてたのが心苦しいですが・・・笑
そして、これまでほとんど無趣味だった私にとって新しい趣味が仮想通貨研究になりました。のちに飽きますが笑
投資資金を失った事情も、かえって一歩引いた目線でフラットに考察、分析するのには良かったかもしれない・・・そうポジティブに思え始めたのは良かったです。
コツコツ積み重ねている貯金は軽率に投資するのではなく、「ここぞ!」のチャンスが来た時のために残しておくことにしました。
次のチャンスはいつ来るのかは分かりませんでした。
数日後かもしれないし、数か月後・数年後、もしかしたら一生来ない可能性だってあります。
けれど、この時わたしは確信していました。
仮想通貨の世界自体がこれで終わりということはあり得ない・・・次のチャンスはきっと、いずれそう遠くない未来に訪れる、と。
なんだか盲信めいてますね笑
でも結果的にその通りでした。
転機は2020年でした。
その時に、私はずっと温めていた資金ととある投機の方法を使って、資産を伸ばし始めます。
これが本格化したのは翌年2021年で、この時に私は自分の資産を倍々ゲーム的に増やしていき、その年末に億り人を達成しています。
ちなみに、倍々ゲーム的というのはかなり真実に近い表現で、私はその間にトレードした回数は、たぶん50回行ってないと思います。
1回のトレードで、100万円以上を得ていたことになりますね。
タイミングが難しいので、けっこう注意が必要ですが・・・このあたりは、次回の記事で書きたいと思います。
ここで、少し早いかもしれないが私がそれまでの山あり谷あり(そして一度は谷底に転落)の投資経験の中から学び取った3つの教訓をまとめておこうと思います。
1.欲望のコントロールはできないものと考えたほうが良い
「まだいける!」「あと少しだけ!」
利益確定していない資産の評価額が上がっている時というのは脳が興奮状態にあります。冷静に判断などしようがないと考えるのが妥当です。プロのトレーダーならさておき、私のような素人の投資家であれば絶対に。
なので、何らかの条件を満たした場合は自分の感情など完全に無視して機械的に利益確定する、というルールを採用した方が合理的です。
私の場合、損切り・利確のルールとしてかなり機械的な判断ができるようにストップロス注文などを利用していましたし、参入・撤退のタイミングも予め決めてあるトレードしかしていませんでした。
損しよう爆益の予感がしようが、構わずブチッとトレードを終了できる仕組みにしておくとストレスが少ないし結果も安定すると思います。
2.自分の頭で考える
自分で調べ、考え、これが間違いであれば投資した資金が返ってこなくても後悔はない、と思えるレベルまで納得した上で投資を行ったほうが、結局は良い結果につながったのかなと思います。
間違っても、他人の言うがままに投資するのはやめたほうがいいです。
私がそのうち公開する手法についても同様で、原理を知って、ご自身で検証してみて、それで、「あーこれはいけるかも・・・!」って思ったら、少額から取り入れてほしいんですよね。もちろんそういう聖杯的なやつは一過性なので早く取り入れるに越したことはないのですが。。
それでも、「絶対に儲かる」なんて話はないです。
というか証券会社とかで自分たちの取り扱っている商品をこんな売り文句で販売したら違法ですよね。
ぜひ、ご自身の中で少しでも立ち止まって考えてみることをおすすめします。
3.次のチャンスは(そのうち、忘れたころに)来る
目の前で大きな値動きが起こり、周りが熱狂しているとその流れに乗りたくなるのが人の常です。けれど、熱狂真っ只中というのはその時点で入るのは手遅れであることも多い・・・・いわゆる「イナゴ」というやつですね。私もこれでけっこう焼かれました。億り人になってからも焼かれて遊んだりしてます笑 もちろん、間に合うケースもあるんだろうけど、それを判断することは難しい・・・と思います。
となると、すでに危険領域にまで膨れ上がっているような市場にイチかバチかで乗るよりも、次のチャンスを待った方が賢明・・・そう、「待つ」ことはすごく大事なんですよね。とてもむずかしいけど。
例えば、かつて存在したらしい「ピザ2枚で1万BTC」のチャンスは、もう二度と訪れないと思います。
というか、仮にそんなことになれば仮想通貨自体が終わったということだと思いますね笑
それでも、そこまでのものではなくとも、次の大きなチャンスというのはきっと、忘れた頃にやって来る。
「今これを逃したら二度と波に乗れない」なんてことはないのだと思います。
もちろん、全く同じ波は二度と現れないけれど、似たようなバブリーな波はたぶん今後も何回も来ます。
これわたしあんまり根拠なく言っちゃうんですが、仮想通貨ってそういう回遊性みたいなのがある気がするんですよね。
たぶん人が集まっているうちはそういうのが定期的にやってくるのだと思います。
そして、今起きている波に無理やり飛び込んで溺死してしまっては、次の波に乗ることはできない・・・ということも忘れてはいけないと思います。
話が逸れてしまいました。
私にとって「次の波」は退場から1年を待たずに来ました。案外短かったですね。そんなものなのだと思います。
それがなんであったかは次回以降に譲りたいと思いますが、簡単に言うと、普通にある程度知名度のあるトークンの周期性です。
あまりにも分かりやすい動きすぎて、逆に多くの人に見えていないのだと思います。
あんまり書くとネタバレしちゃうんですが、そのトークンには数分~数日の様々なレンジで「ほとんど予測可能な」値動きを複数回するので、
・上がる直前に買う
・下がる直前に売る(ショートの方です)
という単純なやり方で簡単に利益が出てしまいました。
これは、勝てる。。
そう私が思って、それからそのやり方で徐々に勝負に出始めたのでした。
少しずつ、けれど着実に投資額を上げていきました。
Chapter6.億り人、そして分散投資へ
結論はご存知の通りですが、私のこの読みは当たりでした。個人的には、はなまる満点です。
これまでの反省を活かして資金管理を慎重にしながらもバブルの中でもそこそこ賢く立ち回れたと思っています。とにかく、私はそのやり方で資産評価額を瞬く間に増やしていきました。
最終的に、利益確定時点での私の総資産は税引後で1億円を超えていました。
あ・・・「1億を超えていた」というのは正確ではないかもしれないですね。私は「1億を超えた時点で手を引く」ことをルールとして決めていたため、ただそのルール通り機械的に売却しています。
この「1億円を超えたら」なんていうのは株式投資とかの世界においては決して賢明なルールではないのだとは思います。株価は多くの投資家の思惑で動くし、私個人の資産の評価額なんて、私以外の誰も興味はないので。。
とはいえ、仮想通貨のバブルともなれば話は別です。どこまで伸びるかを予測することは困難です・・・少なくとも個人投資家には。だったら、欲望にまみれてチャートの乱高下に一喜一憂するよりも、自分が欲しいだけの資産を抜き取れる状態になったらさっさと退場するのが正解だ・・・そう思っての判断でした。
当時は利益確定の興奮と、その後少し冷静になった後は確定した利益の節税対策も兼ねた別の投資のために時間を割いていたので、私が利益確定したその銘柄のことは見向きもしませんでした。手残りを増やそうと必死だったんですよね。
億を超える仮想通貨を手にしたら、それを原資にもっと安定した投資先を探して、その不労所得で生活する・・・・これも成功した場合のシナリオとしてあらかじめ決めていました。
・・・それくらいはみんな考えてると思うんですけどね笑
株式投資の経験はなかったんですが、詐欺案件を通じて仲良くなった被害者仲間の方や、今は転居先の香港の投資銀行の方からレクチャーしてもらい、銘柄を分散しながらポートフォリオを形成しました。
結果として、それで私の資産は増え続けているので(先のことはわからないけど)悪い成果ではないのかな・・と考えています。
そんなわけで、仮想通貨以外の投資を前提にして、一応のFIREが達成できる状態が実現したのでした。
Chapter7.手に入れた自由と、今後やってみたいことについて
分散投資の話が落ち着いて少し経って、私はやっと会社を退職しました。会社に申告した理由は「家族で介護が必要になったため」・・・正直には言えませんでした笑
でも説明する必要もないのかなって・・・それは今でも思います。
上司からは驚かれました、すごく。
そもそもうちの会社は総合職の男性と社内婚するのがけっこうな確率であったし、私も不真面目とはいえキャバ嬢する程度には普通の容姿だったので、「そういうルート」だと思われてたんだろうなって。
だから、介護の話だって「いい男を掴まえてからでもいいんじゃないか」とかそういう意味のことを言われましたね。介護ってそれで間に合うのかって話はあるんですが笑
今にして思うのは、この慰留は私がパン職として優秀だったからというわけではない・・・ということです。どうみても必死に引き止めるほどの人材ではなかったです。それよりも、部下の退職がボーナスの査定に響くことの方が大きかったんだと思います。
いや、もしかすると、そのまま田舎に引っ込む私の身を案じての話だったのかもしれません。お前それで本当にいいの?的なニュアンスは感じられたので。
そういう押し問答もちょっとあったんですが、とにかく会社を辞めました。
それで友人のつてとかがあって香港に移り住んで・・・あとは自己紹介した通りです。
不労所得と仮想通貨の投機で資産は今でも増え続けています。
あとは旅行に行ったり、こっちの友達とご飯を食べたり、彼氏と遊んだり、たまに日本に帰ったり・・・占いにはまったり笑
本当に自由気ままな生活です。飽きてくるほどには。
そういうことがあって始めたのが今のTipsで、これからの仮想通貨がどうなっていくかとか、そんなに興味はないんですが、まぁ、書けるところまでゆるくやっていこうかなって。
私のささやかな恩返し?なのかな?
そんなわけで、これで私の話は終わりです。
私が資金を喰われた詐欺案件はもうこの世には存在しないし、その関係者の人も行方知れずで、私にそれを教えてくれたワンナイトの彼もいまはなにをしてるか分かりません。
でも、そういうのって次から次へとぽこぽこ生まれてくるわけで、その数だけ絶望の種類があって、さらにそこからほんの一部だけ這い上がれる人が出てくるのだと、私は思います。
次のチャンス的なものは自分で掴み取るしかないし、それを待つことはすごく大事なことだと思います。その波に乗る上で私の体験談、特に失敗から学んだ教訓を活かしてもらえたらと嬉しいです。
ささやかながらですが、来週かその先かの投稿で、私が仮想通貨でどんなやり方で利益を出してきたら、公開してみようかなと思います。ぶっちゃけると他の人にやってもらうためにマニュアルが必要なので、自分で作ってみてる・・・てだけなんですが笑
もしかしたら、その手法を私と同じように使って人生が好転する人が出てくるかもしれない。そしたら、私のTipsがきっかけで億り人的な成果を出した方として、私と将来顔を合わせることがあるかもしれないですよね・・・「あのとき助けてもらった鶴です」みたいな笑
私、そういうことちょっと期待してるので、もし読んでくれる方はぜひ実践して、爆益叩き出してください。たぶん上手くいくので。
長くなってしまいましたが、今回はこれで筆を置きます。またね。