OpenAI DevDay 2026 の開発者向けまとめ:GPT-6.1 Sol、Codex Security、dots、提供終了の期限
AI開発者の手帖
OpenAI が9月29日の DevDay 2026 で、ChatGPT・Codex・API にまたがる新機能をまとめて発表しました。DevDay 2026 のまとめページには17項目が並んでいます。本稿では、そのうち OpenAI の API や Codex を使う開発者に関係するものを選び、何が出たか、どこで使えるか、プレビューかどうかを整理します。ChatGPT を使うだけの方や、OpenAI のモデルを使っていない方に関係する項目は多くありません。筆者は AI モデルの API 仕様や提供条件を公式資料と照らして追い、有料記事でも扱ってきました。本稿は、まとめページ、API と Codex の changelog、モデルページ、各機能のドキュメント、提供終了の一覧を9月30日から10月1日にかけて突き合わせたものです。筆者はどの機能も試していません。仕様の変更点や、GPT-6.1 Sol へ切り替えるときに挙動が変わる箇所の点検のような深掘りは、この記事では扱わず、別の記事の題材にします。

本文で取り上げた発表を、本文の3つの見出しに分けて筆者が並べたものです。札は、公式ページに提供状態の語(リサーチプレビュー、段階的な展開、限定トライアル)があるものだけに付けました。Sign in with ChatGPT の「限定トライアル」は、商用のサインインに当たるものです。札が無い項目は、プレビューか一般提供かを公式ページで確かめられていないものを含みます。
モデルと API
GPT-6.1 Sol
API の changelog によると、GPT-6.1 Sol(gpt-6.1-sol)は、複雑なコーディングや専門的な仕事向けに、GPT-6 Astra より低いコストで使えるモデルです。性能について、OpenAI はまとめページで「Astra に近い性能を低いコストで」と説明しています。これは提供元の主張で、GPT-6.1 Sol のモデルページも、自分のタスクで Astra と比べて品質とコストの釣り合いを見るよう勧めています。
料金は100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドルで、入力が272Kトークン以下のプロンプトの標準料金です。272Kを超えるとリクエスト全体に割増がかかる点は、9月に出た GPT-6 Sol と同じです。API と Codex で使え、Responses API の Multi-agent(ベータ)に対応します。Codex で使えるかどうかは、プラン・クライアント・ワークスペースの設定によって変わります(Codex の changelog)。
GPT-6 Astra の Ultrafast mode
出力トークンの間隔を短くする、速さ優先のモードです。API では Responses API で使え、レート制限の範囲で API の利用者に開かれています。処理は global と米国のデータ所在地だけで、EU などほかの地域には対応していません。Ultrafast のガイドは、速さが高い料金に見合うときに使うモードと位置づけています。Codex と ChatGPT Work では、月500ドルの Pro プランと、対象の Enterprise・Edu プランで使えます。Enterprise ではオーナーがアクセスを管理し、米国外での推論が必要なワークスペースは対象外です。
Agents API の computer use
API の changelog によると、Agents API に computer use が加わりました。エージェントが OpenAI のホストするブラウザでタスクを進めます。サイトへのアクセスの承認とサインインは、呼び出す側のアプリが扱います。
Codex
使い回せる Cloud 環境
まとめページによると、開発環境の構成を説明すると、Codex がそれを用意してテストし、環境として公開できます。新しいタスクは、用意したファイルシステムを使う隔離された作業場所で始まります。手元のコンピューターがスリープしていても、web・モバイル・デスクトップから cloud のタスクを続けられます。
Codex Security と Security Cloud
Codex Security は、脆弱性を見つけ、確かめ、直すためのアプリケーションセキュリティのエージェントです。デスクトップアプリのプラグイン、CLI、TypeScript SDK、Security Cloud の形で使えます。Security Cloud は、接続した GitHub リポジトリを Codex cloud でスキャンするプラグインで、web とデスクトップアプリでリサーチプレビューとして提供されています。見つかった問題と修正案を確かめてから、draft のプルリクエストを作る流れです。CLI と SDK は公開パッケージですが、スキャンを走らせるには Codex Security のアクセス権が要ります。
Codex CLI 0.159
Codex の changelog には、9月29日付で Codex CLI 0.159.0 から 0.159.2 が並んでいます。0.159.1 で、同梱のモデル一覧の既定が GPT-6.1 Sol になりました。
ChatGPT の上で動かすもの
dots
目標を渡すと、つないだアプリを dots 専用のクラウド上のコンピューターで使い、会話の合間も作業を進める常時稼働のエージェントです。判断が要る場面では向こうから連絡してきます。dots のドキュメントによると、GPT-6 Astra で動きます。段階的に展開中で、対象は Pro 100・Pro 200・Pro 500(18歳を超える方で、欧州経済領域・英国・スイス以外)、Business Premium、Enterprise です。Enterprise では既定でオフになっており、管理者が有効にします。
Sign in with ChatGPT
まとめページによると、自分のアプリに ChatGPT でのサインインを入れられます。対象の Plus・Pro のユーザーは、自分の ChatGPT のプランでアプリの AI リクエストをまかなえます。商用のサインインは、選ばれたパートナーとの限定トライアルです。ChatGPT のプランを使う機能は、オープンソースのパートナーと、選ばれた非公開のクライアントに提供されています。
Plugin Extensions と MCP Events
まとめページによると、Plugin Extensions は、サイドバーのアプリ、会話のパネル、ファイルのビューアやエディタ、フォームを ChatGPT に足す仕組みです。プラグインのツールやスキルと一緒にまとめて配ります。Composer でのメンションはデスクトップアプリだけで、Free と Go のユーザー向けの web 版の拡張は近日対応とされています。
同じページによると、MCP Events は、ユーザーが ChatGPT に MCP サーバーの更新の見張りを頼み、条件に合うイベントが届いたら動いてもらう仕組みです。ChatGPT は MCP 2.0 を必要とし、ドラフト段階の MCP Events 仕様にある webhook での配信に対応しています。
提供終了の期限(DevDay とは別に告知済み)
提供終了の一覧には、これから来る期限と、直前に過ぎた期限が並んでいます。
- gpt-5.4-cyber は10月1日に API から提供終了(9月11日に告知)
- 10月23日に、gpt-3.5-turbo、gpt-4、gpt-4-1106-preview、gpt-4-turbo、gpt-4o-2024-05-13、gpt-4.1-nano、gpt-image-1、o1、o1-pro、o3-mini、o4-mini の各モデル(日付付きの版を含む)と、ft-gpt-4 や ft-o4-mini-2025-04-16 などの fine-tuned モデルが提供終了
- 9月28日に、gpt-3.5-turbo-instruct、babbage-002、davinci-002、gpt-3.5-turbo-1106 が提供終了済み
まだ分からないこと
GPT-6.1 Sol の API、Agents API の computer use、Cloud 環境、Codex Security のプラグイン・CLI・TypeScript SDK、Plugin Extensions、MCP Events は、今回読んだ公式ページにプレビューか一般提供かを示す語がありません。また openai.com の発表記事は取得できなかったため、本稿は OpenAI の開発者向けドキュメントだけで書いています。発表記事にしか無い数字(ベンチマークなど)は扱っていません。
次に読むもの
272Kトークンを境に料金が変わる仕組みと、GPT-6 Sol・Luna の提供条件は、前の記事で整理しました。

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