1. 請求書の支払い、ダブルチェックは一人任せになっていませんか
月末が近づくと、机の上やメールフォルダに取引先からの請求書が何通もたまっていませんか。
紙で届くものもあれば、PDFがメールに添付されてくるものもあります。
届く日も、締め日も、支払期日も取引先ごとにばらばらです。
それを1通ずつ目で見て、金額を確かめ、支払期日を手帳やカレンダーに書き写し、支払いの段取りを立てる。
担当者が一人しかいなければ、受け取りも確認も支払いも、すべて一人で抱えることになります。
このやり方では、次のようなことが起こりがちです。
- 同じ請求書を二重に払ってしまわないか、支払ったあとも不安が残る
- 支払期日を過ぎてから、取引先からの連絡で気づく
- 先月と比べて金額が増えている理由が分からないまま、そのまま支払ってしまう
- メールの添付ファイルを別のフォルダに移したまま、存在を忘れる
- 担当者が休んだ日や退職したあとに、届いていた請求書の存在に誰も気づかない
なぜこうした見落としが起きるのでしょうか。
請求書の発行・送付漏れの原因をまとめた解説記事(bakuraku.jp)では、原因として次の3つが挙げられています。
- 社内での伝達漏れ、担当者の確認漏れや作業ミス
- メールへのPDFの添付忘れ、送付そのものの忘れ
- 紙の請求書を個人で管理していることによる管理不備
この記事は「請求書を出す側」の漏れを扱ったものですが、同じ構造が「請求書を受け取って支払う側」にも当てはまります。
請求書が特定の人のメールボックスにだけ届いていて、その人が気づかなければ、ほかの誰も気づけません。
担当が変わったときに、前の担当者が持っていた請求書が引き継がれないこともあります。
同じ解説記事では、防止策として「書類に通し番号を振る」「ダブルチェック体制を作る」「締め日ごとのチェックリストを作る」「管理表にステータスを記録する」といった方法も紹介されています。
どれも有効ですが、日々の確認を一人で回していると、確認する側にもう一人が必要になります。
さらに、目視での確認には向きにくい理由があります。
請求書は取引先ごとに様式が違い、同じ「合計金額」でも書かれている位置や並び順が違います。
金額の近い請求書が続くと、どちらを確認済みにしたか分からなくなりがちです。
支払期日も「月末締めの翌月末」「翌月10日」などばらばらで、1枚ずつ見ていると「今月はいつまでに何を払うのか」を並べて把握しづらくなります。
そこでこの記事では、届いた請求書の項目をテキストにしてAIチャットに貼り付けるだけで、「重複していないか」「金額が合っているか」「支払期日を過ぎていないか」の候補を一覧にした確認表を作る方法をお伝えします。
AIチャットとは、ChatGPTやClaudeのように、文章を打ち込んで会話するタイプのサービスのことです。
用意するものは、ChatGPTまたはClaudeの無料プランのアカウントだけです。
追加の費用はかかりません。
特別なソフトのインストールも、プログラムを書く作業も必要ありません。
請求書の項目をコピーして貼り付ける、という操作だけで完結します。
ただし、AIチャットは「見落としに気づくきっかけを作るダブルチェック役」です。
AIが返してくれるのは、あくまで「ここは確認したほうがよさそうです」という候補です。
指摘をそのまま信じて支払いを決めるのではなく、必ず元の請求書に戻って確かめ、最終的な支払いの判断と入金の処理はあなた自身が行ってください。
この記事で扱うのは、請求書の内容を人がテキストにしてから確認するところまでです。
会計ソフトとの連携、インボイス制度の記載要件の確認、画像やスキャンした請求書をそのまま読み取らせる方法は対象外です。
なお、この記事に出てくる取引先名・金額・請求書番号は、すべて架空のサンプルです。
