AIによって私たちの得る収入とこれからの人気職が変わります。今回はPwCの『Global AI Jobs Barometer』という論文を皆様に紹介しつつ、AIに対して私たちはどういった立ち位置をとればいいのかを記事にします。これから就職活動を控えている方また転職活動を考えている方は必見です。是非読んでご自身の活動に役立ててください。
PwC(世界規模のコンサルティング・会計事務所グループ)の『Global AI Jobs Barometer』によると、AIは単に仕事を代替するのではなく、その中身を根本的に変革しており、世界中の10億件以上のオンライン求人広告の分析から、労働市場に2つのトラック(プロフェッショナル化された職種と民主化された職種)が形成されていることが明らかになりました。
プロフェッショナル化された職種(AIを武器に専門性が高まる職種)(全求人の約22%)特徴:AIが定型的なタスクを自動化し、人間にしかできない高度な専門知識、判断力、創造性がより強く求められるようになった職種成長:民主化された職種と比較して2倍の速さで成長しており、
2021年以降の賃金成長率も42%高くなっています。
例: 放射線科医、雇用採用担当者、航空管制官など民主化された職種(AIによって誰でもできる可能性のある職種)(全求人の約52%)特徴:AIが複雑なタスクを担うことで、その職種に求められる専門的なスキルのハードルが下がり、より専門性の低い活動へとシフトしている職種です。例: ソフトウェア開発者、融資担当者、財務マネージャー。(※ソフトウェア開発者は高度な専門職と思われがちですがAIの普及によりコーディングスキルの壁が下がり、より上位の設計や案件定義に価値が移っています。)またAIの利活用は、企業間の業績格差も拡大させています。AIの活用に最も積極的な企業群の中でも、上位20%のスーパースター企業は、
生産性成長率において163%という驚異的な数値を記録しています(比較対象の企業群全体では33.5%)。
これらの成功企業は、単にコスト削減や効率化のためにAIを使うのではなく、AIを活用して新たな市場やビジネスモデルを創出する成長を軸にした戦略をとっています。その結果、AIの影響を強く受けている企業ほど、採用数の成長率が高いかつ賃金も大幅に上昇しているという相乗効果が生じています。さらに仕事の経験が浅い人にとって重要な変化として、エントリーレベル(軽微業務)の仕事においてもAIの影響が及んでいます。AIにさらされたエントリーレベルの職種は急速に衰退しており、かつては経験豊富なシニア層に求められていた「モチベーションを引き出すリーダーシップ」や「戦略的判断」「チームビルディング」といった能力が、
新卒・若手層にも要求されるようになっています。
こうしたシニア化した職種は需要が増加している(35%増)一方で、そうした要件を満たさないAI依存度の高い職種は求人が横ばいとなっており、キャリアの初期段階からのスキル磨きがかつてないほど重要になっています。AIが導入されるほど、皮肉にも「人間ならでは」の専門性が評価されるようになっています。今後、ビジネスリーダーや労働者がAI時代の荒波を乗り越えるためには、以下の視点が不可欠です。ビジネスリーダー:単なる自動化ではなく、ビジネスプロセスの「再設計」を通じて成長を目指す。若手層が早期にシニアスキルを習得できるような育成体系を構築する。労働者:「AIに仕事を奪われる」ことへの恐怖から脱却し、「AIを使いこなす側」になるためのスキルを身につける。共感力、判断力、創造性、リーダーシップといった、AIが代替しにくい「人間的なスキル」を意図的に磨く。
以前のAIに代替されたないためにどうすればいいのかを記事にしてますので、人間的なスキルを磨くため是非読んでみてください。
