1 始まりのメッセージ
始まりは、メッセージ。
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スローセックスしない?
スローセックスって、どんなの?
30分、裸で向き合って、その間は触らない。話さない。
それから、できれば1時間以上前戯。
しかも、入れてから30分動かない。
僕の形と、君の形が馴染んで、すごく気持ち良くなる。
心とか体とか「気」が深くふかく繋がる。
もしかしたら、過去一のセックスになるかも。
やったことある?
ない。君としたい。
30分も向き合うの? 大丈夫かな。
動かずにいられる?
目が乾くかも?
硬さを保つために少しは動いても良いらしい。
実はね、私もしてみたかった。
スローなのを、ポリネシアンセックス。
今まで機会がなかったけど。
お誘いありがとう。
1時間の前戯、入れたまま動かずの30分、後さばき。
最低でも3時間は欲しいね。
少し食べたいし、話したい。
お風呂も入りたい。
そうだね、朝からインしよう。
どこにしよう?
県道沿いのホテル、スタンドの反対側の。
広々しているし、空気感が良い。ゆっくりできる。
金曜日の朝8時どう?
大丈夫。
現集?
そうだね。
OK(^^)/
おにぎり買っていくね。
じゃあ、僕は惣菜を買っていく。
田舎の寄り合いみたい。
(笑)
金曜にね。
一人でしないでね。
分かった。君もオナニー禁止ね。
(^^)/
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2 前戯開始
元々、僕らの前戯は長い。
いつも、1時間はしている。
前戯をしていると、時間を忘れる。前戯そのものに癒される。
君のエクスタシーは僕のオーガズムで、君が気持ち良くなってくれるほど、僕も気持ち良くなる。
カッコよくありたいと思うけれど、君が気持ち良くなるのなら、僕の容姿などどうでも良くなる。
君も可愛くありたいと思っているようだけれど、君は途中からそれを忘れている。気持ち良くなると、君は目を閉じて、眉間にしわを寄せて、「あいうえお」に濁点が付いたような喘ぎ声で乱れる。豹変する君を見て、肌で感じて、さらに僕はたかぶる。
