この記事でできること
製品の公式資料や仕様書をAIに読ませて「分かったこと・根拠・まだ分からないこと」が残る比較メモを作る方法を紹介する
対象はAIの要約を仕事の下調べに使いたい人
完成物は比較表1つと未確認事項の一覧
確認日:2026年9月17日
対象:Web版Gemini Notebook
確認範囲:Google公式発表と現行ヘルプの照合
本記事のプロンプトは筆者作成の例でありGemini Notebook上での実行結果ではない
精度や時間短縮の実測値は掲載しない
2026年の更新で何が変わったか
Googleは2026年7月16日にNotebookLMからGemini Notebookへの名称変更を発表した
独立した製品として継続しつつGoogleの他サービスとの連携を広げる位置づけ
古い解説を探す場合は旧名のNotebookLMも検索語に含めると資料を見つけやすい
出典:Googleの名称変更発表
6月8日の発表(7月16日更新)ではコード実行とPDF・表計算などの出力形式の拡充も説明されている
ただし発表時点の提供対象と今の自分のアカウントで使える機能は別
ここでは高度なコード実行を前提にせず資料追加とチャットによる比較に絞る
出典:Googleの機能更新発表
1 比較する問いを1つ決める
最初に「何について判断するのか」を固定する
例:2つの文字起こしサービスについて日本語対応・書き出し形式・無料枠の条件を比較する
サービス名だけで優劣を聞くより比較軸と利用条件を先に渡す設計
目的:サービスAとサービスBの導入前調査
用途:日本語の社内会議を文字起こししてテキスト保存
比較軸:対応言語 / 書き出し形式 / 無料枠の条件
対象:個人向けWeb版
確認日:YYYY-MM-DD
今回決めないこと:契約先と費用対効果これは依頼文のテンプレート
サービスA・Bは架空の名前で実在製品の仕様を示すものではない
2 同じ条件の公式資料を集める
Web版で新しいノートブックを作成して比較対象の公式ヘルプや仕様書を追加する
公式ヘルプではノートブックをプロジェクトごとの資料の集まりとして説明している
出典:ノートブック作成手順
資料追加は「Add sources」から行う
Webページ・PDF・Googleドキュメントなどを追加できる
Web URLの取り込みは基本的にそのHTMLページのテキストが対象で画像・埋め込み動画・リンク先の別ページまで一括では取り込まれない
必要な仕様が別ページにある場合はそのURLも追加する
出典:資料の追加と取り込み制限
資料名には対象と日付を入れると照合しやすい
例「A_書き出し形式_確認YYYY-MM-DD」「B_無料枠_確認YYYY-MM-DD」
確認日は自分が読んだ日であり提供元の更新日とは分ける
価格や無料枠を比較するなら地域・通貨・月払いか年払いかも揃える
3 事実と未記載を分けて抽出する
回答に使う資料を選択して以下の例を入力する
公式ヘルプでもソースごとのチェックボックスによる参照対象の選択が案内されている
出典:チャットと引用の使い方
選択した資料だけを根拠に比較表を作ってください
外部検索や一般知識で空欄を補わないでください
列:比較軸 / サービスA / サービスB / 各セルの根拠となる引用 / 未確認事項
比較軸:対応言語 / 書き出し形式 / 無料枠の条件
ルール:
・記載がない場合は「資料内で未確認」
・「未確認」を「非対応」と言い換えない
・条件や対象プランを省略しない
・資料間で食い違う場合は両方を示して断定しない
・結論やおすすめはまだ書かないこの指示は出力を確認しやすくするための設計であり誤りを防ぐ保証ではない
新しいチャットにはWeb検索などの追加機能もあるため参照資料と実際に使われた根拠を確認する
4 引用先に戻って表を検査する
Gemini Notebookの引用を選択すると資料内の該当箇所へ移動できる
引用の存在だけで正しさを判断せず前後の条件まで読む
Googleも誤りや予期しない動作の可能性と再確認の必要性を案内している
出典:チャットと引用の使い方
検査する順番は「数値 → 対象プラン → 除外条件 → 日付」
たとえば「テキスト出力対応」と書かれていても有料プラン限定ならその条件が比較表に必要
判断に使うセルはすべて元資料と照合する
作成した比較表を点検してください
1 各セルに直接対応する根拠があるか
2 別プランや別地域の条件が混ざっていないか
3 「資料内で未確認」を非対応と扱っていないか
4 発表予定を提供済みと書いていないか
出力:修正が必要なセル / 理由 / 確認すべき原文の位置
根拠を確認できないセルは確定情報として扱わないでくださいAIによる再点検も補助
最後の確認者は自分で元資料を読む
5 判断メモにまとめる
確認済みの比較表から次の形式で短い判断メモを作ってください
目的:
確認できた違い:
自分の用途への影響:
まだ判断できない点:
次に読む公式資料または問い合わせる項目:
事実と解釈を分けてください
資料にない仕様や効果を足さないでください
未確認事項が結論を左右する場合は選定を保留してください必要ならチャットの「Save to note」で保存する
公式ヘルプでは表やクリック可能な引用を含む形式が保存されると説明されている
出典:チャット回答のノート保存
うまくいかないときの切り分け
根拠が見つからない → 該当仕様の公式ページを追加して再抽出
条件が混ざる → 対象プランごとに資料を分けて選択し直す
資料同士が矛盾する → 提供元の更新日と適用対象を確認して解消まで保留
欲しい出力機能がない → まず通常の比較表と判断メモを完成させる
使いどころ
この手順の目的はAIに採用先を決めさせることではなく確認すべき根拠と不足情報を見える形にすること
まずは自分で読み切れる量の公開資料で試し比較表と原文が一致するか確かめる
