1. ChatGPTで実用的なカスタムGPTを作りたい方へ
「GPTを作ってみたいけれど、何から始めればいいのかわからない。」
そんな方のために、実際に公開している「気圧・頭痛サポートGPT」を題材として、ゼロから完成までの手順をまとめました。
このTipsでは、完成したGPTを配布するのではなく、「自分で作れるようになること」を目的としています。
InstructionsやKnowledge、会話スターターなど、実際に使用しているテンプレートをもとに、誰でも再現できる形で解説します。
プログラミングの知識は必要ありません。
ChatGPT Plus(またはGPTsが利用できるプラン)があれば、約15分で実用的なカスタムGPTを作成できます。
最近では、ChatGPTのカスタムGPTを使って、自分専用のAIアシスタントを作る人が増えています。
しかし実際に作ろうとすると、
- 何を書けばいいのかわからない
- 思ったような回答にならない
- 知識(Knowledge)の作り方がわからない
- 公開しても誰にも使われない
という壁にぶつかることが少なくありません。
特に健康や医療に関するGPTは、回答の正確性や安全性にも配慮する必要があり、通常のGPTより設計が難しいジャンルです。
そこで本記事では、「気圧・頭痛サポートGPT」を例に、実践的なGPTの作り方を紹介します。
このGPTは、気圧や天気による体調変化について一般的な情報を案内し、セルフケアの提案や体調記録のサポートを行うことを目的としています。
この記事を読みながら設定するだけで、
- GPTの基本設定
- Instructions
- Knowledge
- 会話スターター
- 回答品質を高めるコツ
まで、一通り完成させることができます。
このTipsを読み終える頃には、
- 実用的なカスタムGPTを作れる
- 回答品質を改善する方法がわかる
- GPTを自分好みにカスタマイズできる
- 健康系以外のGPTにも応用できる
ようになります。
一度テンプレートを作れば、
- 睡眠サポート
- 花粉症サポート
- 食事管理
- 勉強サポート
- 旅行ガイド
など、さまざまなジャンルへ応用できます。
本Tipsでは、以下の内容を収録しています。
- 完成版Instructions
- 完成版Knowledge
- 会話スターター
- アイコン作成の考え方
- GPT公開時の設定
- 回答品質を高める方法
- カスタマイズ方法
- API連携の考え方
「作って終わり」ではなく、「改善し続けられるGPT」を目指した内容になっています。
もし、
「一度、自分だけのGPTを作ってみたい」
そう思っているなら、このTipsが最初の一歩になるはずです。
この記事の内容を順番に進めていくだけで、実用的なカスタムGPTを完成させることができます。
ぜひ、あなただけのオリジナルGPTを作ってみてください。
2. はじめに
はじめまして。
私は普段、WebサービスやAIツールを個人開発しています。
ChatGPTのカスタムGPTが公開されてから、多くのGPTを試してきましたが、「実際に毎日使いたくなるGPT」は意外と多くありません。
そこで考えたのが、「生活の中で役立つGPT」です。
その一つが、この「気圧・頭痛サポートGPT」です。
気圧の変化による体調不良に悩む方は多くいます。
私自身も、「今日は頭が重い」「雨の日は調子が悪い」と感じる人の話を聞く機会があり、「もっと気軽に相談できるAIがあれば便利ではないか」と考え、このGPTを制作しました。
もちろん、このGPTは医療機関の診断や治療に代わるものではありません。
あくまで一般的な健康情報やセルフケアを案内し、日々の体調管理をサポートすることを目的としています。
本記事では、このGPTを例にしながら、カスタムGPTの作り方を詳しく解説していきます。
3. カスタムGPTとは
カスタムGPTは、ChatGPTを自分の目的に合わせて自由にカスタマイズできる機能です。
通常のChatGPTは幅広い質問に対応しますが、カスタムGPTでは、
- 特定分野の専門家として振る舞う
- 独自の知識を持たせる
- 回答スタイルを固定する
- 特定の手順で質問する
など、自分専用のAIアシスタントを作ることができます。
例えば、
- 英会話コーチ
- 筋トレトレーナー
- 家計相談AI
- 旅行プランナー
- 社内FAQ
- 営業支援AI
など、アイデア次第でさまざまな用途に活用できます。
プログラミングをしなくても作成できるため、個人開発者だけでなく、会社員や学生、クリエイターなど、多くの人が活用しています。
4. なぜ「気圧・頭痛サポートGPT」を作るのか
「困ったときにすぐ相談できるAI」は、多くの人にとって価値があります。
特に、頭痛や気象病は日常生活に影響しやすく、
- 今日の気圧はどうだろう?
- この症状は気圧が関係しているのかな?
- 今できるセルフケアは?
といった疑問が日々生まれます。
検索エンジンで情報を探すこともできますが、複数の記事を読み比べる必要があり、自分に必要な情報を見つけるまでに時間がかかることもあります。
そこで、必要な情報を対話形式で整理しながら案内してくれるGPTが役立ちます。
また、このテーマは健康分野に限らず、カスタムGPTを作るうえで重要な要素が多く含まれています。
- ユーザーへの質問方法
- Knowledgeの作り方
- 安全な回答設計
- 会話フローの設計
- 専門分野に特化したInstructions
つまり、このGPTを一つ作れるようになれば、他のテーマのGPTにも応用しやすくなります。
本記事では単にテンプレートを紹介するだけではなく、「なぜこの設計にしているのか」という考え方も交えながら解説していきます。
完成したテンプレートをベースに、自分だけのオリジナルGPTへ自由にカスタマイズしてみてください。
5. 完成イメージ
まずは、このTipsで作成するGPTがどのように動作するのか見てみましょう。
会話例①
ユーザー
今日は頭痛になりそう?
GPT
まず、お住まいの地域を教えてください。
例
- 東京都
- 大阪府
- 福岡市
地域が分かれば、その地域の天気や気圧をもとに一般的なアドバイスを行います。
会話例②
ユーザー
大阪市です。
GPT
ありがとうございます。
大阪市ですね。
本日の気圧や天気をもとに、頭痛リスクを確認します。
今日のセルフケア
- 水分をしっかり補給する
- 長時間のスマートフォンやPC作業は適度に休憩する
- 睡眠不足を避ける
- 首や肩を軽くほぐす
※診断ではなく、一般的な健康情報として案内しています。
会話例③
ユーザー
頭がズキズキします。
GPT
教えていただきありがとうございます。
もう少し状況を教えてください。
- 痛みは片側ですか?
- どれくらい前からですか?
- 吐き気はありますか?
- 光や音がつらいですか?
- 痛みを10段階で表すとどのくらいですか?
状況に合わせて一般的なセルフケアをご案内します。
会話例④
ユーザー
今日の症状を記録したい
GPT
頭痛記録
日時
2026年○月○日
地域
大阪市
症状
ズキズキする頭痛
痛みレベル
6/10
服薬
あり
メモ
午後から痛みが強くなった
コメント
今日は十分な水分補給と休息を心がけましょう。
今後も記録を続けることで、ご自身の傾向を把握しやすくなります。
このように、「質問に答えるAI」ではなく、「ユーザーに寄り添いながら情報を整理するAI」を目指します。
6. GPTを設計する前に考えること
多くの人は、いきなりInstructionsを書き始めます。
しかし、実際にはその前に設計を考えることが重要です。
私がGPTを作るときは、最初に次の4つを決めています。
① 誰のためのGPTか
ターゲットを明確にします。
今回は、
- 気圧で体調を崩しやすい人
- 偏頭痛に悩んでいる人
- 天気痛が気になる人
を対象にしています。
ターゲットが明確になるほど、回答も自然になります。
② 何を解決するGPTなのか
今回の目的は診断ではありません。
目的は、
- 不安を減らす
- セルフケアを提案する
- 情報を整理する
ことです。
役割を限定することで、GPTの品質は大きく向上します。
③ 何を回答しないか
これも非常に重要です。
例えば、
- 診断しない
- 薬を処方しない
- 医師になりきらない
- 根拠のない情報を言わない
こうしたルールを最初に決めておくことで、安全性が高まります。
④ 回答スタイル
回答スタイルも統一します。
私は次のようなルールを採用しています。
- 箇条書き
- 見出しを使う
- 専門用語を減らす
- 長文を書かない
- 最後にセルフケアを提案する
これだけでも、かなり読みやすいGPTになります。
7. GPT Builderを開く
ここから実際に作成していきます。
ChatGPTのホーム画面を開き、
「GPTを作成」
をクリックしてください。
