1つの時代が終わり、ガクっと力が抜けました。
最速でも120kmにみたないストレート。
それでもマウンドに立った、松坂。
スターというのは、その身体的能力の高さもありますが
本当に際立っているのは、そのメンタリティなのだなということが、引退会見の言葉からもうかがえました。
納得できるボールを最後に投げたのは?の問いに対して
「2008年ぐらい。その年のオークランド遠征の時にブルペンかロッカー室で足を滑らせ、ボールか何かにつかまった際、右肩を痛めた。そのオフからいつもの状態ではなかった」と答えています。
そこから13年間も現役でやってきたわけです。
さらに、
「フォームを変えたのは2009年。痛くない投げ方を探すようになった。自分の求めるボールは投げられなくなった」
メジャーの場を後にし、日本に戻り、そこからも苦難の日は続きました。
ソフトバンクなんて、ほぼ何もしていないようなもの。
中日では、ちょっと復活。
そして、古巣西武に戻りましたが、良くはならず。
夏の甲子園のPL学園戦が彼にとっても大きく、あの経験で、「諦めなければ最後に報われる」と考えるようになったと。
大事なものをいただきました。
これからの活動も、陰ながら応援していきたいと、心に誓いました。