「どうして黙るの?」「なぜ返事をくれないの?」
恐れ回避型の彼と向き合っていると、一度はそんなふうに感じる瞬間があると思います
言葉がない
LINEの返信もない
まるで、自分の存在ごと見えなくなってしまったような気がして、胸がざわざわしてくる
でも、本当にそうなのでしょうか?
私のこれまでの経験からお伝えすると
恐れ回避型の沈黙には、かならず“心の中の渦”があるんです
むしろ、何も言わないときこそ、たくさんの思いや考えが頭の中をぐるぐる巡っていたりします
今回は、「彼が沈黙しているとき、どんなことが心の中で起きているのか」を考えてみました
「自分の感情が分からない」から言えない
恐れ回避型の人って、自分の感情を感じることに慣れていないことが多いですそれはきっと、幼いころから「気持ちを出しても分かってもらえなかった」とか「感情を出すと否定される」といった経験が積み重なってきたからその結果、自分が今、何を感じているのかすら分からないまま、黙り込んでしまうことがあるんですねたとえば、こんなふうに思っているかもしれませんなんかモヤモヤするけど、怒ってるのか悲しいのかも分からない返事したいけど、言葉が出てこない何か違う気はするけど、何が違うのか説明できないこうして、言葉にできない気持ちと向き合っているうちに、時間だけが過ぎていってしまう沈黙しているのは「何も感じていない」からではなく、感じているのに整理できていないからなんです
「どうせ責められる」と思ってしまう
恐れ回避型の人の中には、「自分はダメな人間だ」と感じやすい人も多いですだから、どんな言葉を返しても相手に怒られる何を言ってもどうせ誤解されるそんなふうに先回りして思い込んでしまうところがあります返事が遅れたことを責められるかもしれない今さら何を言ってもダメって思われるかもどうせまた怒られるし…本当は悪気があるわけじゃないのに、責められる未来ばかりが頭に浮かんで、返事をしないという選択をしてしまうこのときの沈黙は、自分を守るための沈黙なんです
「感情に責任を持てない」から、保留する
本当は、今感じている気持ちをすぐに伝えたいでも、もしそれを伝えて相手が勘違いしたら?あとで自分の気持ちが変わったら?そんなふうに、言葉に責任を持つことが怖くなってしまうこともあります今、確信があるわけじゃない言ってしまったら引き返せなくなるかも気持ちが揺れているのに、相手に伝えるのは不誠実かもしれないこんなふうに自分の中でブレーキがかかってしまい、結局「今は言わないほうがいい」と判断して黙ってしまうこの沈黙は、「ちゃんと向き合いたい」という気持ちがあるからこそ、慎重になっている状態とも言えるかもしれません
「自分にはその資格がない」と感じている
中には、強い罪悪感を抱えている人もいます返事しなかったこと傷つけたかもしれないこと自分が関わることで、相手を不安にさせたことそんな思いが積み重なると、こんなふうに考えてしまいます自分なんかが関わって、相手の人生を乱してはいけない忘れてもらったほうがいいのかもしれない距離を取るのが一番なんじゃないかでもその一方で、心の奥では「本当はつながっていたい」という気持ちもある逃げたい気持ちと、手放したくない気持ちがせめぎ合っているその葛藤が、沈黙というかたちで現れることもあるんです
沈黙は「拒絶」じゃなく、「混乱」や「怖さ」
恐れ回避型が黙る理由って、無関心や拒絶ではないことのほうが多いですむしろ、自分の気持ちが分からない言って傷つけたくないどうせダメだと思ってしまう言ったら責任を持たなきゃいけないのが怖いそんなふうに、いろんな気持ちが絡まり合っている状態なんですねその混乱や怖さの中で、「何もしない」を選んでいるそれが、恐れ回避型の沈黙の本質なのかもしれません
とはいえ、沈黙をすべて受け入れなくてもいい
ここまで読んでくださって、「なるほど、彼なりに考えていたんだな」「沈黙も、彼なりの感情表現だったのかも」と思った方もいるかもしれませんでも同時にあなたが感じた「不安」や「さみしさ」だって、大事な気持ちです沈黙は彼の“精一杯”かもしれないけれどあなたがどうしたいかは、あなた自身が選んでいいんです
